「SHケータイ史上最強のカメラ」が完成――シャープ、“元気なケータイ!”をアピール (2/2 ページ)

» 2008年11月20日 02時22分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

「ライバルはコンパクトデジカメ」――CCDを採用した狙い

photo シャープ 執行役員 通信システム事業本部長の長谷川祥典氏

 シャープは2000年に携帯電話初のカメラ搭載機「J-SH04」(J-PHONE向け、現ソフトバンクモバイル)をリリースし、“写メ”文化の礎を築いた。続いて2003年にはメガピクセルカメラ搭載機「J-SH53」(J-PHONE向け、現ソフトバンクモバイル)と「SH505i」を、2004年には光学ズーム搭載機「V602SH」(ボーダフォン向け、現ソフトバンクモバイル)を、そして2006年には光学3倍ズーム対応の5Mカメラ搭載機「910SH」を投入するなど、ケータイカメラの進化をリードしてきた。

photophoto ケータイを購入する際にカメラ機能を最も重視するという調査結果(写真=左)。2000年に登場したケータイカメラは、10年未満で大きく進化した(写真=右)
photo 世界規模で見ても、ケータイカメラは今後さらに普及する統計も出ている

 長谷川氏は「ケータイのカメラは、2011年には87.2%まで搭載率が上がると予想されている。世界的に見ても、多くの人がケータイで写真を撮りたいと思っている」と分析。一方で、「日本のユーザーがケータイカメラの性能に満足しているかというと、必ずしもそうではないと考える」。

 ここ最近のケータイカメラで主流になりつつあったCMOSセンサーは、「暗い場所では鮮明に写らない」「色味が悪い」「動きの多い被写体は形がゆがむ」などのデメリットがある。

 そこで、今回の秋冬モデル3機種にはCCDセンサーを採用した。CCDセンサーであれば、暗い場所でも高い色再現性を実現し、動きの多い被写体もゆがまず、暗いシーンでもノイズの少ない写真を撮影できる。さらに、独自の画像処理エンジン「ProPix」を搭載することで、肌色をきれいに再現し、暗い画像でもノイズが目立たないなど、より美しい写真を撮れるようになった

 「ProPixは、CCDのメリットをさらに強化したもの。デジカメの画像処理エンジンに勝るとも劣らない性能を持ち、“プロが撮った写真を実現する”という意味を込めてネーミングした」という。もちろん、最大8Mの高画素センサーにより、細部まで美しく描画できるのも大きな進化点だ。

photophotophoto CCDカメラは、暗い場所や動きの多い被写体でも鮮明に撮影できる
photophoto 画像処理エンジン「ProPix」により肌色を美しく再現できる(写真=左)。デジタルズームでも画質の劣化を抑えて描写できる(写真=右)

 長谷川氏は「多くの人はケータイとデジカメを別々に持ち歩いているが、ケータイのカメラ性能を飛躍的に向上させることで、2台持ちではなくケータイ1台にしてほしい」と、今回の新機種でカメラ機能を強化した意図を説明した。「ライバルはコンパクトデジカメ」とし、「今後の機種にもCCDカメラは継続して搭載する」という。

photophoto 説明会場では、光を遮断した箱の中で撮影をするデモンストレーションを実施。写真左が930SHで、写真右がSH905i。930SHも撮影時のモニターではややノイズが目立つが、SH905iよりははるかに鮮明で、被写体も十分識別できる。なお、秋冬モデルの800万画素CCDカメラ搭載機には、静止画撮影時の「手ブレ補正」は搭載されていないが、「メカニカルシャッターと画像処理エンジンProPixで手ブレをカバーできる」(説明員)という
photophoto 実際に撮影した写真。左がAQUOSケータイ 923SHで、右が930SH(写真=左)。SH-01Aで撮影した、暗いシーンや動きの多い被写体の写真が展示されていた(写真=右)
photophotophotophoto 「AQUOSフォトプレーヤー」にmicroSDやmicroSDHCを挿入してHDMIケーブルでテレビ接続すれば、撮影した写真のテレビ出力やプリントができる。テレビでのサムネイル表示やスライドショー、カレンダー作成やサムネイル印刷も可能
photophoto 11万画素カメラから800万画素CCDカメラまで、シャープがこれまで採用してきたケータイ向けカメラモジュール。新しいカメラモジュールはタテ11×ヨコ11ミリの小型サイズを実現した。ちなみに、AQUOSケータイ 923SHなどに搭載されている520万画素CMOSカメラモジュールのサイズはタテ9.5×ヨコ9.5ミリ
photophoto 説明員によると、「1/2.5インチのケータイ向けAF(オートフォーカス)付き800万画素CCDカメラモジュール」は業界初だという。なお、今回の800万画素CCDカメラは光学ズームには非対応。その理由は「レンズのサイズを抑えるため」だが、「光学ズームのニーズがあることも認識しているので、小型の光学ズーム対応カメラモジュールを開発できるか研究中」とのこと
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月13日 更新
  1. 大幅刷新の「iAEON」「AEON Pay」アプリは何が変わった? 使い分け方や便利な機能を解説 (2026年05月12日)
  2. ソフトバンク、売上高7兆円突破で過去最高更新 “ホッピング抑制”の構造改革と「AIインフラ」への大転換 (2026年05月11日)
  3. Google検索がサーバーエラーで不安定に 「ググれない……」との声相次ぐ  (2026年05月12日)
  4. スマホ購入時の「割引制限緩和」はメリットばかりではない? 携帯ショップ店員が語る“率直な意見” (2026年05月12日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. 「Pixel 10/10a/9a」どれを買う? 4キャリア6ブランドの価格を比較 2年24円や一括4.5万円も (2026年05月11日)
  7. イオンモバイルの2025年通信速度を公表 平日のドコモ回線が苦戦、下り1Mbps付近の時間帯が増加 (2026年05月11日)
  8. わずか3タップで残高が消える? PayPay「送金詐欺」に要注意、送金は補償の対象外で取り戻せず (2026年05月12日)
  9. 「iPhone 14」が「iPhone SE(第3世代)」を逆転して1位に ゲオの4月中古スマホランキング (2026年05月11日)
  10. ソニーの着るエアコン「REON POCKET」3モデルの特徴と選び方【2026年最新版】 (2026年05月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年