これまで自宅用のインターネット契約は、NTT東西の「フレッツ光」とISP(インターネットサービスプロバイダー)に、別々に料金を支払っていた方も多いと思います。しかし、この冬からはいわゆる「光コラボレーションモデル」が開始となり、支払い先だけでなく契約やフレッツ光サービスそのものや問い合わせ先などもISPに一本化されます。
MVNOサービスとフレッツ光をセットにした割引き特典を用意するMVNO事業者もあります。今回は注目の光コラボレーションモデルについて解説していきましょう。
光コラボレーションモデルとは、NTT東西からフレッツ光など光アクセスサービスの提供を受けた事業者がフレッツ光などと自社サービスを組み合わせてユーザーへサービスを提供するモデルをいいます。
例えば、IIJは「IIJmioひかり」を開始しました。契約の申し込みからサポート、NTTへの工事依頼などもIIJが一括してやってくれます。そして、MVNOサービスのIIJmio(みおふぉん)のSIMとセットで利用する場合には月額料金が600円割引になります。
また、OCN(NTTコミュニケーションズ)も同様に「OCN 光」を開始しました。こちらも、契約の申し込みからサポート、NTTへの工事依頼などもOCNが一括してやってくれます。そして、MVNOサービスのOCN モバイル ONEのSIMとセットで利用する場合には月額料金がSIM1回線ごとに200円割引になります。
他にも光コラボレーションを提供するMVNOは数多くあります。主要なMVNOが提供するプランをまとめてみました。
MVNOの回線数に応じてそれぞれに割引が適用されるものと、IIJmioのように何回線契約していても一律で割引されるものがあります。
※「IIJmioひかり」の割引額は、例えば「みおふぉん」が3回線、「IIJmioひかり」が2回線の場合、割引額は計1,200円となります。
※また、契約にあたり各種条件もあるので、内容をしっかりとご確認ください。
光コラボレーションモデルの利点は料金が安くなるだけではありません。現在、NTT東西のフレッツ光を利用している人であれば、多くの場合、工事が不要。そのままの設備を転用できます。「ひかり電話」の電話番号もそのままで乗り換え可能です。
光コラボレーションモデルの登場により、ISPを再選択する自由度が高くなり、MVNOとISPを揃えることでおトクな割引が受けられるようになりました。
今現在、正式なサービスインを表明している数は少ないですが、すでにNTT東西と契約を締結している企業の合計は51社(公表値)。守秘義務協定を締結し、参入を検討している会社も含めると300社強にのぼるとのこと。
MVNO以外からの参入もこの先あると思いますので、契約内容はよく比較し、固定回線のプロバイダーを決定するのが良さそうです。ひょっとしたら合わせて「格安SIM」、「格安スマホ」の提供も開始する企業もあるかもしれませんね。
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