電気通信事業者協会とNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルの5社は2月24日、各事業者が個別に提供している災害用伝言板サービスで、事業者間をまたいだ安否確認が可能な「全社一括検索」を3月1日から提供すると発表した。2009年7月に開発を発表していた機能がついに実装される。
現在災害時の安否確認手段としては、伝言を音声で登録する「災害用伝言ダイヤル171」や携帯電話・PHSから利用できる「災害用伝言板」などが用意されている。災害用伝言ダイヤル171では、対応するすべての事業者から安否情報の登録と確認が可能だ。一方災害用伝言板では、各事業者が個別に運営しているため、メッセージを登録・確認する際には各事業者の伝言板にアクセスする必要があった。
今回の全社一括検索サービスは、各携帯電話事業者・PHS事業者が運用する災害用伝言板を横断的に検索でき、利用者がどの事業者のサービスを利用しているかを意識することなく安否情報の登録と確認が可能になる。
またこの全社一括検索の提供が始まる3月1日以降は、毎月1日と15日を共通の災害伝言板体験デーとする。毎月1日の体験デーは各事業者で提供されていたが、15日の体験デーは一部の事業者のみが実施していた。
なお、ドコモのスマートフォンやソフトバンクモバイルのiPhone 3G/3GSなどでは、災害用伝言板サービスへの書き込みがサポートされておらず、検索や閲覧はできるものの情報の登録ができないのは既報の通り。だがその後、ソフトバンクモバイルのXシリーズは災害用伝言板の書き込みに対応を果たしている。機種によって若干違いがあるそうだが、My SoftBankにログインして「お知らせ」を開くと、災害用伝言板へのリンクが用意されているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.