気になる動作速度だが、Ocean Observationsのホーム画面とほぼ同じ数のショートカットやウィジェットを設置して試したところ、ページの切り替わりやアプリ(アイコン)の移動などは明らかに速くなったと感じた。特に、指を素早く動かしてフリックすると、Ocean Observationsのホーム画面では指の動きに付いていかないことがあったが、LauncherProではおおむねしっかり追従してくれた。
ショートカットやウィジェットの削除についても、Ocean Observationsのホーム画面ではブラックホールに吸い込まれるようなグラフィカルな効果のため少しもたつく印象を受けたが、LauncherProでは画面下部のゴミ箱アイコンにドロップすれば即座に消える。やはり頻繁に行う動作には過度な効果は不要だと思う。
また、LauncherProでは画面に触れて指をつまむピンチインをするか、ホームボタンを押すと、ホーム画面のサムネイルが表示される。アプリを複数起動した状態だとやや表示がもたつくが、ほかのページに素早く移動するのに便利だ。ちなみに、ホームボタンに割り当てる動作はアプリ一覧の表示、ステータスバーの表示などに変更できる。
また、初期のホーム画面では画面を長押しして「追加」を選んでからショートカットやウィジェットを設定する流れだが、LauncherProでは画面を長押しすると「ショートカット」「ウィジェット」「壁紙」などの項目が出るので1ステップ少ない。細かいところだが、頻繁に操作をする部分だと1ステップ少ないのは効いてくる。
初期状態からほかのホーム画面に変えると、「au one ナビウォーク」「au one ニュース」「au one 天気」「フィードリーダー」「付箋」など、一部のauオリジナルのウィジェットは利用できなくなるのはマイナスポイントだ。「EZニュースEX」ウィジェットも、表示内容が制限されてしまった。筆者はau one 天気、EZニュースEX、付箋のウィジェットを使っていたが、これは「Y!天気予報」「毎日新聞」「Sticky」ウィジェットで代用することにした。ブックマークや連絡先を登録できるLauncherProオリジナルのウィジェットも用意されているが、こちらは有料(2.99ドル)となる。
2つ以上のホーム画面アプリを入れてからホームボタンを押すと、どのホーム画面にアクセスするかを選ぶ画面が出る。LauncherProを常用したいときは、選択画面下部の「常にこの操作で使用する」にチェックを入れてから「LauncherPro」を選ぶと、以降はホームボタンを押すと、LauncherProに切り替わる。初期または他のホーム画面に変更したければ、「設定」→「アプリケーション」→「アプリケーションの管理」→「LauncherPro」で、「設定を消去」を選択し、もう1度ホームボタンを押すと、再びホーム画面を選択できる。
とはいえ、この操作にはそれなりの手間がかかるので、「Home Manager」というアプリを使ってみた。このアプリでは複数のホーム画面を簡単に切り替えられるほか、前述したホーム画面の「設定を消去」して、常時表示する(デフォルトにする)ホーム画面を決められる。頻繁にホーム画面を切り替えるのなら、ショートカット登録しておくといいだろう
Ocean Observationsのホーム画面も、UI自体は工夫されていて完成度は高いだけに、惜しいと感じてしまう。アップデートで多少なりとも動作速度が改善されることに期待したい。ホーム画面はほかにも「AmbientTimeHome」「PandaHome」「91PandaHOME2」「ADW.Launcher」などが配信されているので、自分に合ったものにカスタマイズしてみてはいかがだろうか。
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