ロシア・ソチで冬季オリンピックが開幕――五輪限定SIMカードをゲット。意外に使えるロシアLTE回線石川温のスマホ業界新聞

» 2014年02月14日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 2月7日から開幕の冬季オリンピック取材のためにロシア・ソチに来ている。

 2020年に開催される東京オリンピックに向けて、オリンピック開催地のモバイルIT事情がどうなっているか、ちょっと興味があった。また、「オリンピック開催地がどんな盛り上がりを見せるのか」を、2020年の前に感じてみたかったのだ。

 とはいえ、これまでいろんな国や地域に出張してきたが、ロシアは初めての場所。かなり不安であったが、何とか到着して数日を乗り切っている。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年2月8日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


 さて、海外に到着して、まずやることと言えば、現地キャリアのSIMカード調達だ。ロシアには大手キャリアが4社ほどあるが、現地の人に聞いたところ「Megaphoneがオリンピックオフィシャルキャリアなので、オススメ」という。

 確かに街行くところにMegaphoneの看板が掲示されている。最初に見たときは企業名も読めなかったので「どんな会社なのか」と思っていたら、駅の看板には「4G」の文字を発見。4Gはおなじみの4Gだったわけだ。

 アドレルという大きな駅にMegaphoneの売店があった。ショーケースを見てみると、なんとオリンピック専用プリペイドプランがあるではないか。値段はなんと2014ルーブル(1ルーブル約3円なので、約6032円)。オリンピック開催年の今年に合わせて値段を決めたようだ。

 プランの内容といえば、7日間、LTEが使い放題というもの。容量制限もなければ、速度制限もないという太っ腹なプランであった。ただし、データ通信が使えるようになるのは、契約日の翌日0時から。つまり、自分はソチに5日深夜に到着したため、6日朝に契約したのだが、使えるようになったのは日付が変わった7日0時になってから。ソチには10日の朝には出発してしまうので、実質3日しか使えないのが残念だ。

 しかし、実際に使ってみると、日本のように10Mbpsを超えるような速度は出ないが、2〜3Mbps程度で安定して使えている。LTEならもうちょっと高速で使えて欲しいところだが、それまではauの海外ローミングでEDGEでつながっていたことを考えると、結構、使い勝手は良い気がする。ホテルのWi-Fiがつながれば速いが、なぜか深夜になるとパケットが一切、流れないという症状に陥っていたので、かなり頼もしい存在になっている。

 これまで、LTEが始まっている国でも、LTEに対応したプリペイドSIMカードが売られているのはまれなケースだと思う。それが、まさかロシアでSIMカードを購入すればLTEが使えるとは思わなかった。

 このオリンピック特別SIM、販売、使用できる期間も限定で、エリアもこの周辺しか使えないという。

 しかし、自分のような海外からの旅行者にとってはとてもありがたいSIMカードであることは間違いない。ぜひ、2020年の東京オリンピックでも、オリンピック公式パートナーになるキャリアが、このようなSIMを出してもらいたいものだ(もう、公式パートナーはドコモに決まっているのだっけ?)。

 ちなみに、もうひとつオリンピックのオフィシャルパートナーで忘れてはいけないのが、サムスン電子だ。1998年の長野冬季オリンピックの時からパートナーを務めており、ソチの会場でも特設ブースが設置されていた。

 今回は、各国のオリンピック出場選手団にGALAXY Note3を配布。しかも、現地のキャリアSIMが入って使い放題なのだという。もちろん、日本の選手団も対象になっている。開会式でもGALAXY Note3を使って会場の様子を撮影していた選手を数多く目撃した。

 やはり、これくらいのプロモーションをしないと、世界でトップシェアを獲得できないってことなのだろう。

© DWANGO Co., Ltd.

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