話題の「G Watch R」が人気のLGブース もう1つのウェアラブルデバイスも発見!?IFA 2014

» 2014年09月08日 14時30分 公開
[太田百合子,ITmedia]
photo 円形のベゼルをデザインした「LG G Watch R」の展示テーブル。多くの人でにぎわっていた

 ドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2014」。LG Electronicsのブースでは、注目の円形腕時計型デバイス「LG G Watch R」のほか、同社のフラッグシップスマートフォン「LG G3」シリーズ、角度調整ができる湾曲4Kテレビや5Kテレビ、スマート家電などが幅広く展示されていた。

 会期直前に発表され、これが初お披露目ということもあって、注目を集めていた「LG G Watch R」。ブース内でも大きく展示スペースが割かれ、多くの人が新デバイスを一目見ようと足を運んでいた。


 既報の通り、「LG G Watch R」は1.3 型の円形プラスチック有機ELディスプレイ(P-OLED)を採用した、Android Wear搭載の腕時計型デバイス。ディスプレイの周囲にダイバーウォッチのような金属製のベゼルや竜頭がデザインされていて、一見するとごく普通のアナログ式腕時計に見える。プロセッサには1.2GHzのSnapdragon 400を搭載。ストレージは4Gバイト、メインメモリは512Mバイト、バッテリー容量は410mAhだ。バッテリー駆動時間は公表されていないが、省電力モードも備えていて、長時間の使用が可能とのこと。IP67相当の防水/防塵(じん)対応で、背面には心拍センサーも備えている。

photo 一見するとアナログ式の腕時計にしか見えないデザイン。竜頭部分は電源キーになっている
photophoto 背面には心拍センサーも搭載されている。専用のアダプタを使用し、左の金属部分から充電する仕様は、現行の「LG G Watch」と同じ(写真=左)。通知はこのように表示される。ディスプレイが円形になっている分、ややスワイプがしにくい(写真=右)

ちょっとごつめの腕時計にしか見えない「G Watch R」

 手にしてまず思ったのは、「本当に腕時計にしか見えない」ということ。円形のディスプレイに加えて、金属のベゼル、交換可能なバンドなど、かなり腕時計らしく見せることにこだわってデザインされているように思える。

 展示されていた端末は、機能が制限されたデモモードとなっていて、詳細な機能はチェックできないようにしてあったが、一部実働可能な実機があったので確認したところ、アナログのパターンを中心に、ウォッチフェイスも豊富に用意されていることが分かった。気分にあわせて好きなフェイスに変えられるのは、本当の腕時計にはない楽しみの1つと言える。

photophoto 展示のデモでは、他のAndroid Wearと同様、メッセンジャーや天気、乗り換え案内、フライト情報など、Google Nowのメニューが確認できた
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 ベゼルのおかげで腕時計っぽさが強調される一方で、タッチ操作ではベゼルの出っ張りに指が引っかかり、スワイプやスクロールがやりにくいと感じた。ベゼルだけではなく、円形のためタッチできるスペースが小さいということも、操作性に影響しているようだ。

photophoto 実働可能な端末で、心拍計やウォッチフェイスの変更機能などが確認できた。ウォッチフェイスの種類も豊富に用意されている
photo ベルトの変更も可能。ウォッチフェイスとコーディネートして、好みの腕時計にカスタムできる

フラッグシップ「LG G3」の派生モデル「G3ファミリー」を展示

 スマートフォンでは、フラッグシップモデルの「LG G3」のほか、「G3ファミリー」とも呼べる、G3の派生モデルが展示されていた。

photophoto 日本で発売中の「isai FL」のベースモデルでもある、LGのフラッグシップ「LG G3」。5.5型かつ高精細なWQHDディスプレイを搭載。背面に電源キーやボリュームキーを配置したデザインが特徴だ
photo 「LG G3」のオートフォーカスの速さを、Samsung製の「GALAXY S4」と思われる端末と比較するデモも展示されていた

 「LG G3 Stylus」は本体に収納可能なスタイラスペンを搭載するモデルで、手書き可能なメモアプリも用意されている。G3とは1.3GHzのクアッドコアプロセッサや、有効約130万画素のインカメラ、メインメモリなどの細かなスペックが異なるが、同じ5.5型のWQHD(2560×1440ピクセル)ディスプレイを搭載する。

photophotophoto 正面から見るとG3との見分けがつかない「LG G3 Stylus」(写真=左)。手書きメモが利用でき、本体上部にスタイラスペンが収納できる(写真=中、右)

 「LG G3 S」は欧州以外では「LG G3 Beat」の名前で販売されているモデルで、G3のコンパクトモデルに当たるもの。5型のHDディスプレイを搭載するほか、プロセッサ、カメラ、メインメモリなどのスペックがG3と異なる。

photophoto コンパクトモデルとはいえ、5型と十分な画面サイズを持つ「LG G3 S」。サイズ以外の基本的なデザインは、G3と変わらない

 スマートフォン関連ではこのほか、米Verizon向けの「LG G Vista」や10.1型&8型タブレット「LG G Pad」、ミドルレンジモデルのスマートフォン「LG L」シリーズなども展示。一方家電のコーナーでは、「LINE」を使って家電をコントロールする「HomeChat」のデモも見ることができた。LINEを使って、家電に自然な言葉で指示ができるというユニークな機能。日本でも発売中のロボット掃除機「ホームボット」に、掃除の指示を出す様子などが紹介されていた。

photophoto LINEで「掃除して」と指示すると、ホームボットが「どんな“Zigzag”モードで掃除していい?」と返事。会話をするように家電をコントロールできる

キッズ向けウェアラブルデバイスを欧州でも発売

 LGブースでは「LG G Watch R」のほかに、もう1つウェアラブルデバイスが展示されていた。今年7月に発表され、間もなく欧州でも発売が開始される「KizON」だ。その名の通り子供向けの腕時計型デバイスで、SIMカードやGPSを搭載し、ボタンが1つだけというシンプルなデザイン。ボタンを押すと事前に設定されている親の電話番号に発信し、スピーカーホンで通話もできる。電話は掛けるだけでなく、掛かってきた電話を受けることも可能。親は専用のアプリからGPSを用いて、いつでも子供の居場所を確認できる。ブースには、キャラクターをあしらったスペシャルバージョンの「KizON」も展示されていた。子供達の人気を集めそうだ。

photophotophoto ボタンだけのシンプルな腕時計型デバイス「KizON」。欧州向けはGSM対応で、SIMカードがセットできるようになっている。ボタンを押すだけで、親の電話にかけられ、親は子供の居場所を専用アプリから把握できる仕組みだ
photo 韓国の人気キャラクター「TOBOT」をデザインした、スペシャルバージョンも展示されていた

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