スマートフォンはデバイスで差別化、コンテンツは“GALAPAGOS”を訴求――シャープ(1/2 ページ)

» 2010年11月15日 19時31分 公開
[田中聡,ITmedia]

 シャープは11月15日、2010年度冬春商戦向け携帯電話の事業説明会を開催した。今回は同社のスマートフォンの取り組みを中心とした内容で、端末とコンテンツを含め、国内外でどのようにスマートフォン事業を展開していくかが明かされた。

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スマートフォンは「液晶とカメラ」で差別化を図る

photo シャープ 情報通信事業統轄 大畠昌巳氏

 シャープが2010年冬から2011年春にかけて投入するスマートフォンは、NTTドコモ向けが「LYNX 3D SH-03C」、au向けが「IS03」「IS05」、ソフトバンクモバイル向けが「GALAPAGOS 003SH」「GALAPAGOS 005SH」の計5機種。これは今回の商戦期で1メーカーが投入するスマートフォンとしては最多となる。同社 情報通信事業統轄の大畠昌巳氏は、「スマートフォン市場が活況を呈しており、Androidのシェアが急激に高まっている。MM総研の調査によると、2010年にAndroidのシェアは17.7%、2014年には30%近いシェアを獲得するといわれている」と説明。同氏はさらに、この調査の数字よりも早くスマートフォンへのシフトが進むとみており、ラインアップを早期に拡大してスマートフォン事業をけん引していく姿勢を示した。

photophoto 業界最多となる5機種のスマートフォンを投入する
photophoto 世界ではAndroidスマートフォンのシェアが急上昇しており(写真=左)、日本でもスマートフォンの販売台数が毎年伸びている(写真=右)
photophotophoto Twitterなどのマイクロブログをスマートフォンで利用するユーザーが42.5%を占めるという調査結果もある(写真=左)。ほかの調査結果では、47.5%のユーザーが動画共有サイトをスマートフォンで閲覧している(写真=中)。シャープはスマートフォン機種の早期拡大に努め、国内でおなじみの機能やサービスを取り込む。また3Dコンテンツにも注力する(写真=右)

 今回シャープが発表した5機種のスマートフォンは、いずれもおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信など、ケータイで慣れ親しんだサービスや機能を備えている。IS03は3.5インチのダブルVGA液晶、SH-03Cと003SHは3D液晶、SH-03C、IS03、003SHは960万画素CCDカメラを搭載するなど、ハードウェアの性能にもこだわった。「これまでのスマートフォンは、ケータイの機能やサービスが使えなかったので、乗り換えに躊躇するお客さんが多かった」。また「ユーザーが増えるごとに、スマートフォンへのニーズも多様化する」ことから「市場参入するのは今が好機」とシャープは考え、「ケータイで使えたものをスマートフォンでも使いたい」というユーザーの期待に応えていく。

photophoto au向け「IS03」には、ダブルワイドVGA(640×960ピクセル)という高解像度の液晶を採用(写真=左)。9.6M CCDカメラを3機種に搭載した(写真=右)
photophoto おサイフケータイや赤外線通信にも対応する
photophoto ドコモ向けの「LYNX 3D SH-03C」(写真=左)。SH-03Cの購入者の中から抽選で計2040人に、オリジナルのカバーをプレゼントするキャンペーンを実施する。カバーは102種類に及ぶ(写真=右)
photophoto IS03(写真=左)。ソフトバンクモバイル向け「GALAPAGOS 003SH」(写真=右)

 スマートフォンの販売目標について大畠氏は「2〜3年のうちに国内で500万台を実現したい」と話し、2011年はケータイと同程度の30%ほどのシェアをスマートフォンでも取りたいとした。

 2011年以降はさらに多くのメーカーがスマートフォンを投入することが予想される。その中で差別化を図るポイントとして大畠氏は「液晶とカメラ」を挙げる。ディスプレイは端末のデザインにも関わってくるが、「狭額縁設計の開発をさらに進めるなど、液晶の存在感の強さは今後もアピールしていきたい」。

photo 003SHに採用した「TapFlowUI」。カメラでは、よく使う機能ほど大きなアイコンで表示される

 UI(ユーザーインタフェース)については「キャリアの考えもある」ため、キャリアの枠を超えて全く同じUIが出ることはないという。実際、冬モデルでは003SHが独自UIとして「TapFlowUI」を採用し、カメラ、画像一覧、アドレス帳のグラフィックや操作性を工夫した。「2011年以降にさらに多くのメーカーからスマートフォンが出ると、各キャリアの特色もさらに色濃くなるのでは」と大畠氏はみる。

 一方で、これまでのケータイを使いたいというユーザーももちろん存在するので、AQUOS SHOTやコンパクトな防水ケータイ、フルタッチ型のiモード端末など、従来のケータイも多彩なラインアップをそろえた。

photophoto フルタッチ型のiモード端末3機種がドコモから発売される(写真=左)。3キャリア向けモデルと電子書籍リーダーを含め、全19機種をラインアップ(写真=右)
photophotophoto 「SH-05C」は、テンキーやQWERTYキーボードを搭載しないフルタッチ端末(写真=左)。裏面には光学3倍ズーム対応の1410万画素CCDカメラを備えている(写真=中、右)
photophotophoto 文字入力はフリック操作にも対応(写真=左)。カメラの撮影画面(写真=中)。画面のバーを左右にスライドさせてズームを調節する(写真=右)
photophoto SH-05Cに搭載したカメラモジュールの厚さは10.2ミリ。折り曲げ式の機構を採用することで、過去のケータイに搭載した光学3倍、5Mカメラのモジュールから約55%の薄型化に成功した
photophoto 画面に表示させたものを投影できるプロジェクター一体型のSH-06C
photophotophoto 左からドコモ向けのAQUOS SHOTの「SH-01C」、コンパクトな防水ケータイ「SH-02C」、Q-pot.とコラボレートした「SH-04C」
photophotophoto 左からau向け「AQUOS SHOT SH010」、7色をそろえた「SH009」、ソフトバンクモバイル向けのハイスペックな防水ケータイ「004SH」「004SH PJ」
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