月1000円未満でどれだけ通信できる?――MVNO大手4社の料金プランをチェック:はじめての格安SIM&SIMフリースマホ 第2回(1/2 ページ)

» 2014年02月07日 20時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

 前回は、格安SIMとはどのようなもので、なぜ安くなっているのかを解説した。一例として挙げたBIGLOBEのサービスのように、1Gバイトまでフルスピードで980円という価格は、今、格安SIMを選ぶ上で1つの基準と考えておいてもよさそうだ。その上で、格安SIMを提供するMVNOの値付けはさまざまなことも知っておきたい。データ量を1日ごとに制限したり、音声通話を組み合わせられたりと、サービスも多様化している。今回は、これらMVNOの格安SIMの中から、特徴的な会社のプランをピックアップして紹介していく。

980円で1Gバイトまで通信できる「BIGLOBE LTE・3G」

 1Gバイトまで、フルスピードのLTEを使えて、月々たったの980円(税込)という料金を打ち出したのが、プロバイダー大手のBIGLOBE(NECビッグローブ)だ。「BIGLOBE LTE・3G」の「エントリープラン」は、下り最大150Mbps(端末による)のLTEが利用でき、月1Gバイトまで通信を行える。1Gバイトを超えたときは通信速度が制限されるが、この仕組みはほかのMVNOでも同じだ。

 ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなどの大手キャリアは、パケット通信料のほかにネットに接続するための基本料がかかるが、BIGLOBEのエントリープランはそれも込みで980円(税込)だ。一方、FTTHなどの固定通信でBIGLOBEを利用している既存会員は月770円(税込)に料金が下がる。210円(税込)が接続料というわけだ。このプランには、日本各地に置かれたWi-Fiスポットの利用料も含まれている。

 ただし、980円(税込)という料金はあくまで1Gバイトまでしか通信できない。動画などの大容量データを使うと、すぐに達してしまう値といえるだろう。1Gバイトに収めるには、使い方に工夫が必要となる。どうしても追加で高速通信がしたいというときは、100Mバイトあたり315円(税込)でデータ量をチャージすることが可能だ。回線を貸し出すドコモの場合は、2Gバイト単位で2625円(税込)の追加料金がかかるが、こうした点もMVNOは柔軟だ。また、1Gバイトのエントリープランに加え、月2Gバイトで1580円(税込)の「ライトSプラン」、月3Gバイトで2980円(税込)の「ライトMプラン」、月7Gバイトで3980円(税込)の「スタンダードプラン」も用意されている。

「BIGLOBE LTE・3G」の料金プラン
料金 データ量 通信速度(制限なし) 通信速度(制限あり) SMS対応費用 データ量の追加費用
エントリープラン 980円 1Gバイト 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 下り/上り最大128Kbps 126円 315円/100Mバイト
ライトSプラン 1580円 2Gバイト
ライトMプラン 2980円 3Gバイト
スタンダードプラン 3980円 7Gバイト
※価格はすべて税込

 1Gバイトは格安だが、毎日使う場合は、データ通信をしすぎないようある程度工夫する必要がある。ある程度しっかり活用したいときは、2GバイトのライトSプランや3GバイトのライトMプランの方が便利だろう。このようなプランも、比較的安価な設定になっている。例えば、同じ月3Gバイトまでという設定のプランがあるドコモの場合、「Xiデータプラン ライト にねん」で月額4935円(税込)。キャンペーンが適用されると3980円(税込)になるが、それでもBIGLOBEのライトMプランより1000円高い。しかもドコモの場合は、2年間の縛りがかかり、「spモード」や「mopera」の接続料が上乗せされる。

 端末の購入に伴う割引を受けられるのはメリットだが、すでに別の方法で手に入れた端末があったり、そもそもドコモが取り扱っていない端末を使ったりするなら、BIGLOBEの方が使い勝手がいい。このほか、携帯電話用のショートメールにあたるSMSを利用することもできる。その場合は、毎月の料金に126円(税込)が加算される。今回は割愛するが、このSMS対応の有無も、格安SIMを選ぶうえで重要な要素となるので覚えておきたい。

BIGLOBEとドコモのプラン比較
料金 データ量 SMS利用料 データ量の追加費用 契約期間
BIGLOBE
ライトMプラン
2980円 3Gバイト 126円 315円/100Mバイト なし
ドコモ
Xiデータプラン ライト にねん(キャンペーン非適用時4935円)
3980円 3Gバイト 0円(非対応は選択できない) 2625円/2Gバイト 2年
※価格はすべて税込

1日30Mバイトで980円の「OCNモバイルONE」

 月単位で数Gバイトという料金に対し、1日あたりのデータ量を設定することで差別化しているのが、NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」だ。大手プロバイダーOCNが、MVNOとして格安SIMを販売している。料金は1日30Mバイトで980円(税込)。30日で合計900Mバイトとなり、BIGLOBEに近い価格設定だが、1日30Mバイトまでという制限があるため利用スタイルは変わってくる。

 使う日はそれなりに使うが、使わない日はまったく使わないという極端な差があるときなどは、月あたりの使用量が定められていた方が使い勝手はいい。ただOCNの場合も、ある日に動画やアプリを大量にダウンロードして1日あたりの制限を超えてしまっても、翌日にはフルスピードで通信できるので、それほど問題ないともいえる。

 OCNモバイルONEには、1日あたり30Mバイトのプランのほか、1日60Mバイト、月1Gバイト、月2Gバイトの料金プランも用意されている。500Kバイトと中程度の速度で月7Gバイトまで利用できる1980円(税込)の料金プランまであり、幅広い利用シーンに対応できるのがOCNの便利なところだ。BIGLOBEと同様、SMSも126円(税込)の追加で利用できる。

「OCNモバイルONE」の料金プラン
料金 データ量 通信速度(制限なし) 通信速度(制限あり) SMS対応費用 データ量の追加費用
OCNモバイルONE 980円 30Mバイト/日 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 下り/上り最大200Kbps 126円 非対応
1480円 60Mバイト/日 非対応
1260円 1Gバイト/月 525円/500Mバイト
1580円 2Gバイト/月 525円/500Mバイト
1980円 7Gバイト/月 下り/上り最大500Kbps 非対応
※価格はすべて税込

通信速度を手動で制御できる「mio高速モバイル/D」

 BIGLOBEやOCNのプランは、月または日の初めからデータ通信量がカウントされ、使い切ったら速度が制限される。これに対して、IIJのIIJmioが提供する「mio高速モバイル/D」の場合は、フルスピードを出すタイミングを自分でコントロールできるのが大きな違いだ。「ミニマムスタートプラン」は月945円(税込)、「ライトスタートプラン」は月1596円(税込)で、それぞれに「バンドルクーポン」が付き、クーポンを使うと下り最大150Mbps、上り最大50Mbps、使わないと下りと上り最大200Kbpsとなる。

 毎月の通信量はミニマムスタートプランは500Mバイト、ライトスタートプランは2Gバイトだ。通信速度の制御は「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」というアプリで行い、アプリはiOSとAndroidのどちらにも対応している。

 945円(税込)で500Mバイトという数値だけで見ると、BIGLOBEやOCNよりも高いように思われるかもしれないが、通信速度の制御を自分でできるため、無駄なく必要なときだけ高速にでき、使い勝手はいい。また、2Gバイトで1596円(税込)という料金設定は他社とほぼ横並びだ。このプランで比較すると、通信速度を自分で制御できるIIJの利便性が際立ってくる。もちろん、IIJのSIMカードもSMSに対応しており、147円(税込)の追加料金で利用できる。

「mio高速モバイル/D」の料金プラン
料金 クーポン(データ量) 通信速度(制限なし) 通信速度(制限あり) SMS対応費用 データ量の追加費用
ミニマムスタートプラン 945円 500Mバイト 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 下り/上り最大200Kbps 147円 315円/100Mバイト
ライトスタートプラン 1596円 2Gバイト
※価格はすべて税込

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