第19回 本格派カメラアプリを使ってみよう お勧めアプリ4選:荻窪圭のiPhoneカメラ講座

» 2013年07月02日 11時04分 公開
[ITmedia]

 実のところ、iPhone用カメラアプリってメチャ多い。これがさらに「撮影機能を持つアプリ」となると無数といって過言じゃないレベル。とても全部チェックしきれない。多くの人が純正カメラアプリを使ってる(と思う)のに、なぜそんなにあるか。なぜでしょうねえ。

 で、とりあえず「撮影機能を持つアプリ」を分類してみた。

  • 高機能本格派カメラアプリ……標準カメラの置き換えを目指したもの
  • 特殊撮影用カメラアプリ……パノラマやHDR、タイムラプス、連写など
  • 趣味系カメラアプリ……ヴィンテージカメラを模倣するなど、カメラ自体に遊び心があるもの
  • フィルタ系アプリ……カメラ機能自体より「デジタルフィルタ」に重きを置いたアプリ。美肌アプリもここに含む。
  • お遊び加工系アプリ……マンガカメラとか
  • 投稿メイン系アプリ……Instagramが代表的
  • フォトレタッチアプリ

 フィルタ系やフォトレタッチ系、各種加工系は画像処理がメインなので「標準カメラ」などほかのアプリで撮った写真を読み込んで処理してもOK。だからわざわざそのアプリで撮る必要は無い。

 今回注目するのは標準カメラの置き換えを目指した「本格派カメラアプリ」。4つほど紹介するが、実は高機能カメラアプリって使える機能はどれもほぼ同じ。

 どれかが新機能を搭載すると他のカメラもそれを追って搭載する、という競争原理もあるし、iPhoneのカメラってアプリから使える機能が限られてるのであまりややこしい機能を入れられないためどうしても似てくる、というのもある。

 デジカメでは当たり前のISO感度を自由にセットしたり、ホワイトバランスを自由に変更したり、絞り優先AEとか露出補正とかそういうのはできない(残念!)。でも各カメラアプリは工夫をし、iPhoneの機能を駆使して、純正カメラにはない撮影機能をいろいろ実現している。

 というわけで、全部紹介すると大変なので、わたしのiPhoneに入っている4つの本格派カメラアプリを見てみよう。

本格派カメラアプリ4選

 それはこんな感じ。

photo 今回ピックアップした4つのアプリ。名前が似すぎ!

 名前だけ見ると(特に日本語名だと)どう違うのかさっぱり。

 もうアイコンの違いで判別するしかないってくらい。それぞれ英語の名前は違うんだけどね。ひとつひとつの画面を紹介するとこんな感じだ。

photo 「ProCamera」(プロカメラ)
photo 「Camera+」(カメラプラス)

photo 「ProCam」(プロカム)
photo 「Camera Awesome」(カメラ!)

 左上から

  • 「ProCamera」 「プロカメラ」 QRコード撮影モードやヒストグラム表示機能あり。簡単な編集機能も持っている。450円。
  • 「Camera+」 「カメラプラス」 いったんライトボックスという専用のエリアに保存され、そこでレタッチや特殊効果をかけることができる。170円。
  • 「ProCam」 「プロカム」 写真に著作権表示用テキストを埋め込めるなど。85円。
  • 「Camera Awesome」 「カメラ!」 特殊エフェクト撮影機能を持っている。無料。

 だ。

 これらはどれも撮影機能は似てる。

 その中から特に純正アプリと比べて優れている点を、中心に代表的な共通機能を紹介しよう。

  • 視野率が100%である……純正カメラは以前書いたように、実際に撮影される範囲より狭い範囲しか見えてない。カメラアプリはさすがにそんなことはなく、ちゃんと見えてる範囲と撮れる範囲が一致してる。
  • 電子水準器を持ってる……デザインはそれぞれだがどれも電子水準器がある。傾きを検知する機能をiOSが持っているのでそれをカメラアプリに取り入れたのだ。

 電子水準器をオンにすれば、いつでもカメラをちゃんと水平に構えて撮れる。風景を撮るときや無理な姿勢で撮るときなんかこれがすごく目安になる。逆にわざと45度に傾けて撮ったりもできる。

photo ProCameraの電子水準器。これは一番派手な例で、他のアプリはもうちょっと目立たない形で表示してくれる
  • フォーカスと露出を別々にロックできる……実はこれがすごく便利。純正カメラはタップしたところに「フォーカスと露出の両方を合わせて」しまう。でも、それだと困ることもある。

 今回の4アプリはどれも露出とフォーカスをそれぞれ別の場所にセットできるのだ。あるアプリは2本指タップでそれぞれの場所に、あるアプリは長押しすることで別々の指定が可能になる。これがあればフォーカスをちゃんと合わせたまま、明るめに撮ったり暗めに撮ったりできる。下の例のように。

photophoto Camera+では、こんな風に別々に指定できる。だいたい、丸いのが露出、四角いのがフォーカスだと覚えておけばよさそう(写真=左)、ピントは手前に、明るさは後ろの暗いところに合わせたので、白い招き猫でも明るく撮れたのだった(写真=右)
  • 手ブレ防止機能がある……正確にいうと、いわゆる手ブレ補正とは違うんだけど。iPhoneが内蔵してるジャイロセンサーを使って「カメラがブレてない瞬間を待って撮影する」という機能なのだ。だから撮影のタイミングはカメラ任せになるけど、ブレ補正モードでシャッターを切ってじっとしてると、ブレが止まったタイミングで撮ってくれるので夜景時などは重宝する。
  • 連写機能がある……これも純正にはない機能。連写モードにして撮影ボタンを長押しすると押してる時間だけ連写してくれるなど。
  • セルフタイマーを使える……文字通り、セルフタイマーです
photo Camera+の画面。このように撮影モードを切り替えられる。スタビライザーが「手ブレ防止」機能。「バースト」というのが連写機能。セルフタイマーもある。この4つが基本的
  • 撮影情報が表示される……今回のアプリではプロカメラとカメラ+だけだけど、画面をよく見ると、シャッタースピードやISO感度が表示されてる。これはいい。カメラが分かってる人なら、シャッタースピードを見れば手ブレや被写体ブレやすいかどうかが判断できるから、対策もとれるってもんだ。
photo Camera+の例。プロカメラだとシャッタースピードとISO感度しか表示されないが、考えてみたら、iPhoneの場合、F2.4(絞り値)と4.1mm(レンズの焦点距離)は固定なので表示されなくても困らないのだった。大事なのは両端の2つ
  • グリッド線のバリエーションがある……純正カメラだと3分割だけだが、カメラアプリだと細かい方眼や黄金分割などいろいろとグリッド線のバリエーションがあるのだ
photo Camera Awesomeの例。こんな風にグリッド線にバリエーションがある

 逆にデメリットもある。

  • HDR機能が使えない……HDR撮影ができるのは純正カメラアプリのみ。これはちょっと残念。HDRしたいときは純正カメラを使う。HDR撮影専用のカメラアプリもあるが、これは純正カメラのHDRと違って1枚ずつ設定を変えながら撮影して合成するものなので、純正カメラほど気楽には使えない。
  • パノラマ機能が無い…… まあHDR撮影やパノラマ撮影をしたいときは純正カメラアプリを使えばいいってことで。

 ざっくりと、本格派カメラアプリの共通点を探りつつ、iPhoneのカメラ機能はどのくらい応用が効くのか観てきた、という感じで、有料無料ありますが、お好みのものをお探しください、と。

 以前書いたようにアプリによって位置情報記録のオンオフを切り替えてもいいし、シチュエーションによってカメラアプリを切り替えてもいいし、セルフタイマーなど純正ではできない機能が必要な時に使ってもいいし、アプリの性格をしってうまく使い分けてください。

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