米Appleは9月9日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催したイベントにおいてiPhoneの新モデル「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を正式発表した。米国と日本では9月12日から予約受付を開始し9月19日に発売する。
国内での取り扱いキャリアはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社。米国における2年契約時の価格は16Gバイトモデルが299ドル、64Gバイトモデルが399ドル、128Gバイトモデルが499ドルとアナウンスされた。
Apple StoreではSIMロックフリーモデルがラインアップされており、日本での販売価格は16Gバイトモデルが7万9800円、64Gバイトモデルが8万9800円、128Gバイトモデルが9万9800円となっている。
iPhone 6 Plusは、シリーズ最大となる5.5型フルHD(1920×1080ピクセル、401ppi)表示のRetina HDディスプレイ(IPS液晶)を搭載した。ディスプレイはiPhone 5s/5cと同じく最大輝度は500カンデラ/平方メートルで、色空間はsRGBの100%表示に対応。さらにコントラスト比が1300:1に向上し、またデュアルドメインピクセルにより視野角を実現したという。アイコンを拡大表示する機能と簡易アクセス機能も追加された。
厚さは7.1ミリとスリムなボディは、幅が77.8ミリ、高さが158.1ミリで、重さは172グラム。カラーはiPhone 5sと同じスペースグレイ、ゴールド、シルバーの3色展開で、ストレージ容量は16Gバイトと64Gバイト、そして128Gバイトの3モデルを用意する。32Gバイトモデルはラインアップしない。
メインカメラは800万画素の裏面照射型CMOSセンサーでレンズの明るさはF2.2。新たに光学手ブレ補正と、AppleがFocus Pixelsと呼ぶ測距用のセンサーを用いた位相差オートフォーカス(AF)に対応した。機能面では顔検出機能が強化され、パノラマ撮影は最大43メガピクセルと高解像度な画像を記録できるようになった。インカメラも顔検出機能を強化し、新たにバースト(連写)モードを搭載している。動画撮影は最大60コマ秒の1080p撮影が可能になり、120コマ秒または240コマ秒のスローモーション撮影にも対応。動画撮影時の手ブレ補正と連続AF撮影も行える。
搭載プロセッサは64ビットアーキテクチャの「A8」で、iPhone 5sから処理能力が25%、グラフィクス性能も50%高速化。より高解像度かつ高フレームレートでゲームをプレイできるという。モーションコプロセッサも「M8」に進化し、歩数計や新搭載の気圧センサーを用いて高度の測定にも対応する。ホームボタンには指紋センサーのTouch IDを内蔵している。
OSはもちろん最新のiOS 8で、iPhone 6 Plusでは大画面を生かす新デザインの横画面UIが利用できる。さらにシリーズで初めて非接触ICのNFCを内蔵し、Appleが提供する決済サービスの「Apple Pay」に対応した。ただし、日本でいつApple Payのサービスが始まるのかは分かっていない。
通信面ではLTEはもちろん、VoLTEとWi-Fi Calling(携帯電話番号を使った音声通話とSMSをWi-Fi経由で行なうサービス)、キャリアアグリゲーション(CA)に対応した。ただし国内キャリアでの対応状況は未定。
純正アクセサリーとしてレザーケース(全5色)とシリコンケース(全6色)も用意されている。
機種名 | iPhone 6 Plus |
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メーカー | Apple |
OS | iOS 8 |
プロセッサ | A8+M8エモーションコプロセッサ |
メインメモリ | 非公開 |
ストレージ | 16Gバイト/64Gバイト/128Gバイト |
外部メモリ | ― |
ディスプレイ | 約5.5型フルHD IPS液晶 |
解像度 | 1080×1920ピクセル |
連続通話時間 | 3G:最大24時間 |
連続待受時間 | LTE:約384時間 |
バッテリー容量 | 非公開 |
メインカメラ | 有効約800万画素CMOS |
インカメラ | 有効約120万画素CMOS |
ボディカラー | スペースグレイ、ゴールド、シルバー |
サイズ | 約77.8(幅)×158.1(高さ)×7.1(奥行き)ミリ |
重量 | 約171グラム |
発売日 | 2014年9月19日 |
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