パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P-10A」は、ドコモ向けの同社製端末としてはもちろん、Wオープンスタイルを採用した端末としても、初めてIPX5/IPX7等級の防水性能に対応したモデルだ。モバイルWスピード対応のワンセグや内蔵コンテンツなどを、お風呂やキッチン、洗面台などで水濡れを気にすることなく楽しめる。2009年6月に発売予定。
従来のWオープンスタイルと同様、縦開きはワンプッシュオープンに対応しており、横には右に向かって開く。十字キーやダイヤルキーの表示は固定されており、「P-01A」と「P-07A」で採用されている、横開きと連動して表示が切り替わる“2WAYキー”には対応していない。
メインディスプレイはフルワイドQVGA(240×427ピクセル)表示対応の約3インチTFT液晶(26万2144色)を搭載し、サブディスプレイは96×25ピクセルの約0.8インチカラー有機EL(1万1340色)を備える。本体のカラーバリエーションはPINK、BLACK、GOLD、WHITEの4色展開。
サブディスプレイの時計表示色は8パターンから選べる。時計横の着信イルミネーションは43パターンあり、このうちの12パターンは文字色と連動して表示される。このほか、端末を閉じると数回に1回現れるハッピーイルミネーションも搭載しており、内蔵キャラクターも登場する。
「できるかな」のゴン太くんやノッポさんをはじめ、「おーい!はに丸」のはに丸とひんべえ、「にこにこぷん」のじゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりなど、NHKの番組で活躍したキャラクターをPansonWorksがアレンジ。待受画面やメインメニューはもちろん、iモードメニューやメールメニュー、マチキャラ、デコメ素材にも登場する。
「お料理できるかな」は、キッチンタイマーやレシピ検索が行えるアプリ。キッチンタイマーは60分までの時間を秒単位で設定でき、時間になるとゴン太くんがお知らせしてくれる。アラームの音量やバイブの設定も可能だが、残念ながら“ゴン太くんの声”ではお知らせしてくれない。展示会場では「ぜひゴン太くんの声にも対応してほしい!」といった女性の声も聞かれた。
ディスプレイ設定はメインメニューの「設定/サービス」→「ディスプレイ」から操作。設定項目は、カラーテーマやマチキャラ、メニューアイコン、横開き時のメニュー設定のほか、ビューブラインドや文字サイズの設定など。ビューブラインドは画面を横や斜めから見た場合、画面表示が見え難くなるのぞき見防止機能で、3段階のレベル設定ができる。
P-10Aは、なつかしのキャラクターが登場する豊富な内蔵コンテンツや、サブディスプレイやキーイルミネーションなど、“楽しめる”要素が多い。また、防水性能やワンセグ、拡大表示、「しっかりトーク」や「ゆったりトーク」など、幅広い利用シーンや年齢層をカバーした機能も充実している。使いやすさと楽しさを兼ね備えた端末といえる。「親子で同じ機種を利用したい」というニーズにもマッチしそうだ。
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