ドコモ、世界の主要ベンダーと「5G」の実験協力で合意

» 2014年05月08日 19時15分 公開
[エースラッシュ,ITmedia]

 NTTドコモは、世界の主要ベンダーと第5世代移動通信方式(5G)に関する実験で協力することに合意した。

 5Gは、2020年のサービス提供を目指し、10Gbpsを超える通信速度、LTEの約1000倍に相当する大容量化、M2M通信の普及に伴う端末数の増加や多様なサービスへの対応などを目指して研究が進められている次世代の移動通信方式だ。NTTドコモでは、Alcatel-Lucent、Ericsson、富士通、NEC、Nokia、Samsung Electronicsの6社と個別の実験に向けた検討をするとともに、その他ベンダーとの協力も含めた幅広い検討を進めていくという。

リリース本文

 以下、リリースの本文です。

<実験の概要>

5Gのサービス提供に向けては、現在利用されている周波数よりも高い6GHzを超える周波数を有効活用するための技術、単位面積あたりの容量を増大させる技術、M2Mや様々なアプリケーションに適した無線伝送方法など、様々な移動通信技術を検証する必要があります。そのため、ドコモでは世界の主要ベンダーと協力して各種実験を行い、広い範囲の移動通信技術の検証を行います。

今後、2014年中にドコモR&Dセンタ(神奈川県横須賀市)などで屋内実験を開始し、2015年以降に屋外実験を開始する予定で、実験の結果は、5G関連の世界の研究団体や国際会議、2016年以降に開始される5Gの標準化活動などで、ドコモが提唱するコンセプトの検証結果などとして活用するとともに、より高度な技術の創出と確立に向けた検討において活用する予定です。

1. 実験における移動通信技術の検証内容

  • 現在利用されている周波数に加え、新たに6GHzを超える高い周波数を活用した広帯域移動通信技術
  • 超多素子アンテナを用いた高速大容量伝送技術
  • 既に商用開発を進めている高度化C-RANやドコモが提唱し3GPP(移動通信システムの標準化プロジェクト)において現在標準化作業が進められているC/U分離に基づくファントムセルのコンセプトをベースとしたマクロ/スモールセルアーキテクチャ
  • 超高密度に配置した光張出しスモールセルによる単位面積あたりの容量の増大化
  • ブロードバンド通信やM2M通信に適した新しい信号波形

2. 各ベンダーとの実験の内容

  • Alcatel-Lucentとの実験では、5Gにおけるブロードバンド通信やM2M通信に適した新しい信号波形の候補について実験を行う予定です。
  • Ericssonとの実験では、高い周波数帯の利用を想定した新無線インタフェースのコンセプトについて実験を行う予定です。周波数帯としては15GHz帯、周波数帯域幅として400MHz程度を想定しています。空間多重とビームフォーミングを併用するMassive MIMO技術により、ユーザ当たり5Gbpsの伝送速度を目指します。
  • 富士通との実験では、5Gにおいて単位面積あたりの容量をさらに増大させるため、超高密度に配置された光張出し基地局において、単一光張出し局からのデータ送信を前提に複数光張出し局間で協調無線リソーススケジューリングする技術について実験を行う予定です。
  • NECとの実験では、5Gにおいて単位面積あたりの容量をさらに増大させるため、スモールセル向け超多素子アンテナを使用し、時間領域において指向性を制御するビームフォーミング技術について実験を行う予定です。周波数帯として5GHz帯、周波数帯域幅として100MHz程度を想定しています。
  • Nokiaとの実験では、5Gにおけるミリ波の有効利用を想定した超広帯域無線伝送の実験を行う予定です。周波数帯としては70GHz帯(ミリ波)、周波数帯域幅として1GHz程度以上を想定しています。ミリ波のカバレッジを可能な限り拡張するため、シングルキャリアの信号波形(Null Cyclic Prefix Single Carrier)、及びMassive MIMO技術を活用します。
  • Samsungとの実験では、5Gにおける高い周波数帯における安定した超広帯域伝送を実現するため、デジタルとアナログを組み合わせたハイブリッドビームフォーミングを基地局と移動局に適用し、移動局に搭載する多素子アンテナは実端末を考慮したサイズとして、移動局を追従するビーム制御技術の実験を行う予定です。周波数帯として28GHz帯、周波数帯域幅として500MHz〜1GHzを想定しています。
Photo 各ベンダーとの実験内容のイメージ画像

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