外出先から自宅や会社のPCに保存した文書や写真、音楽データなどを確認する際に便利なのが「クラウドサービス」だ。クラウドサービスとは、オンライン上にデータを保存するサービスで、複数のデバイスからデータにアクセスできるのが魅力だ。
昨今はこのクラウドサービスにもさまざまなものが登場しており、選ぶ基準が難しくなっている。そこで、今回はiPhone、Androidの両OSのスマホでの利用に最適化された定番&注目のクラウドサービスを紹介しよう。
定評のあるクラウドサービスとして最初に名が挙がるのは、やはり「Dropbox」だろう。登録するだけで2Gバイトの容量を利用できる。また、HP(https://www.dropbox.com/)上でも紹介されているさまざまなタスクを実行することで、有料プランに加入しなくとも、最大20Gバイト程度(キャンペーンなどにより変化する)まで増やすことが可能だ。

チュートリアルを実行したり、PCにソフトウェアをインストールするだけで容量を増やせる(写真=左)。友人を招待し、相手がDropboxを登録してPCにソフトウェアをインストールするたびに500Mバイト増える。また、現在はiOSの「Mailbox」(無料)アプリと連携するだけで1Gバイトの容量が増えるお得なキャンペーンを実施中だ(写真=右)アカウントを作成するには名前、メールアドレス、任意のパスワードを設定する。アップロードに対応しているデータの種類は多彩で、WordやExcelなどのOfficeソフトで作成した書類や写真、音楽ファイル、PDFなどを保存できる。また、アプリから利用する場合、Officeソフトで作成したデータを閲覧するのにOfficeアプリが必要ない。ただし、編集するには編集に対応したOfficeアプリが必要となる。
また、他のユーザーとファイルを手軽に共有できるのも魅力の1つ。共有する相手がDropboxのユーザーでなくてもファイルにアクセスできるので、仕事はもちろん、友人との旅行で撮影した写真の共有などにも活用できる。

共有したいファイルやフォルダを表示して共有アイコンをタップすると、共有メニューが表示される(写真=左)。「メールアドレス」を選択するとメールが起動し、共有用のURLがメールの本文に表示される(写真=右)連携アプリが多いこともDropboxが人気の理由の1つだろう。ファイル管理アプリ「GoodReader」などでは、アプリ内から直接Dropbox上のデータにアクセスしたり、アプリ内のファイルを直接Dropboxに保存したりできる。「CamScanner」や「netprint」など、ビジネスシーンで役立つアプリもDropbox連携に対応する。
アップロードしたデータは基本的にはオンラインの状態でないと閲覧できないが、「お気に入り」に登録しておけば、オフラインでも閲覧可能だ。圏外になりそうな場所でも確認したい書類があれば、あらかじめお気に入りに登録しておこう。
ほかにも、メールに添付されたデータの直接保存や、スマホで撮影した写真の自動アップロード機能、パスコードロックなど、使いやすい機能が満載のサービスといえる。
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