コミックマーケットの会場である有明ビッグサイトの撮影条件を経験から振り返ると、夏コミの場合、晴天だと直上から強い光が降りてくる。レイヤーさんに対して正面から光が当たっている場合(順光)、または、斜めから当たっている場合は、顔に影が入りやすい。このあたりは移動しながら影の動きを見ているとなんとなく分かるはず。といっても、コミックマーケットの場合は、人が多く、どうにもならないことも多いので、このときは特に設定せず撮影するしかない。
次に逆光(光源を背にした状態)の場合、顔検出機能があるカメラアプリなら、自動的に逆光モードに切り替わるが、そうではないモデルは人物真っ黒、背景がやたら美しく……となりやすい。カメラアプリが逆光モードになってくれないときは、露出補正をプラスにしてみよう。背景は白んでしまうが、被写体自体はふんわりとした感じになる。ややオーバー気味になりやすいので、このあたりは写真加工アプリで落ち着かせる。
室内や日影の場合は、逆に簡単だ。ISO400にして、露出補正をプラスにするだけでいい。ただ、企業ブースの場合はあまり環境光がよくないため、きれいに撮るというよりは、確実に撮ることを重視する。そのため、ISOを高めにするか、カメラアプリまかせが正解だろう。
いろんな意味でローアングルは正義!というシーンがある。美女レイヤーだけでなく、ロボットやライダー系の場合は下からあおるに限る。その場合、スマートフォンでの撮影は画面が見えなくて厳しい。寝転がって撮影するのが最もいいが、人が多い場所ではムリだし、日差しが強い場合は背中がやけどをするおそれもある。
そこで活用したいのが小型の鏡だ。タッチパネル面を鏡で確認しつつ、大まかな構図で撮影できる。ちなみにローアングル撮影において、MEDIAS Wは意外と最強のスマートフォンだったりする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.