ASUSのSIMロックフリーLTEスマホ「ZenFone 5」で注目すべき5つのポイント

» 2014年10月29日 01時45分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ASUSがSIMロックフリーのLTEスマートフォン「ZenFone 5」を、11月8日に発売する。同社が日本で初めて投入するスマートフォンで、しかもSIMロックフリーで2万円台の価格を実現しているということもあり、2014年の秋冬商戦で注目したいモデルの1つだ。このZenFone 5で押さえておきたいポイントを紹介したい。

photo 日本での「ZenFone 5」投入を発表した、ASUSの会長、ジョニー・シー(Jonney Shih)氏

1.価格:このスペックで2万円台の価格を実現

 ZenFone 5の価格は16Gバイトモデルが2万6800円(税別、以下同)、32Gバイトモデルが2万9800円。このクラスのLTEスマートフォンとしては、安い部類に入るだろう。他社のSIMロックフリースマホを見ると、Huaweiの「Ascend G6」が2万9800円だが、ディスプレイの解像度やメモリなどはZenFone 5よりも劣る。もうワンランク上の「Ascend P7」の価格は4万6800円で、ZenFone 5よりも2万円近く高い。ZenFone 5はコストパフォーマンスに優れたスマートフォンだといえる。

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 販売は「ASUS ZenFone Shop」や「Amazon.co.jp」のほか、MVNOが提供するSIMカードとのセット販売も予定している。ビックカメラで展開しているIIJのSIMカード「BIC SIM」とのセットなど、量販店でも販売する。

photophoto ZenFone 5の販売で協業するパートナー企業

2.LTE対応:下り最大150Mbpsの通信が可能

 ZenFone 5はCategory 4のLTEをサポートしており、下り最大150Mbpsの通信が可能。日本へ投入するにあたり、日本のLTEに対応するよう調整している。対応バンドは2100MHz帯(バンド1)、1800MHz帯(バンド3)、2600MHz帯(バンド7)、900MHz帯(バンド8)、800MHz帯(バンド19)と幅広く、国内ではドコモ、KDDI、ソフトバンクのLTEが利用できる。3GはW-CDMAをサポートする。

※初出時に、対応周波数帯を「1800MHz帯(バンド2)」としていましたが、正しくは「1800MHz帯(バンド3)」です。おわびして訂正いたします(10/30 16:26)。

3.デザイン:手にフィットするラウンド形状、着せ替えも可能

 ZenFone 5の厚さは10.34ミリだが、背面はラウンド形状になっており、最薄部は約5.5ミリに抑えられている。手にしたときのフィット感が良く、片手でもしっかりホールドできる。ディスプレイ面の下部や、サイドキーには、ASUSのデザインアイデンティティともいえるスピン加工を施し、高級感にもこだわった。ASUSの担当者によると、ZenFone 5の「ZEN」は日本の「座禅」から取った言葉で、スピン加工の波紋模様は、座禅にもつながる「和の心」を表したものだという。

photophoto ZenFone 5のレッド
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photophoto 側面
photophotophoto 左からブラック、ホワイト、ゴールド
photophoto 側面にかけてなだらかなカーブを描いている(写真=左)。ASUS製品でおなじみのスピン加工(写真=右)
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 アンチフィンガープリントコーティングを施したディスプレイ面に加え、背面にも指紋や汚れが付きにくい処理を施しているという。4色とも触ってみたが、確かに指紋が目立つ印象はなかった。グローバル版ではパープルも用意するが、日本ではブラック、ホワイト、レッド、ゴールドの4色をラインアップした。手袋をしたままでもタッチパネルを操作できる「手袋モード」も設けた。

 最近のスマートフォンでは珍しく背面カバーの取り外しかが可能で、ほかの本体色のカバー「Zen Case」(3000円)を購入して着せ替えを楽しむこともできる。閉じると不在通知、天気予報、スケジュールなどを表示してくれる丸い窓の付いたカバー「View Flip Cover」(別売り、3500円)も、純正アクセサリーとして展開する。

photophoto 背面カバーを取り外すと、SIMスロットとmicroSDスロットが表れる。SIMはmicroSIMを採用している
photophoto 「Zen Case」(写真=左)と「View Flip Cover」(写真=右)
photo View Flip Coverには丸型の窓が開いており、カバーを装着して閉じると、この窓専用の表示に切り替わる
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photophoto View Flip Coverで表示できるもの。懐中電灯の起動も可能だ

4.カメラ:18種類の多彩なモードを搭載

photo カメラにはソニー製のCMOSセンサーを用いている

 カメラのスペックはメインが有効約800万画素、インが有効約200万画素と標準的だが、撮影機能には大きなこだわりを反映させている。光学、ソフトウェア、ハードウェアからアプローチしたというASUS独自の「Pixel Masterテクノロジー」を採用し、18の多彩な撮影モードを用意した。

 ローライトモードに設定すると、ノイズを抑えながら通常より約400%明るく、コントラストは約200%高く撮影できるという。28日の発表会では、ASUSの会長、ジョニー・シー(Jonney Shih)氏がiPhone 5sやGALAXY S4よりも明るく撮影できることをアピールしていた(iPhone 6とGALAXY S5との比較も気になるとことだが)。タイムシフト撮影では、撮影前後2秒から任意のタイミングの写真を保存することができる。ほかにHDR撮影、パノラマ撮影、夜景撮影、美人効果撮影、ミニチュア、単焦点などのモードを利用できる。また、9種類の特殊効果も用意した。

photophoto さまざまな撮影モード
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5.ソフトウェア:独自の「ASUS ZenUI」を採用

 ZenFone 5には、ASUS独自のユーザーインタフェース「ASUS ZenUI」を採用している。ロック画面にショートカットを設置できるのに加え、ロック/ホーム/専用アプリでスケジュールを手軽に確認できる「What's Next」、閲覧中の動画や書きかけのメールなど作業途中の内容をリスト化した「やることリスト」などを用意している。アプリトレイから、指定したアプリの起動をロックすることもできる。

 日本語入力システムに「ATOK」がプリセットされているのもうれしい。初心者やシニア層に向けて、よく使う機能を大きなアイコンで表示する「簡単モード」も採用した。

 PCの画面にZenFone 5の画面を表示する「PCリンク」、ZenFone 5を使ってPC上でプレゼンテーションができる「リモートリンク」といった連携機能も利用できる。

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photophotophoto ホーム画面とアプリトレイ
photophotophoto 指定したアプリのロックも可能

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