前述のDropboxの場合、PC内の必要なデータをDropbox上にアップロードする必要がある。そのため、せっかく作成したデータをデスクトップに置きっぱなしにしていては、外出先で参照することはできない。しかし、「SugarSync」なら、既存のフォルダを常に同期するよう設定可能だ。PC内の「書類」や「ピクチャ」などのフォルダを同期するようにあらかじめ設定しておけば、デスクトップへの置き忘れが起こりにくい。
登録時に利用できる容量は5Gバイトで、無料で最大32Gバイトまで増設できるのもDropboxにはない利点だろう。文書、写真、音楽データなどのアップロードに対応し、同期せずにウェブ上にだけ保存しておく「ウェブアーカイブ」機能がある。

アプリのインタフェースはシンプル。画面左上のメニューアイコンをタップして、メニューを表示する(写真=左)。「ウェブアーカイブ」フォルダに保存したデータは、ウェブ上にだけ保存されるので、各デバイスには同期されない(写真=右)筆者が個人的に便利だと感じたのは、音楽データの連続再生に対応していることだ。Dropboxも音楽データを再生できるものの、連続再生には対応していない。手持ちの音楽データをSugarSyncにアップロードしておき、ストリーミング再生することで、スマホの容量不足を解消するのに役立てることができるだろう。
使ってみると意外と便利なのが、「Google ドライブ」かもしれない。Googleユーザーであればすでに利用している人も多いだろう。iPhone、Androidの両OSでアプリが配信されているクラウドサービスだ。
Googleが提供するサービスだけあり、利用にはGoogleアカウントを用いる。基本的な機能は前述したクラウドサービスと同じで、あらゆるデジタルデータのアップロードに対応している。ただし、音楽データの再生はできなかった。あくまでもデータの保管庫として利用するのに適したサービスといえるだろう。

ログイン後の画面には「マイドライブ」として、アップロードしているファイルの一覧が表示される。フォルダの作成も可能だ(写真=左)。iTunesで購入した音楽データは開けなかった。別のアプリで開くこともできるが、ここに音楽プレーヤーアプリは出てこない(写真=右)ファイルの詳細ペインで「オフラインで使用可能」を選択しておけば、オフラインでのデータ閲覧が可能になる。また、スマホ上から新しい文書やスプレッドシートを作成できるのはGoogle ドライブの強み。リンクを取得したり、「Google+」のユーザーを選択したりして、データを他のユーザーと共有することもできる。
容量に関して言えば、無料で15Gバイトという大容量が使えるのがこのサービスの魅力。ただし、Google ドライブ、Gmail、Google+ フォトの3つのサービスを合計した容量なので、Googleサービスをヘビーユースしているユーザーは有料プランへの切り替えが得策だ。
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