「新料金プランは絶対お得」「夏モデルのおすすめは全機種」――あのとき社長はこう言った(NTTドコモ編):2014年4月〜6月

» 2014年06月11日 11時00分 公開
[村上万純,ITmedia]
photo NTTドコモ 代表取締役社長 加藤薫氏

 「カケホーダイ&パケあえる」という新料金プランや、LTEの通信網を使ったVoIPによる新しい音声通話規格「VoLTE」に対応する端末の投入、「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」(Wi-Fi+Cellularモデル)の販売など、話題の尽きないNTTドコモ。2014年4月〜6月における同社の加藤薫社長のコメントを振り返りながら、ホットな話題が多かった2カ月をおさらいしていこう。

新料金プランは「絶対にお得」

 6月1日にスタートしたドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」。事前予約が受け付け開始から10日間で120万件を突破し、10日間で300万契約を突破するなど話題になっているが、4月10日の発表時点では、「自分が使った場合、お得なのか?」「現行プランからどう変わったのか」など、ネット上では戸惑いや不安を見せるユーザーが散見された。それに対し、加藤氏は「ぱっと見は複雑だが、よく見ていただくとそれほど難しくはない」と話し、細分化されていたFOMA向け料金プランと単純化したXi向けプランの「中間くらい」と位置付けていると説明した。同氏は新料金プランについて単独インタビューにも応じている。

→・コミュニケーションの原点回帰へ――ドコモ加藤社長に聞く「カケホーダイ&パケあえる」の狙い

photo 新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」

 インタビューでは、プランの「バリエーション」と「長期ユーザーへのメリット」を融合させたと語る加藤氏。「テレコミュニケーションの原点回帰」という観点から音声通話の完全定額に切り込んだが、「今後はサービス競争になっていくと思いますが、絶対に(完全定額制が)お得だと感じています」と強気な姿勢を崩さなかった。

「KDDIのCAより上を狙っている」

 4月25日の決算会見では、下り最大225Mbpsの「LTE-Advanced」を2014年度中に開始すると発表した加藤氏。KDDIが先行して導入した複数の帯域を束ねて通信するキャリアアグリゲーション(CA)を用いる。このことについて加藤氏は、「KDDIさんのCAは今ある周波数と周波数の組み合わせで、トップスピードが150Mbpsになる。またある程度のユーザーが使っている帯域であり、150Mbps、あるいはそれに近いスピードが享受できる人は少ないのでは」と指摘した。「我々の150Mbpsは、20MHz幅のまったく新しい道を作って提供している。対応の端末が必要なのは2社とも同じだが、ドコモは2013年冬モデルから対応してきた。そういう意味では、速いスピードを体感できるユーザーは(ドコモのほうが)多いだろう。私どものCAなら225Mbpsともう少し上を狙っている」と優位性を強調し、ネットワークの強さに自信を見せていた。

photo ドコモは「LTE-Advanced」を2014年度中に開始する

 LTEのカバーエリアについては、「本年度でFOMAと同程度、(人口カバー率で)99%以上になる。下り最大150Mbps以上のエリアも増え、広さでもスピードでも、LTEの仕上げの年かな、と思う」と述べていた。また、LTE-Advancedの本格導入後は、「5G」の開発を進め、将来的には下り最大10Gbpsの通信速度を目指すことも明らかにしている。

2014年夏モデル「おすすめは全機種」

 5月14日の発表会に登壇した加藤氏は、2014年夏モデル12機種を発表。過去の発表会では「ツートップ戦略」や「おすすめ3機種」などを打ち出してきたが、今回はあくまで「全機種がおすすめ」と語った。すでに機種数を絞り込んでいるため、ユーザーが自分に合った端末を選べばいいという方針だ。

photo 2014年夏モデル12機種

 また、夏モデルはLTEの通信網を使ったVoIPによる新しい音声通話規格「VoLTE」に国内で初めて対応したことでも話題を集めた。加藤氏は発表会で、VoLTEの特徴は「高音質通話」「スピーディな着信」「高速マルチアクセス」「ビデオコール」の4つだと説明し、VoLTEによって「最高のコミュニケーション」を実感してほしいと述べた。現時点では高音質通話の恩恵を受けられるのはドコモのVoLTE対応端末同士だけで、加藤氏はKDDIやソフトバンクモバイルとの話し合いもこれからだとしていた。しばらくは限られた端末だけがその性能を実感できることになりそうだ。なお、同発表会では「Windows Phone」と「Tizen」の搭載端末についての明言は避けた。


 6月10日に「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」(Wi-Fi+Cellularモデル)を発売したドコモ。新料金プランとの相乗効果や“2台持ち”の促進など、注目すべき点は多い。また2014年度中に開始するという下り最大225Mbpsの「LTE-Advanced」にも期待したい。

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