ドラマで使われるケータイたち 2009年冬──ソフトバンク+月9+特番編ドラマにもiPhone 3Gが登場(2/3 ページ)

» 2009年03月27日 09時30分 公開
[青山祐介,ITmedia]

“卓球のラリー”が着信音として劇中に登場

 こうしたドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルがスポンサーについているドラマに対して、今クールでは携帯電話キャリアがスポンサーに名を連ねていなかったのが、フジテレビ系月曜21時台とTBS系木曜21時台のドラマ。“月9”として数々の伝説的な人気ドラマを生み出してきたフジテレビ系の月曜21時台は、法医学教室で学ぶ学生をテーマにした「ヴォイス 命なき者の声」で、今クールはKDDIが撮影協力としてクレジットに入っていた。各キャストが手にするケータイはもちろんauのもので、主に2008年夏モデルの各機種が確認できた。

 メインキャストでは瑛太が「G'zOne W62CA」を、生田斗真が「W65T」を、石原さとみが「Woooケータイ W63H」を、遠藤雄弥が「EXILIMケータイ W63CA」をそれぞれ使用。彼らの連絡手段として頻繁に画面に登場した。

 ストーリー上で特に活躍したのは、遠藤雄弥の持つW63CAだ。毎回必ず冒頭で、瑛太がほかのメンバーの行動について「なぜ?」と疑問を持って指摘するというお約束のシーンがあるのだが、第4話では遠藤のW63CAの着信音が卓球のラリーの音になっていることに対して、「どうして相手ごとに着信音を変える必要があるのか?」と指摘していたシーンなどは、さりげなくケータイの機能に関心を抱かせる仕掛けだったように思う。その後、いつも遠藤をいじめている佐藤智仁からの着信には女性の叫び声が鳴っていた。また、第5話では検死した遺体のカメラマンとその息子が、ケータイの画像を送り合って“しりとり”遊びをしている回想シーンが登場。その息子は「ジュニアケータイ A5525SA」のソラソーラをいつも胸にぶら下げていた。

 もう1つ携帯電話キャリアがスポンサーについていないTBS系木曜21時台の「渡る世間は鬼ばかり」。2008年4月に始まってから、2009年3月まで1年に渡る長い放送期間となっている。昨年前半はKDDIがスポンサーについていたものの、秋からは外れている。もともとケータイが登場するシーンが非常に少ないドラマではあるが、KDDIがスポンサーでなくなったせいもあってか、今クールではドコモの機種と思われるケータイが登場する。

 番組中では植草克秀が「N706ie」、中田喜子が「P706ie」と思われる機種を使用しているシーンを確認できた。いずれもユニバーサルデザインが特徴のモデルで、彼らのキャラクターの年齢層を考えると最適な選択だといえよう。一方、えなりかずきの元恋人役の渋谷飛鳥は、最新モデルの「N-02A」と思われる機種を使用していた。

スポンサーとタイアップしたスペシャルドラマも

 今クールではこれまで紹介した3カ月間に渡って放送するドラマのほかに、携帯電話キャリアとタイアップした特番ドラマが放映されていた。このドラマの劇中では、当然のことながらケータイがキーアイテムとして登場する。

Photo “堀北真希のケータイ”として指名買いも多いという「N-03A」のアプリコットオレンジ

 その代表がフジテレビ系土曜23時台の「赤い糸」の後に2週だけ放映された「チャンス 〜彼女が成功した理由〜」。地方から出てきて何とか就職したフレッシャーの奮闘をテーマにした物語で、その主人公はドコモのCMキャラクターである堀北真希であり、また準主役となるキャラクターを劇団ひとりが演じていた。

 物語は主人公の堀北ともう1人の主人公である黒木メイサが、社用ケータイである「N-03A」のアプリコットオレンジを、2人がぶつかった拍子に落として取り違えてしまうところから展開していく。旅行会社の社用ケータイが、N-03Aのアプリコットオレンジという極めてポップなデザインのモデルであるという設定には違和感を覚えなくもない。また劇団ひとりが「HT-01A」を使っているあたりは、まさにCMのイメージそのものだった。

 そのほか、今クールでは2月第3週の平日に連続して放映されたフジテレビ系の「血液型別オンナが結婚する方法」に、KDDIがスポンサーとして入っていた。こちらはケータイがキーアイテムというわけではないが、実際に視聴した中では主な登場人物のすべてがかならずauのケータイを使用。加藤ローサが「W62P」、釈由美子が「Woooケータイ W63H」、水川あさみが「EXILIMケータイ W63CA」、近藤春菜(ハリセンボン)が「W65K」で通話するシーンが画面で見られた。

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