NTTドコモは2009年冬、2010年春商戦向けのラインアップとして合計10種類のSTYLE シリーズ端末を発表した。PRIMEシリーズは5機種、SMARTとPROシリーズはそれぞれ2機種と、圧倒的にSTYLEシリーズのバリエーションが多い。そんなSTYLEシリーズで、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製としては唯一となるモデルが「P-02B」だ。
スライドボディを採用したP-02Bは、新サービスの「オートGPS」に対応しているほか、最大2.0MbpsのHSUPA対応、フルワイドVGA液晶や8Mカメラ搭載など、STYLEシリーズの中でも高機能なモデルとなる。同社製の端末では、どうしてもWオープンスタイルのモデルにスポットが当たりがちだが、2008年冬モデルの「P-02A」や2009年夏モデルの「P-08A」といった同社製のスライドモデルは、ポップな見た目に反してハイエンドな端末に仕上がっている。P-02Bはその最新モデルで、2010年2〜3月に発売する予定だ。
本体サイズは約112(高さ)×50(幅)×18.8(厚さ)ミリで、重さは約149グラム。約3.1インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)のTFT液晶は、発色数が26万2144色となる。ディスプレイ面はスピードセレクターのほかに、MENUキー、メールキー、カメラ/TVキー、iモード/iアプリキー、受話キー、終話キー、クリアキーが搭載されている。これらのキーは本体を閉じることでロック(誤動作防止)することが可能だ。また、ダイヤルキーはキーの中心部分が盛り上がった形状となっており、押しやすさに加え適度なクリック感がある。
本体の角部分やキーデザイン、カメラ周りのデザインなどは丸みを帯びており、角のない優しい印象を与えるデザインだが、全体的にはシンプルな長方形のフォルムとなっており、横向きに立てて置いた際には置きやすいだけでなく安定性が高い。
本体の裏面からは、有効約810万画素のカメラに加え高輝度LEDフラッシュが顔をのぞかせる。外部メモリは16GバイトまでのmicroSD/microSDHCに対応した。
前モデルP-08Aから進化したカメラモードは、今回新たにタッチパネルに対応した。各メニューの選択や決定をディスプレイに触れることで操作できるほか、撮影時はディスプレイにタッチした部分にピントが合わせられる。また、カメラの起動速度も向上しており、0.5〜0.6秒程度でカメラモードが起動する。これは前モデルのP-08Aと比較して「0.2〜0.3秒ほど速くなった」(説明員)のだという。
また、“簡単・キレイに撮影”できる機能としてシーン自動判別機能「おまかせiA」が搭載されている。これはシーンモードを手動で切り替えずとも、カメラが自動的に撮影シーンを認識して設定を調節する機能だ。自動認識するのは「人物」「風景」「夜景」「夜景+人物」「接写」「標準」の6パターンとなり、認識したシーンモードに自動で切り替わる。撮影する際にはアイコンの表示でどの撮影シーンが有効になっているか確認できる。
撮影した画像や、ダウンロードした画像はタッチパネルで操作する「タッチアルバム」で観賞できる。ディスプレイ上で指を左右になぞることで、画像がスクロールする。また、モーションセンサーによって、端末の向きに合わせて画像が縦表示・横表示に自動で切り替わる。
その他、スヌーピーのコンテンツを搭載している点もこの端末のセールスポイントだ。待受Flash、デコメピクチャ、電話発着信画像、メール送受信画像、マチキャラ、デコメ絵文字、電池・アンテナアイコン、デコメアニメ、デコメテンプレートと、多彩なスヌーピーコンテンツを用意した。待受Flashは歩数計と連動しており、歩数や消費カロリーが表示される。
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