スマートフォンを“紙のようなシンプルなフォルム”に――「Ascend P6」投入の狙い2013年後半にLTE版も登場予定(1/2 ページ)

» 2013年06月19日 12時52分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 Huaweiは6月18日(現地時間)、ロンドンのThe Round Houseで新製品「Ascend P6」の発表イベントを行った。6.18ミリという世界最薄のボディに高性能なカメラや独自のUI(ユーザーインタフェース)を搭載し、使い勝手も大きく向上させている。

3つのイノベーションを世界最薄ボディに凝縮

 Huaweiが発表したAscend P6は、同社のスマートフォン「Ascend」の中で、デザインやスタイル重視の「P」シリーズに属する製品である。同シリーズに属する製品は2012年1月に発表された、当時世界最薄の「Ascend P1」「Ascend P1 S」、2013年2月に発表された世界最速のLTE Cat4/150Mbpsに対応する「Ascned P2」に次ぐ4機種目となる。Ascned P2はデザインと高スペックを重視する消費者に向けて、Ascned P6はよりスタイリッシュな製品を望む消費者に向けて、今年は2機種の「P」シリーズを市場に投入する。

photophoto 発表会が行われたロンドンのThe Round House。6月18日の開催はAscend P6の6.18ミリにかけている(写真=左)。会場内にはHuaweiのスローガンである「Make it Possible」の表記が目立つ(写真=右)

 新製品発表会でHuawei デバイスのチェアマンであるリチャード・ユー氏は「自動車レースの世界で100分の1秒単位の速度を縮めていくことは非常に困難なステップであり、それはスマートフォンの薄型化でも同じことだった」と話し、Ascend P6の6.18ミリの厚みを実現するまでかなりの苦労を要したことを説明した。しかし消費者に美しくエレガントな製品を提供するため、同社のスローガンである「Make it Possible」を合言葉にして世界最薄モデルにチャレンジした。そしてこのAscend P6は薄さだけが特徴ではなく、「デザイン」「カメラ」「ユーザーインタフェース」の3つのイノベーションを詰めた製品に仕上げたと話した。

photophoto Ascend P6を発表するリチャード・ユー氏(写真=左)Ascend P6には3つのイノベーションが詰め込まれている(写真=右)

 まず端末のデザインには、人類の歴史で長く使われている「紙」に、そのコンセプトを求めたという。スマートフォンの高機能化が進むほど、操作ボタンが増えたりカメラ部分が出っ張ったり、本体のデザインが複雑化した製品が増えている。またスマートフォンは通話の道具としてだけではなく、ニュースや書籍を読むなど紙の代わりになりつつある。つまり、スマートフォンを“紙のようなシンプルなフォルム”そして“薄いもの”にすることで、自然と毎日使いたいと思わせる、魅力ある製品にできるのではないかと考えたという。

 なお、薄型化を実現するためには基板やカメラ、バッテリーなど各モジュールも小型化や薄型化、最適な配置が必要になる。その結果、Ascend P6の本体内部は各パーツが整然と隙間なく配置され、外見だけではなく内側も美しい製品に仕上がっているという。

photophoto デザインコンセプトは「紙」に求めたという(写真=左)。「紙そのもののシンプルなデザインを目指した」と語る、Huaweiのリードデザイナー、ニック・ウッドリー氏(写真=右)
photophoto 「不可能と言える薄さに信じられないほどの機能を詰め込んだ」とのこと。薄いボディを実現したことで、内部構造も美しい仕上がりになった

 次に800万画素のメインカメラは、最適な設定を悩まなくても美しい仕上がりを自動で設定できる「IMAGESmart」エンジンを新たに搭載し、感動的なシーンを瞬時に撮影できるよう目指した。200の撮影モードが記憶されており、写真撮影時に最適な設定が適応される。発表会場ではiPhone 5、GALAXY S 4との撮影画像の比較が行われたが、コントラストのある風景や室内撮影などで、Ascend P6のカメラでは、より鮮やかな写真を撮影できるという。また、食事の場で料理を近距離撮影してソーシャルサービスにアップロードすることを考えて、4センチまでのマクロ撮影にも対応した。

 イントカメラには、自分撮りを好む女性のために、500万の高画素なものを配置。「Beauty Level」と呼ばれる機能により、スライドバーを使って1歳〜10歳、若返った写真を撮影することも可能だ。

photophoto カメラは新たに「IMAGESmart」エンジンを搭載(写真=左)。「iPhone 5やGALAXY S 4より自然で美しい写真が撮影できる」と話すグローバルマーケティング部門のクレメント・ウォン氏(写真=右)
photophoto 4センチのマクロ撮影は、名刺読み取りなどビジネス用途ではなく、料理撮影などソーシャル利用を考えたもの。500万画素のインカメラは自分撮りも美しく、Beauty Level機能を使えば、1歳分から10歳分まで若返った写真を撮影できる

 UIは同社のスマートフォンが採用する「Emotion UI」の最新版を搭載。Android標準のUIよりも操作はシンプルで使いやすくなっている。1つのウィジェットに多くの機能を統合した「Me Widget」も搭載するほか、アイコンやカラーをまとめて変更できるテーマは1000種類以上をダウンロードできる。Ascend P6はホワイト、ブラック、ピンクと3つの本体カラーが用意されるが、テーマを自由を変更できるので、画面の中身までも自分好みにカスタマイズできるわけだ。

 Ascend P6は6月から中国、7月からは世界19カ国で発売される。それ以降は100カ国以上に販売先を広げる予定だという。日本での販売については現時点では不明とのこと。価格はSIMフリー、単体で449ユーロ。欧州では通信事業者と2年契約を結ぶことなどで、数十ユーロ台での購入が可能になるようだ。

photophoto グローバルUIデザインディレクターのデニス・プーン氏は新しくなったMotion UIを説明。テーマは1000種類以上が無料で利用できる
photophoto 7月から欧州を中心に19カ国で販売が始まる。単体価格は449ユーロを予定している
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