「ZenFone 5」レビュー 第2回――暗い場所でも明るく撮れる? 多彩なカメラ機能を試す

» 2014年11月21日 00時00分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 ASUSのLTE対応SIMロックフリースマートフォン「ZenFone 5」をレビューしていく本コーナー。第1回のデザインやスペックに続き、今回は今回はカメラ機能について取り上げる。

微光モードを始めとする多彩な撮影機能

 ZenFone 5のカメラは、背面のメインが有効約800万画素、インが有効約200万画素と標準的なスペック。静止画の撮影サイズは最大2400×3200ピクセルで、4:3の比率で記録される。16:9で最も大きいサイズは1800×3200ピクセルだ。動画は最大フルHD(1080×1920ピクセル)の撮影が可能だ。

photo 背面のメインカメラは有効800万画素。ソニー製のCMOSセンサーを採用している。F2.0の5層レンズは優れた光学性能と備え、ゆがみのない写真が撮れるという
photophoto 静止画の撮影画面と設定画面

 撮影機能に注目したい。ASUS独自のPixelMasterテクノロジーにより、18種の多彩な撮影モードと9種類のフィルターを使って高画質でユニークな写真を撮れるとしている。ファインダーには、ワンタッチでライトやイン/アウトカメラを切り替えられるボタン、フィルター選択ボタンなどをすっきりと配置。格子型のアイコンをタップすると撮影モードを選択できる。

photophoto
photophoto 静止画、動画で使える多彩な撮影モードと9種類のフィルターを用意している。撮影モードはカメラのメニューから選択できるものと、自分撮りや超高速連写機能の「TURBO」モードをあわせて18種ある

 10月の発表会で特に強調されたのが「微光(ローライト)モード」だ。周りの環境が暗いときにファインダーにフクロウのアイコンが自動的に現れ、それをタップすると微光モードに設定される。このモードにすると、明るさを通常の約400%、コントラストを約200%アップさせ、夜間や暗い場所でもノイズを抑えながら被写体を鮮明に写すことができる。プレゼンテーションでは、GALAXY S4やiPhone 5sよりも明るく撮れるとアピールされていた。なお、微光モードは動画撮影時も有効にできる。

photo 撮影画面でフクロウのアイコンをタップすると、微光モードになる

 以下の写真はZenFone 5の微光モードとiPhone 6 Plusで撮ったもの。フォトライトは使っていない。iPhone 6 Plusでは真っ暗になってしまった暗がりでの写真も、ZenFone 5の微光モードでは色味がわかる。ただ、ここまで暗いと、両方ともフォトライトを使った方がきれいに撮れた。微光モードは、薄暗い場所の雰囲気を残しながら撮るときに向いているモードだという印象だ。なお、微光モードにすると、撮影サイズは900×1600ピクセルに固定される。

photophoto ZenFone 5の微光モードで撮った写真(写真=左)とiPhone 6 Plusのオートで撮ったもの(写真=右)

 また、暗い場所でも夜景を撮るときは「夜景モード」が有効だ。微光モードだと明るすぎる感があるが、夜景モードなら自然な雰囲気で明るくきれいに残せる。オートで撮影した写真と比べても、その差は一目瞭然だ。また、夜景モードなら8MPのフルサイズで記録できる。

photophoto 左が夜景モード、右がオートで撮影したもの。夜景モードの方が明るく撮れており、細部も鮮明に記録できている
photophotophoto 左から夜景モード、オート、微光モードで撮影したもの。夜景モードの方が、程よく明るい
photophoto 左がZenFone 5の夜景モード、右がiPhone 6で撮影したもの。いずれもフォトライトは使っていない。ZenFone 5の方が明るく撮れているが、画角はiPhone 6の方が広いことが分かる

 微光モード以外の主な撮影モードも簡単に紹介しよう。

 「タイムシフト撮影」は、シャッターを切った瞬間の2秒前から1秒後まで連続撮影する。最大31枚の写真の中から気に入った写真を1枚選ぶことができる。

 撮影後、タイムシフトビューアが表示される。円形のビューアのボタンを指でなぞっていくと、連続写真を進めたり戻したりしながら閲覧できる。気に入った写真を表示させ、円形の中央の「レ」をタップすると、その写真が保存される。「Best」をタップするとおすすめの画像が選択される。

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 「自分撮り」は、インカメラではなく、画素数の高い背面のメインカメラで撮れる自分撮りだ。グループ撮りに便利な機能で、顔の数(最大4人まで)を設定して背面カメラを向け、全員の顔が認識されるとカウントダウンが開始。3枚の写真が連続撮影され、ベストショットを選べる。撮り終わると「美人効果」モードのアイコンが出現し、きれいに補正して保存できる。

 「単焦点」を利用すると、背景をぼかしてマクロ撮影ができる。目立たせたい被写体を強調させて印象的な写真に仕上がる。

photo シャッターボタンを押すと写真が連続して2枚撮影され、それが合成されて背景がきれいにボケた1枚の写真に仕上がる。

 「スマートリムーブ」を使うと、写真が5枚撮られて動いているものが検出され、撮影した後から不要な部分を削除できる。「オールスマイル」も5枚の写真が連続撮影され、顔認識で検出した顔を気に入った表情に差し替えることができる。全員、ベストな表情で集合写真を撮れるので便利だ。

 「GIFアニメーション」はシャッターボタンを長押しすると、GIFアニメーション用に高速連写が行われる。撮った後でコマ送りのスピードを調整できる。

音量キーを使ってカメラ起動や撮影が可能

 失敗のない写真を撮るための基本機能も一通りそろっており、手ブレ補正機能やタッチフォーカスを搭載。フォーカスしたい場所を決め、そこを長押しするとフォーカスロックできる。

 また、カメラの起動はロック画面のアイコンやカメラウィジェットのほか、スリープ中に音量キー(上下どちらでもよい)をダブルクリックして起動するように設定することもでき、素早くカメラを起動できる。なお、音量キーはシャッターボタンとしても利用できる。

photophoto 設定の「ロックスクリーン」でインスタントカメラを「ON」にすると、本体がスリープ中に音量キーのダブルクリックでカメラを起動できる。ロック画面の右から左へスワイプしてカメラを起動することも可能(写真=左)。ロック画面にカメラのショートカットが置かれており、これをスワイプしてもカメラが起動する(写真=右)

 撮影モード選択画面右下にある、2つのグラスをぶつけ合わせているアイコンは「Party Link」だ。Party Linkアプリがインストールされているデバイスを接続してグループを作り、Wi-Fi経由で写真をすぐに共有できる。インターネットに接続できない場合でも、周囲の人と写真を簡単に送受信できる。


 注目の微光モードは、必要なときに自動的にアイコンが表示されるため、特に意識することなく利用できて便利。かなり暗い場所でも明るい写真が撮れたが、レストランのような、薄暗く、場所の雰囲気を生かして撮りたい場合に便利なモードだ。ZenFone 5のカメラはハイスペック端末に比べると画素数は低いものの、さまざまな撮影モードが用意され、アプリを新たにダウンロードせずとも十分楽しめる内容になっている。

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