NTTドコモから発売されているソニーモバイルコミュニケーションズ製の最新スマートフォン「Xperia Z2 SO-03F」は、バッテリー容量が前モデル「Xperia Z1 SO-01F」の3000mAhから3200mAhにアップしている。さらに、ドコモが計測した「実使用時間」も、Z1の約57.7時間から約79.2時間に延びている。同じ条件で計測したものではないが、夏モデルの方が条件がやや厳しいので、Z2のスタミナは大きく進化していることが分かる。
Xperia Z1 SO-01F | Xperia Z2 SO-03F | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 3000mAh(内蔵型) | 3200mAh(内蔵型) |
連続通話時間 | 約720分(3G) | 約930分(3G) |
連続待受時間 | 約610時間(LTE)、約740時間(3G) | 約570時間(LTE)、約650時間(3G) |
実使用時間 | 約57.7時間 | 約79.2時間 |
実際にはどれだけバッテリーが持つのか? というわけで恒例のバッテリーテストをXperia Z2とZ1で実施して、結果を比べてみた。テストはYouTubeのHD動画を連続再生、そして1080×1920ピクセルの静止画を連続表示するというもの。
テストの条件は以下のとおりだ。
YouTubeのテストは、5月25日9時15分に開始して5時間計測した。スピーカーの音量はオフにしている。5時間後のバッテリー残量は、Xperia Z2が46%、Z1が12%で、Z1を大幅に上回る結果となった。1時間ごとのバッテリー消費はZ2が10〜11%ほどだったのに対し、Z1は15〜20%ほどだった。なお、ほぼ同じ条件で実施した「Xperia Z1 f SO-02F」のテスト結果(→バッテリーはどれだけ持つ?――Xperia Z1 fとXperia Z1を比較)と、au向け「Xperia Z Ultra SOL24」と「Xperia Z1 SOL23」のテスト結果(→Xperia Z1よりバッテリーは持つ? 普段使いのスタミナは?――「Xperia Z Ultra SOL24」)よりも、Z2は上回っている。
Xperia Z2 SO-03F | Xperia Z1 SO-01F | |
---|---|---|
1時間後 | 90% | 80% |
2時間後 | 79% | 60% |
3時間後 | 68% | 42% |
4時間後 | 57% | 27% |
5時間後 | 46% | 12% |
静止画表示テストは、5月26日10時44分に開始して3時間計測した。バックライトを常時点灯させるために「Backlight Switch」アプリを使用している。3時間後のバッテリー残量は、Xperia Z2が84%、Z1が77%で、こちらもZ2の方が好結果だった。
Xperia Z2 SO-03F | Xperia Z1 SO-01F | |
---|---|---|
1時間後 | 95% | 93% |
2時間後 | 90% | 85% |
3時間後 | 84% | 77% |
Xperia Z1の小型モデル、Xperia Z1 fには「1.メモリを搭載した省電力ディスプレイ」「2.ハイパフォーマンスかつ低消費電力になるCPU制御のアルゴリズム」「3.描画処理の工夫」という3つの工夫で、Z1よりも高いスタミナを実現していた(→「Xperia Z1 f」のバッテリーはなぜ長持ちなのか?――Z1 fだけに加えた3つの工夫)。ソニーモバイルによると、Xperia Z2には、このうちの2と3を採用しているという。YouTube再生時のスタミナに優れていたのは、2つめのCPU制御が効いているものと思われる。
ちなみに、Xperia Z1 fベースの「Xperia A2 SO-04F」には上記3つすべて、au向け「Xperia ZL2 SOL25」とドコモとau向けタブレットの「Xperia Z2 Tablet」には、Z2と同じく2と3を採用しているとのこと。
Xperia Z1よりも確実にスタミナが向上しているZ2。普段使いにおいてバッテリーの減りが早いといった問題に悩まされることは少ないだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.