2010年11月に発売されたマウスコンピューターの「LuvPad」は、NVIDIAの「Tegra 2」をいち早く採用し、高性能タブレットとして人気を集めたシリーズだ。
今回「スマートフォン&モバイルEXPO」に参考展示されていたのは、現行の「LuvPad AD100」と同じ10.1型液晶を搭載するAndroid機「LuvPad AD101」とWindows機「LuvPad WN101」、および7型液晶を搭載する「LuvPad AD071」の3製品。いずれも参考出品で製品名もすべて仮称の段階だが、10.1型モデルについては早ければ6月末にも市場に投入する見込みという。
LuvPad AD101の基本システムは、従来と同じTegra 250を引き続き採用するが、暫定スペックシートによれば、メモリはLPDDR2(1Gバイト)になるようだ。また、内蔵フラッシュストレージの容量も16Gバイトに倍増する。画面解像度は従来の1024×600ドットから1280×800ドットへと一回り大きくなり、液晶面にゴリラガラスを採用。10ポイントマルチタッチにも対応した。さらに本体のフロント/リアには、それぞれ200万画素/500万画素のカメラも内蔵される。内蔵カメラは静止画のほか動画にも対応しており、最大720pでの撮影が可能だ。
インタフェースは、音声入出力とドッキングコネクタのほか、micro SD、USB(miniB)、micro HDMIを搭載。ネットワーク機能として、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANと、Bluetooth 2.1+EDRを備える。本体サイズは約176.4(幅)×264(高さ)×約12.2(厚さ)、重量は約760グラムだ。なお、出荷時のOSはAndroid 2.3だが、将来的には3.0へのアップグレードパスを用意する予定という。また、LuvPad AD100ではAndroid Marketに対応しておらず、アプリのインストールに制限があったが、LuvPad AD101では対応するとのこと。
10.1型のラインアップにはWindows 7 Home Premium搭載モデル「LuvPad WN101」も追加される。こちらはCPUにOak Trail世代のAtom Z670を採用し、2Gバイトメモリと32GバイトSSD(MLC)を搭載する。ただし、液晶ディスプレイの解像度は1024×600ドットと一回り狭くなり、内蔵カメラもフロントの130万画素のみだ。インタフェースは、USB 2.0、mini HDMI、SDメモリーカードスロット(SDHC対応)など、ネットワーク機能としてIEEE802.11b/g/n対応の無線LANと、Bluetooth 3.0+EDRを搭載する。
本体サイズは約174(幅)×268(高さ)×13.6(厚さ)ミリ、重量は約760グラムを予定している。なお、今回の展示ではビジネス利用を想定した来場者が多く、社内資産を生かせるWindows 7搭載モデルにも注目が集まっていたようだ。
一方、LuvPadシリーズ初の7型モデル「LuvPad AD071」は、FreescaleのiMX515を搭載し、OSにはAndroid 2.2が採用される。7型サイズのタブレットにはDellの「Streak」やSUMSUNGの「GALAXY Tab」などがあり、このクラスの安価な選択肢として候補になりそうだ(同社は「2万4800円〜2万9800円くらいの価格帯に収めたい」と語っている)。
そのほかのスペックは、512Mバイトメモリと4Gバイトフラッシュ、フロントに200万画素カメラ、ネットワーク機能としてIEEE802.11b/g対応の無線LANとBluetooth 2.1+EDRを搭載。インタフェースとしてSDメモリーカードスロット(SDHC対応)を備える。なお、10.1型モデルは加速度センサーのほか、環境光にあわせて画面輝度を自動調整する照度センサーを搭載するが、7型モデルは加速度センサーのみとなる。本体サイズは約113.4(幅)×205.4(高さ)×13.5(厚さ)ミリ、重量は約450グラムを予定。なお、もう1つの7型モデルとしてデザインの違う試作機も展示されていたが、こちらは約600グラムとやや重い仕様になっていた。
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