ピクセラは3月9日、スマートフォンやタブレットと連動してゴルフスイングの自動撮影、データ解析ができる“ゴルフスイング改善ツール”「Plane Analyzer Plus PIX-GS100」(プレーン アナライザー プラス:プレアナ)を発表した。
3月19日から同社オンラインショップ、ゴルフダイジェスト・オンライン、ゴルフガレージ、ゴルフテックで先行販売を開始する。価格はオープンで、実勢想定価格は1万9800円(税別)。アプリはAndroid版とiOS版を用意する。
プレアナは、ゴルフクラブのグリップエンドに取り付けるBluetoothセンサーがスイング軌道を3Dデータ化し、スマートデバイスにインストールした専用アプリ「Plane Analyzer Plus」でスイングの様子をビデオ撮影できる製品。スイングのインパクトを自動検出して前後数秒を撮影するため、録画操作で練習を中断することがないという。
Bluetoothセンサーのサイズは、23.7ミリ(直径)×29.8(高さ)ミリ。重さは約10グラム。容量50mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、約7時間動作する。充電はMicro USB端子から行い、充電時間は約2時間。スマートフォンとはBluetooth 4.1で接続する。
アプリは自分のヘッドスピードやスイング軌道の傾向、フェース角、アタック角の詳細データと合わせて、撮影したスイング動画をその場で確認できる。また撮影した動画にはシャフトプレーンやショルダープレーンのラインを表示でき、自分のスイングの改善ポイントを視覚的にチェックすることも可能だ。
さらにデータを表示するだけでは上達できないことから、プレアナには2006年度レッスンオブザイヤー受賞(ゴルフダイジェスト選)のゴルフティーチングプロ 永井延宏氏が監修したヒント機能を収録。永井プロのスイングと自分のスイングを映像と3Dデータで比較することで、詳しい知識がなくても1人でも上達を目指せるという。製品には永井氏が監修したプレアナの活用ガイドも付属。また、クラウドを活用したマンツーマンの遠隔レッスン機能も開発している。
3月9日に行われた製品発表会には、永井氏と、アドバイザーとしてプレアナ開発の当初から参画しているドラコンプロの稲津暢氏が出席。トークショーと試打を通じて製品をアピールした。稲津氏によると「客観的に製品を開発するため、卓越したスイング理論をお持ちの永井プロにご協力頂いた」という。稲津氏はタイガー・ウッズのコーチとして有名なハンク・ヘイニー氏に師事しており、永井氏も以前所属していたゴルフアカデミーがヘイニー氏主催のゴルフアカデミーと提携関係にあったのが縁で、プレアナ開発に関わることになったと振り返った。
レッスンプロとして自他のスイングを撮影する機会が多いという永井氏は、「従来の機材では、録画をスタートしてから打って、また録画を止めての繰り返しで、自分のペースで練習ができなかった。プレアナはセンサーをクラブに取り付け、スマホとペアリングすれば準備は終わり。あとはスイングの前後をアプリが自動で撮影するため、自分のペースで練習ができる」とメリットを語った。またセンサーも小型でグリップエンドに取り付けるタイプのため、クラブのバランスに影響が出ない点も評価していた。
スイングを自動で撮影するアプリはほかにもあるが、打つ前に2秒間静止しなければならないなど、不便さが残るという。プレアナではアプリが検知した打球音と、グリップエンドのセンサーが感知した衝撃の2つから、ユーザーのショットを自動で認識。必要な部分の動画だけを撮影できるので、ビデオカメラなどでの撮影と比べて後から編集する手間がかからないのも利点だ。
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