任天堂は、5月7日に開催した2015年3月期の連結決算説明会のなかで、2017年3月末までにスマートフォン向けのゲームを5タイトル程度提供することを発表した。
ほかのゲームメーカーが次々とスマートフォン向けゲームに参入するなか、ゲーム専用機でのソフト供給にとどまっていた任天堂だが、今年3月にDeNAとの提携を発表。その動向が注目されていたが、ひとまず約2年後までに5タイトルのゲームを投入することとなる。また、見通しとしては年内に最初のゲームアプリのサービスを開始するという。
任天堂が発表した「平成27年3月期 決算短信」によると、
「ビデオゲーム専用機とスマートデバイスでは操作体系もプレイシーンも異なりますので、同じIP(編集部註:IP = Intellectual Property、キャラクターなどを含む知的財産のこと)を活用したとしても同じゲームを提供するのではなく、それぞれのプレイスタイルに合わせた最適なゲームをそれぞれに提供することで、当社IPの価値を最大化し、その魅力に触れていただくお客様の間口を広げ、『ゲーム人口の拡大』を推進していきます」
とのこと。どうやら、ニンテンドー3DSやWiiUなどで提供されているゲームをそのまま移植するのではなく、スマートフォン向けに開発されたタイトルとなりそうだ。
ついに実現する任天堂のスマホ向けゲームに、ツイッターでは、
などと、期待の声が寄せられている。
しかし、一方では、スマートフォン向けゲームメーカーとしては後発となってしまう現状について、
と、心配の声も少なくない。さらには、スマートフォン向けゲームといえば“アイテム課金”がつきものであり、
といった懸念もあがっている。
たしかに“課金”については気になるところだが、前述の説明会で任天堂の岩田聡社長は、「広く薄くお金を払っていただく方法をしっかり考える」と発言。一部のユーザーに多く課金をさせるような“重課金モデル”ではなく、あまり課金せずにゲームを楽しめる方法を打ち出していくようだ。
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