「混乱の少ない方向でiPhone 3G Sを提供したい」――ソフトバンクモバイル宮内氏:予約できるよ!(1/2 ページ)

» 2009年06月16日 19時25分 公開
[林信行,ITmedia]

 日本国内におけるiPhoneの売れ行きは? ソフトバンクは新型「iPhone 3G S」の開発にどこまで協力していたのか? 先週行われたWorldwide Developers Conference 2009(WWDC 2009)で、フィル・シラー氏による基調講演の直後に、同会場にいあわせたソフトバンクモバイル代表取締役副社長兼COOの宮内謙氏に話を聞いた。

「大騒ぎをするつもりはなかった。今回はより混乱の少ない方向で」

――iPhone 3G Sについてお聞かせください。今年も昨年のように大行列を予定しているのでしょうか。

ソフトバンクモバイル代表取締役副社長兼COOの宮内謙氏

宮内氏 まだ最終的な方針は決定していませんが、今年はできれば早めに予約を取ってもらうなど、より混乱の少ない方向で製品を提供できればと思っています。去年の7月も大騒ぎにするつもりはなかったのですが、気がついたらすでに熱心なMacユーザーの方がドーンと並び始めてくださっていて、あのような形になっていきましたが、今iPhoneはもっと一般の方々にもどんどん広がり始めています。

――それは具体的にどのような層でしょう。女性層などにも広がっているのでしょうか?

宮内氏 やはり男性中心の印象は否めません。年齢的に中心となっているのは20代と30代ですが、最近では、例えば大学生など若い方にも少しずつ広がりつつあります。このあいだも青山学院大学での採用の話がありましたが、iPhoneを授業でも使うような事例も始まりつつあります。企業の導入もこれからどんどん増えていきそうです。

 そうした展開を進めていくうえで、今回のiPhone OS 3.0で、実は一番重要なのがセキュリティ機能の強化になります。というのも、これまで企業などでもiPhoneを導入する方向で話が進みつつあったのが、最後の最後で覆るといったことが何度かあり、その度に最大の理由となっていたのが、セキュリティの部分だったからです。

――iPhone OS 3.0のセキュリティなら大丈夫なのですか?

宮内氏 そうですね。うちの阿多(専務執行役員兼CISOの阿多親市氏)も「これなら完ぺきだ」と太鼓判を押しています。これなら決済などの情報ものせられそうだとも言っています。

――iPhone 3G Sは、昨年から低迷が続いている日本の携帯電話市場において、夏商戦以降の活性剤になってくれそうですか?

宮内氏 2008年9月以降の携帯電話市場は急速に勢いを失い、10月には3割近くも落ち込むような状況になりました。ただ2009年はそれなりに回復してくると思います。少なくとも去年と同じようにもう1度、落ちるということはないと思います。

 弊社の数値だけを見ると、実は機種変更などの件数もかなり回復しています。今後そうした動きに対してもiPhoneが層を広げる起爆剤になるんじゃないかと期待しています。何しろiPhoneは、これから大きくなってくるスマートフォンの原型とも言える製品ですから。

 今回の発表を見ても、MacBookのような機能が次々と盛り込まれていき、両者の関係がシームレスになりつつあります。これはかなりすごいことだと思いますね。みなさんもワクワクしてくれるのではないかと思っています。

――そういう点では、今回の新iPhoneの国内価格も、かなりアグレッシブなものになりますか?

宮内氏 我々はすでにかなりアグレッシブにやっています。今回、米国での値下げが発表される前から「iPhone for everybody」キャンペーンを展開してiPhone 3Gの8Gバイト版を実質無料で提供しています。実質負担額などについては、まだ詳しいことは分かりませんが、iPhone 3G Sでも、それなりにアグレッシブな価格で展開していきたいと思っています(その後、具体的な料金プランが発表された)。

――国内でのテザリング機能の提供についてはいかがでしょう?

宮内氏 そこはまだあまり詳しいことは分かっていません。iPhone 3G Sの詳細についても、私自身は今日(基調講演当日)初めて知ったところなので。iPhone 3G Sの開発に関してはソフトバンクのエンジニアも何人か関わっているのですが、我々役員にもその内容を教えることができない、かなり厳しい秘密保持契約が結ばれています。今日、この後に詳細なことを詰めてプレスリリースにて案内を送る予定です(テザリング機能は世界の22のキャリアがサポートを表明しているが、ソフトバンクモバイルの名前は挙がっていない)。

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