auケータイの新ブランド「iida」の第1弾モデルとして登場するのが、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「G9」だ。ボディにステンレスフレームを採用し、本体カラーごとに異なる上質感を演出。auのトレンド機能もほぼサポートしており、デザインと機能を両立させた。発売は4月17日前後の予定。
→なめらかな金属で上質感を表現――iida第1弾端末「G9」
G9のデザインは、KDDIがかつてau design projectのコンセプトモデルとして発表した「GRAPPA」がベースとなっており(2004年7月の記事参照)、G9の製品名には「GRAPPAの2009年版」という意味が込められている。デザインはプロダクトデザイナーの岩崎一郎氏が担当。同氏はかつて「A1403K」と「A5405SA」のデザインを手がけたことでも知られる。
ボディの外周には、チタン化合物を薄膜コーティングしたステンレスフレームをあしらい、本体色によってステンレスフレームのカラーと質感が異なるのが特徴だ。このほか、発話/終話/クリアキーと側面のLOCKキー、待受時計の色も本体カラーによって異なる。


カラーごとに異なる色のチタンフレーム。mirror+pinkはミラー仕上げで(写真=左)、black+greenのフレームには光沢を入れた(写真=中)。titanium+silverはマットに仕上げた(写真=右)。mirror+pinkとblack+greenはやや指紋が付きやすいキーは滑らかな手触りを追求したアルミ製で、押しやすいよう傾斜をつけた「スラントキー」を採用した。また、十字キーがソフトキーと同様に、上下左右のすべてのキーが独立したタイプになっている。十字キーがソフトキーやクリアキーと隣接しているため、下キーを押すつもりがクリアキーを押してしまうなど、操作には少し慣れが必要だと感じた。とはいえ、キー自体は傾斜がかかっていて押しやすいので、慣れれば問題なさそうだ。なお、G9はタッチパネルは搭載しない。

G9は上下左右が独立した十字キーを採用しており、十字キーと決定キー、ソフトキー、発話/終話/クリアキーの計12個のキーがすべて同じサイズに統一されている。なお、各キーに割り当てられている機能はS001と同じ。右の写真はW61Sと比較したもの
ディスプレイの裏側は完全にフラットな形状ではないが、ソニー・エリクソン製のスライド端末では伝統の“レールのない裏面”も健在。ここも密かにこだわった部分だという(写真=左)。ボディ右下には「G9」の文字がある(写真=右)
バッテリーの型番は「65SOUAA」。バッテリー容量は770mAh。G9のバッテリーは、正方形に近いW61SとS001とは形状が異なり、縦に長い(写真=左)。microSDスロットはS001と同じくバッテリーカバー内部にあり、上段にmicroSD、下段にau ICカードを入れる。microSDはバッテリーを外さないと着脱できない。なお、microSDHCは利用できない。内蔵データフォルダは約70Mバイト(写真=右)
ディスプレイ部の先端にはスリット(細長い隙間)を入れた。説明員によると、この部分にはアンテナを搭載したわけではなく、デザイン上の措置だという。ディスプレイ部先端にある着信ランプはこの隙間を照らすように点灯し、「間接照明のように見せることをねらった」(説明員)という。着信ランプは7色から選べる|
G9の着信ランプは間接照明のように点灯する
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本体の上端から着信ランプを直接見たところ
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