SIMへの疑問に答えます!IIJmio meeting名物フリートークSIM通

» 2015年02月13日 11時38分 公開
[SIM通]
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 1月24日IIJ東京本社で開催されたIIJmio meeting #6。最後の1時間はフリートークと言う名のQ&Aセッションが行われました。回答者はIIJmioの中の人に加え、総務省の富岡さんも参戦! MVNOユーザーの気になる質問がここぞとばかりに飛んでいました。皆さんが聞きたかった質問も含まれているかも?ということで、本家を差し置いて?全てのやりとりを一挙公開!

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 パネラーは、みおふぉん教室で「SIMフリースマホの選び方」を講演したIIJの堂前さん(以下、堂前)、Twitterアカウント@iijmioの中の人佐々木さん(以下、佐々木)、IIJmioにおける通信品質の維持について講演された大内さん(以下、大内)、そしてスペシャルゲスト、総務省・富岡さん(以下、富岡)の4名。

 まず、Twitterで寄せられた質問5問に回答。

Q: IIJmioは1月13日深夜に設備増強のためサービス停止していたがこれは法令改正の事前準備?

佐々木: いいえ、お客様が増えたことに対する通常の品質維持のためのものです。

Q: 昼休み時間帯の速度低下は改善できないか?

佐々木: 13日の設備増強後多少の改善は見られますが、今後も改善に取り組みます。

Q: MVNOの広がりに伴い(不健全なコンテンツなどの)フィルタリングも必要になってくるのでは?

富岡: MVNOが広まるにつれて、いろいろな要望も増えている。MVNO側の取り組みが不十分なのではという声もある。フィルタリングについても、MVNOがMNOと同様の携帯事業者として競争していくのであれば、同じレベルの取り組みが必要とは思う。

佐々木: フィルタリングの提供は法令にも規定されている事案であり、MVNO全体としてまだまだ不十分なのが現実。子供に使わせたいという声もあり、喫緊の課題として捕らえている。

Q: IIJmioにおける3G/LTEのトラフィック比率はどれくらい?

佐々木: 3Gは減少傾向。SIMフリー端末もLTE対応が増えており、その影響。

Q: 現状、MNOの経営状態に関わらずMVNOに施設を貸し出す義務があるが、MNOに利益は出るのでしょうか?

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富岡: MNOが設定する「接続料」は、きちんと利益の出る設定になっている。無理は言っていないつもり。貸し出しが増えたからと言って赤字になることはない。ドコモの例で言えば純増分の4割はMVNOへ貸し出したもの。MNO側にもメリットのある仕組みを目指している。MNOは現状相当な利益を出しているので大丈夫でしょう。(会場笑)

 続いて会場の参加者から質問。ひっきりなしに手が挙がっていました。

Q: MVNOが海外ローミングみたいなサービスを提供する可能性はある?

佐々木: 技術的には可能。実際法人向けサービスではIIJでも提供している。ただ安くなるかというと、海外ローミングにおいてはドコモさんのサービスをそのまま使うかたちであり独自に安くすることは難しい。海外では現地の安いSIMを使ってもらった方が良いだろうという声はある。検討はしているが今後の課題。

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Q: 複数キャリアに乗り入れ可能なSIMとか、Apple SIMのようにその場で他社に契約変更可能なSIMは可能?

佐々木: 現状ではとても無理。富岡さんの話で「アンバンドル」というのが出てきたが、SIMの発行や、HLR/HSS(顧客情報データベース)の部分をアンバンドルしてもらえるかが問題。複雑な問題が絡んでおり、Appleの場合は端末の力が強い為可能になったと思うが、日本でMVNOができるかというと難しい。MVNOとしてどういうサービスを提供すべきかという長期的な問題でもある。

Q: 海外に行ったときに現地のSIMを買ってコレクションしている。いろんな柄のカードがあって楽しい。でも日本ではどこのMVNOのSIMもドコモのデザインで面白くない。もしMVNOが自前でSIMを発行できるようにあれば私の夢は叶うのか?

富岡: 現状ではMNOしかSIMを発行できない。しかもほとんどのMVNOはドコモ回線を利用しているため赤いSIMばかりになっている。もしMVNOがSIM発行できるようになれば独自デザインも可能になると思うが、ハードルは低くない。HLR/HSSをアンバンドルすることについてMNO側は相当警戒しており一筋縄ではいかないが、ユーザー側が声を上げることで動かせるのではと思っている。

Q: みおぽんアプリ(IIJmioクーポンスイッチ)について。クーポンの設定を一度変更すると間違えた場合に1分待つ必要があるが、もっと短くできないか?

堂前: あまりパチパチ切り替えられるとサーバー側の負荷がかかってしまうので1分にしている。今後利用者が増えることを考えると短縮するのは難しい。担当者にその旨共有。

Q: 総務省として、MVNOを推進されている本意は?

富岡: MNOとMVNOで競争してもらい価格が下がることを期待している。またMVNOにはM2M(Machine to Machine)とかIoTなど、データ量が少なくMNOでは対応しにくい分野で活躍して欲しいという期待もある。主な狙いとしては、携帯利用料金の引き下げ。

Q: IIJmioの法人向けプランはある?

佐々木: IIJmioは個人向けだが、IIJでは法人向けプランも用意している。詳しくはサイトをご覧になっていただければ。

Q: IIJが提供する訪日外国人向けSIMカードJapan Travel SIMについて。外国人に紹介したのだがWebを見ても価格表記が無いので使えないと言われてしまった。具体的な価格を記載できないか?

堂前: オープン価格なため、IIJとして価格を表記することができない。販売店さんのサイトを紹介してもらえるとありがたい。

Q: 昨年12月にDMMさんがMVNOを開始したが、サービス内容を見るとIIJmioと内容が被っているように思う。中身はIIJ?

堂前: IIJはMVNE(Mobile Virtual Network Enabler、仮想移動体通信サービス提供者)のサービスも提供している。原則、IIJから「○○はうちのサービスを使っています」と言うことはないが、DMMさんに関してはDMMさんの方からIIJを使っていると発表されていた。

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Q: ドコモ端末にMVNOのSIMを差した場合、テザリング利用不可になるケースが多い。総務省としての見解は?

富岡: APNロックの問題は認識している。まずは事業社同士で話し合って解決して欲しいと思っているが、それでもどうにもならないようであれば対応する必要はあると思っている。

Q: モバイルデータ通信の品質について調査して報告するといった研究会が総務省であったと思うが、MVNOは対象にしなくて良いのか?

富岡: 音声通話に関しては、110番に繋がらないなどあると問題なので規律があるが、データ通信に関してはベストエフォートの世界なので品質についてうるさくはしていない。が、対消費者の関係で、言われているほどの速度が出ないということは問題になってきている。各社が実行速度を同じ基準で分かりやすい形で公表してもらおうという検討はしている。現状はMNOのみが対象だが、MVNOも含めて考えなくてはいけないと思っている。

佐々木: キャリアに求められている調査をMVNOに要求されるとリソースの面で厳しい。MVNOの品質はMNOが提供する無線の部分とMVNOが提供するネットワークのかけ算で決まるので、そういったカタチで報告できるのであればありがたいと思っている。

Q: FCCなど、海外で認可された端末を日本人が国内で利用出来るようにするといった法改正の見込みはある?

富岡: 電波法の改正を予定しており、訪日観光客などが日本国内に一時的に持ち込む端末については日本で国内SIMを差して使えるようにしようという方向にはなっている。ただ具体的になにを持ってよしとするかは検討中。

Q: 実家で低速ADSLを使っていたが、廃止されると連絡が来た。通信量使わない家庭向けに固定ルーターの代替イメージで使えるプランを用意する予定は?

堂前: 用途によってトラフィックの山が違うので、その辺を研究する余地はある。デバイスに関しては自由なので、「こんな用途にはこんな組み合わせ」といった紹介をすることは可能と思う。

佐々木: イオンさんがWi-Fiルータと格安SIMを組み合わせたプランを発表しているが、IIJmioだけでなく、他のMVNOがIIJのネットワークを利用する形で多様なプランを提供することも出てくると思う。

Q: MNPの転入優遇施策は行う可能性はあるか?

堂前: なんらかのキャンペーンはやると思うが、問題になったような高額キャッシュバックキャンペーンのようなものは無理だろう。地味なキャンペーンになる気がする。

富岡: 各社の自由ではあるが、過剰なものはダメ。ちゃんと料金やサービスでの競争をしてほしい。SIMロック解除義務化が始まって端末とサービスが分かれてきたらその辺りの構造も変わってくるのでは?

Q: ネットワーク障害に関して、問題が起きるのはどっちかと言うとIIJよりもドコモ側の問題が多い気がしている。ちゃんと情報はおりてくるのか?

佐々木: ちゃんと情報はもらっているという認識。エンジニア同士のチャンネルもあるので大丈夫。

Q: MNOでは固定回線とのセット割が主流になっている。IIJとしてMVNOと固定回線のセット割を出す可能性はあるか?

佐々木: 固定の光卸しについて情報収集はしている。今後セットで提供できないか考えてはいるが、まだ具体的な話はない。

Q: 固定網の場合、回線契約とプロバイダ契約が分かれている。ケータイでも将来的にそうなる可能性はあるか?

富岡: 回線とプロバイダ契約が別々というのは実は世界的には異例。NTTに業務範囲規制があったため、今のようなかたちとなった。モバイルについて同じように分ける考えはない。

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Q: IIJmioのデータプランから音声通話プランに切り替えた。音声通話だと最低利用期間があるのはなぜ?

堂前: 音声SIMはMNPに対応する必要がある。MNPではキャッシュバック合戦があり、MNP転入を繰り返して現金をもらう人が一部いる。このループに歯止めをかける意味合いが大きい。別にこれで稼ごうという気持ちはない。

Q: MVNO各社で違約金が異なるのは問題ない?

富岡: 違約金について総務省で特別規制はしていないが、あまりに高額だと競争の妨げになるという認識はある。現在MNOで行われている、2年縛りで更新月の一ヶ月中に解約しないと自動更新といった仕組みについては改善して欲しいと伝えており、動きつつある。

Q: 前の質問とかぶるが、みおふぉんアプリに更新契約月の表示をして欲しい。また、長期利用者になにかボーナスが欲しい。

佐々木: 表示については要望としていただくが、IIJmioの場合は1年過ぎればいつでも解約できる。長期利用者向け優遇措置についてはMVNOの場合、いつでも契約、いつでも解約というプランが多く、ボーナスをつけるのは難しいのが現状。でも何か考えたいとは思う。

Q: SIMロック解除について。端末側がロック解除をしても、MNOがSIM側にロックをかけてくる懸念はないか?

富岡: (貴重な指摘にお礼を述べた後)その辺の懸念はあまりなかった。骨抜きにならないようチェックしていき、必要であれば対応する。

Q: 通信品質について。IIJがMVNEとしてサービス提供しているMVNOと、IIJが直接運用するIIJmioの品質差はあるか?

堂前: 違いが出る可能性はある。MVNEはインフラを提供するが、それをどう運用するかはMVNO次第。分かりにくい点としては、BIC SIMやノジマ電気のELSONIC SIMはIIJのサービスを取り次いでいるだけであり、中身はIIJmioと同じ。

Q: MVNOにもっと普及してもらいたいが、まだまだ端末の選択肢が乏しい。国内メーカーと協力するといった動きはあるか?

富岡: 端末の選択肢は重要で、その為にSIMロック解除義務化が有効に働けばと願っている。

佐々木: SIMフリー端末も数年前まではゼロだった。ユーザーが増えたおかげ。MVNOとしてはさらにユーザーを増やすことでよりメーカーの協力を得られればと思う。

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Q: 訪日外国人向けSIMカードだが、販売場所が限定されていて利用しづらい。あと、外国人向け音声SIMの予定はあるか?

佐々木: Japan Travel SIMは国内の販売店でしか買えないのは事実。空港での提供も検討しているが、通信サービスの販売経験があるところが少なく、多くの方々と議論中。音声SIMについては法律で厳格な本人確認が求められており、訪日外国人に対しどこまで出来るか、やるべきかと難しい問題がある。まずはデータSIMからといったところ。音声SIMについては2020年に向けて議論が進めばと思っている。

Q: MNOのサブブランドとしてのMVNOについて総務省的にどう考えるか?

富岡: ターゲット層を差別化する目的でブランドを分けるのは問題ないと思う。

Q: MNOが他社系MVNOを買収して、他社ネットワークを取り込む可能性についてどう思うか。例えばソフトバンクがIIJを買収して、ソフトバンクの顧客がソフトバンクとドコモ双方のネットワークを使えるといったシナリオ。

富岡: そのことによって利用者にデメリットが発生するのでなければ問題ないのではないか?

佐々木: Willcomがソフトバンクグループに入る前、ドコモ3GのMVNOをやっていた。ソフトバンクに買収されると同時にそのMVNOは終了した。一般論としてよほどユーザーに迷惑をかけない限り、普通に終了することになるのでは?

Q: トラフィックのピークに関して、どの程度なら許容範囲と考えているか?

佐々木: 内部での目標値はあるがここでは出せない。昼のトラフィックに合わせて設計できるかというとそうではない。遅いと言われないサービスにはしていきたい。

Q: みおふぉんに乗り換えたいという声はあるが、初期費用で4千円程度かかる。無料貸し出しみたいなサービスの可能性は?

堂前: 今は予定がないが検討したい。

Q: 今後MVNOが増える中で、ユーザーを詰め込み設備の増強を怠るような、MVNOの質を下げる企業も出てくるのでは無いか。業界としてどう対応していくのか?

佐々木: 現状の動きは特にない。各社いろんな特色があっていい。電気通信事業法に則ったビジネスをやるべき。ただ自浄努力ができないようであれば、将来的に法改正に繋がるなどの可能性はあるかもしれない。

Q: IIJmioで音声の通話放題プランを出す可能性は?

堂前: そのような要望は以前からいただいている。ただ現状かけホーダイなプランは難しい。が、もう少し音声を使いやすくしたいとは考えている。続報をお待ちください。

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MVNO | IIJ | NTTドコモ | 総務省 | SIMロックフリー


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