Ascend P6の主なスペックは、プロセッサーがHiSilicon製の「K3V2」(1.5GHzクアッドコアCPU)、ディスプレイが4.7インチ(720×1280ピクセル)、メモリはRAMが2Gバイト、ROMが8Gバイト、バッテリー容量は2000mAh、Bluetoothのバージョンは3.0。通信方式はHSPAに対応するが、販売事業者に中国電信が含まれることからCDMA2000版も登場するとみられる。サイズは65.5(幅)×132.65(高さ)×6.18(厚さ)ミリ、重さは120グラム。本体の薄さを追求したためか、スペックはハイエンド製品より劣る部分もあるが、HuaweiがAscend P6で消費者にアピールしたいのは、スペックや薄さそのものだけではない。
今や各社のスマートフォンは、搭載するCPUやディスプレイが同等なら、スペックも横並びとなってしまう。スマートフォンはスペックだけでは差別化を図れない時代を迎えているわけだ。インフラも手がけているHuaweiは、ネットワークとの相性のいい製品を開発することで、電波のつかみの良さや省電力の高さも製品の特徴としている。しかし消費者にはその利点はまだ分かりにくいのが実情だ。
Ascend P6からは、端末のデザインや使い勝手を通じ、個々の利用者が自分だけのパーソナライズされた製品を持つ喜びを提供しようとしている――と感じられた。6.18ミリの薄さは、胸ポケットに入れてしまえばその存在感すら忘れてしまうほどスリムで、毎日の持ち運びも苦にならない。エレガントなデザインは、所有する喜びを与えてくれる。
1000ものテーマを自由に使えるだけではなく、本体の印象を変える豊富なカラバリのカバーも提供するなど、端末を自分好みにカスタマイズできる。使いやすさの向上したカメラ機能により、ソーシャルサービスもより楽しく利用できるだろう。
リチャード・ユー氏によれば、2013年後半にはLTEに対応したバージョンの投入も予定しているとのこと。これまではスペックや価格を重視した製品が目立っていたHuaweiだが、Ascend P6は、デザインや使い勝手を重視した同社の新世代の製品といえそうだ。
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