ロシアの新興企業Yota Devicesは12月4日(現地時間)、モスクワで開催したイベントで、表は液晶、裏はE-Inkの両面Androidスマートフォン「YotaPhone」を発表した。同端末は3月のMobile World Congress 2013で披露され、注目を集めていたものだ。
同日ロシアとドイツ、オーストリア、フランス、スペインで発売し、2014年初頭には販売地域を欧州と中近東に拡大するという。欧州での販売価格は499ユーロ(約6万9000円)と、ハイエンドなスペックにもかかわらずかなり戦略的なものになっている。
背面にE-Inkディスプレイを配した主な目的は、常時オンにした画面を搭載することにより、いちいちスリープから起動させずに最新情報にアクセスできるようにすることだとしている。ヴラド・マルチノフCEOによると、平均的なスマートフォンユーザーは1日に150回以上端末を起動させているという。E-Inkディスプレイの搭載により、そうした確認のためだけの起動の必要をなくしたことで、同端末の“読書モード”でのバッテリー持続時間は一般的なスマートフォンの7〜10倍だと同社は説明する。
背面ディスプレイにはSMSのメッセージ、電話の着信、カレンダー、天気予報、時計、リマインダーなどを表示でき、常時表示する情報はカスタマイズ可能だ。もちろん、電子書籍リーダーとしての役割も果たす。
主な仕様は以下の通り。
機種名 | YotaPhone |
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OS | Android 4.2.2(コードネーム:Jelly Bean) |
メインディスプレイ | 4.3インチ液晶(1280×720、341ppi) |
背面ディスプレイ | 4.3インチE-Ink(640×360、16階調グレースケール) |
CPU | Kraitベースの1.7GHzデュアルコア |
RAM | 2Gバイト |
ストレージ | 32Gバイト |
外部メモリ | なし |
メインカメラ | 1300万画素 |
インカメラ | なし |
サイズ | 133.6×67×9.99ミリ |
重さ | 146グラム |
バッテリー容量 | 1800mAh |
ネットワーク | GSM/UMTS/LTE |
モスクワでの発表イベントは英語で行われ、世界進出の意気込みが感じられるが、米国や日本での発売予定はないようだ。
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