パケット代を節約できるよう、無線LANからFOMAのパケット通信に自動で切り替わらない設定はできるのだろうか。
N-06Aには無線LANのみを利用する「WLANシングルモード」が用意されている。これを設定すると、FOMAの通信を完全に無効にできる。ただしWLANシングルモードではホームUエリアで無線LAN接続をしないと、音声通話もiモード(iモードサイト、iモードメール、iアプリ)も使えない。また外出時などに「WLANシングルモード」以外への切り替えも必要になる。
「DUALモード(WLAN優先)」なら、無線LAN接続中は無線LAN接続を優先して使える。iモードのメニューでは画面下部に「FOMA」「WLAN」と利用するネットワークが表示されるので、FOMA網でのパケット通信ができるかどうかが一目で分かる。
ホームUを利用している場合、「アプリケーション通信設定」→「接続切替設定」で「切替確認モード」に設定しておけば、通信中に「ホームU」(無線LAN)からパケット通信に切り替える際に確認画面が現れる。パケット通信料がかさみやすいフルブラウザは、個別に自動切り替えを無効にできるのでありがたい。



FOMAと無線LANの動作モードは4つ。この設定画面は待受画面からiチャネルキーの長押しで呼び出せる(写真=左端)。iモードのメニューでは、使用するネットワークが画面下部中央に表示され、切り替え操作もできる(写真=左中)。通信中に無線LANとパケット通信を切り替える際に確認画面を表示させたり、フルブラウザは(FOMAと無線LANの)自動切り替えを無効にする設定も可能(写真=右中、右端)ドコモの場合、FOMAカードを装着していなくても端末は起動し、一部の機能を利用できる。iモードサービス(メール、ブラウザ、アプリなど)はFOMAカードとひも付いているため、ホームUの無線LAN環境下でも利用できないが、フルブラウザはホームUの契約とは関係なく利用できる。また「ひかり電話」などの無線LAN IP電話端末としても利用できる。

FOMAカードを装着してない状態でのフルブラウザ。ピクト行に電波強度を示すアンテナが表示されていないことが分かる(写真=左)。IP電話での発信中。こちらもピクト行にアンテナバーが表示されていない(写真=右)NTT東西のフレッツ光/Bフレッツで提供されている「ひかり電話」を屋内で試したところ、子機として問題なく利用できた。「ひかり電話」対応ルータに無線LAN機能を追加(専用無線LANカードをレンタル)せず、別途無線LANアクセスポイントを追加しての無線LAN環境でも問題なく利用できた。また着信時の番号通知も問題なく、発信時にはFOMAとひかり電話(SIP)を任意に選択できる。
なお、NTT東日本のWebサイトで、無線LAN IP電話端末として利用するための設定が公開されている(外部リンク※PDFを参照)。


SIPの設定メニュー。無線LANのプロファイルごとに設定できるので、自宅とオフィスで別にSIPサーバに登録して利用することもできる(写真=左)。ダイヤル画面ではセンターキーでWLAN(IP電話)とFOMAの切り替えが可能(写真=中)。筆者の環境では無線LAN IP電話端末として問題なく着信できた。番号通知も問題ない。着信履歴もFOMAとIP電話のどちらかはアイコン表示で確認できる(写真=右)
第2回 無線LANはどうやって設定する?――「N-06A」
第1回 無線LANにかかる料金はいくら?――「N-06A」
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