「インマルサット」「イリジウム」で真冬の海からFacebookに入電せよ:勝手に連載「海で使うIT」(3/4 ページ)

» 2013年01月03日 22時00分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

衛星携帯電話で外洋からSNSを利用する

 イリジウムもインマルサットもSMSを利用できる。また、どちらも、送信先にメールアドレスを指定できる機能をサポートしており、SMSと同様の制約(文字数は160文字以内でMMSのようにファイルを添付できない)ながら、メールアドレスしか知らない相手やメールアドレスで利用できるサービスにメッセージを送信できる。なお、衛星電話側のメールアドレスはインマルサットが「端末電話番号@message.inmarsat.com」、イリジウムが「端末電話番号@msg.iridium.com」となる。

 Isat Phone Proは、日本語の漢字かな混じり文を入力できる。日本語の入力が可能なのは、使用言語を「日本語」に設定して、入力モードが「ハードウェア標準入力」、または「予測変換漢字Kan」に限られる。ハードウェア標準入力はひらがなのみの入力が可能。漢字かな混じり文は予測変換Kanモードで可能になる。ただ、Isat Phone Proの予測変換は、五十音の「行」単位で判断する。「富士山に登る」と入力したい場合、「ふ」「じ」「さ」「ん」「に」「の」「ぼ」「る」ではなく、「は行の6」「さ行の3」「さ行の3」「わ行の0」「な行の5」……、とキーを押して表示する文字列の候補から「ふじさんに」「のぼる」を選択して変換、という作業になる。9575 Extremeは、メニュー表示で日本語に対応するものの、文字の入力で日本語が使えない。

ハードウェア標準入力はひらがなのみ入力可能(写真=左)。漢字かな混じり文は予測変換Kanモードで入力する(写真=右)

 日本ではデータ通信が利用できない衛星携帯電話だが、SMSを利用すればSMSに対応したSNSに投稿できる。TwitterをSMSで利用する場合、Twitterの設定メニューから「モバイル」を選び、SMSで投稿する携帯電話の電話番号を指定するが、日本語表示設定の状態では、通信事業者のリストボックスに日本で利用できるサービスしか表示しない。使用言語を「English」に変更すると、日本語表示では表示しなかった衛星電話サービスが選択できるようになる。インマルサット、または、イリジウムを選び、端末の電話番号を入力して「Activate Phone」のアイコンをクリックすると、指定した電話番号の端末でTwitterを利用するSMSの番号を表示する。その番号に「GO」のメッセージをSMSで送ると、Activateが完了してTwitterにSMSで投稿が可能にある。その後の設定は、日本で使える携帯電話と同様で、かつ、Twitterの表示を日本語に戻しても利用可能だ。

表示言語を英語にするとSMSで衛星電話を選択できる(写真=左)。電話番号を入力するとTwitterを利用できるSMSの番号を表示して認証待ちになる。ここで登録した衛星電話からSMSに「GO」を送ると(写真=中央)、認証して利用できるようになる(写真=右)

 FacebookもSMSからの投稿をサポートしているが、日本から利用する場合、SMSで使う電話番号の国番号で衛星電話サービスを指定できない。そのため、Isat Phone Proや9575 ExtremeからFacebookに投稿するには、Twiiterの連携機能を利用することになる。

 SMSで利用するTwitterでは、自分の投稿のほか、ダイレクトメッセージの受信、リツイートやリプライ受信の可否設定以外に、特定ユーザーのツイート受信も設定できる。気象情報やニュースを提供するアカウントを指定して情報入手に利用できるほか、友人のアカウントを指定してコミュニケーションをとることも可能になる。

Isat Phone ProからSMSでTwitterにGPS Fixデータを投稿する(写真=左)。さらに、Twitterの連携機能でFacebookにも投稿する(写真=右)。「そこまでしてSNSに投稿したいか?」という質問を受けたが、陸上にいるスタッフへの定時連絡や外洋レースのポジション実況、そして、救助が必要になったときの航跡データなど、その応用次第で実用度の高いサービスが可能になる

9575 ExtremeからSMSでTwitterにGPS Fixデータを投稿する(写真=左)。投稿したデータにはイリジウムが提供する位置表示WebページのURLを含む(写真=右)

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