犬のオブジェの中に端末が収まっている「私の犬のリンリン」は、2004年に草間さんが発表した作品「Hi,Konnichiwa(Hello!)」に登場する犬のキャラクターをモチーフに作られた。胴体はピンクと白を基調に、耳や口の部分には黄色と青を配色するなど、鮮やかな見た目に仕上げられている。この犬は、草間さん自らが“リンリン”と名付けた。
背中の一部が取り外し可能で、中に端末を収納できる。端末にもオブジェと同じくピンクに白の水玉模様があしらわれている。本体裏面には、草間さんが描いたかわいらしいイラスト(草間さん本人とリンリン)がプリントされており、女性の心をつかみそうだ。ただし、こちらもかなり高額になる見込み。
1985年の作品「Handbag」を、そのまま携帯電話にしてしまったかのような「宇宙へ行くときのハンドバッグ」。ラメの入った光沢のあるボディ表面には、陶器のような独特の質感がある。そのフォルムはハンドバッグを模した左右非対称のデザインが特徴で、左側面には手提げのようなストラップが取り付けられている。ほかのモデルと異なり端末が収納できるオブジェはないが、一見しただけではケータイと気が付かないその存在自体が、オブジェとも言えるだろう。価格は十数万円くらいになるようだ。
草間彌生氏が手がける“アート”な携帯電話3作品――「iida」Art Editionsモデル
なめらかな金属で上質感を表現――iida第1弾端末「G9」
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ケータイを通じて“暮らし”もデザイン――KDDIの新ブランド「iida」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.