無言で撮影するのはコスプレエリアにおいては盗撮になるため、しっかりと撮影したい意思を表明しよう。あいさつに始まりあいさつに終わる、だ。また、撮影前にはこれから撮影することも伝えよう。レイヤーさんに限らず、急に撮影されたら怖い。そうなると表情が硬くなってしまうし、いつポーズを決めたらいいか相手は分からない。このあたりは、自分が撮られると考えた場合に逆算するとどうアプローチすればいいか分かるハズ。
撮影する前にそれらしいアクションを見せる理由は、レイヤーさんがプロでないからだ。表情を作ったり、夏場の強い光の中で眼力を高めたりという行動を常時行なうのはとても厳しい。事前に撮るタイミングを伝えれば、その準備がやりやすい。
1対1の撮影のほか、カコミ撮影的な状況も多い。このときは“目線”がいるか否かで撮りかたが変わってくる。目線がいる場合は、声だけでなく、手を振るなどの動きも加えよう。無理そうな場合は連射モードに切り替えて、目線のヒットに賭けてみるのもいい。過去の経験からすると、中途半端に高い声で「おねがいしまぁっす!」というよりは、野太い声のほうが目線をもらえる率が高い。
レイヤーさんによっては、シャッター一定回数ごとに、数パターンのポーズを繰り返してくれるが、気に入ったポーズがほしい場合は、撮影前にしっかり伝えよう。このときは、口頭でポーズを説明しながら自分もポージングするとスムーズに意思が伝わる。
作例では、意図的にスマートフォンのカメラが苦手とする色の服ばかりで、面倒な状況を想定して撮影している。ここで紹介したテクニックを駆使して撮影すれば、ものすごくきれいな作品が撮れるはずだ。
ただ、スマートフォンで気軽に撮れるメリットを生かすなら、その場の楽しさが伝わる写真を意識すると撮られたレイヤーさんもうれしい。まずは、自分も相手も楽しく撮るコツを覚えて、コスプレエリアのルールを守って撮影してほしい。
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