格安SIMとともに盛り上がってきたSIMフリースマホ業界。台湾・ASUSのスマホZenFoneや、中国・HuaweiのAscendなどのグローバルなスマホから、富士通・ARROWS M01などの国産モデルまでかなり広がりをみせています。
SIMフリースマホのメリットは、周波数が合えば“基本的”にどのSIMカードを挿しても使えるところです。
携帯会社を乗り換えてもスマホはそのまま使える、海外旅行時に現地の携帯電話事業者のSIMカードを挿せるなどは、大きなメリットではないでしょうか。
しかし、そんなSIMフリースマホですが、1点だけユーザー側での設定が必要です。それはアクセスポイント名、略してAPNを使えるようにすること。
契約に応じて決められているAPNを、正しくスマホ側で入力することで通信ができるようになります。
一般的な格安SIM、SIMフリースマホの組み合わせでの利用は、格安SIMのAPNを入れてすぐに使えるのですが、ドコモSIMとSIMフリースマホの組み合わせの場合、少し厄介。
今回はドコモSIMとSIMフリースマホを組み合わせて使う場合のAPNの設定方法を紹介したいと思います。
ドコモSIMをSIMフリースマホで使う場合は「mopera U」というプロバイダを申し込み、スマホ側で「mopera U」のAPNの設定が必要になります。
mopera Uの申し込みはドコモショップや、WEBで手続きできるMy docomoから可能です。
My docomoでは、【ドコモオンライン手続き一覧→データ通信・ブラックベリー項目内のmopera U】から申し込めます。
またSIMフリースマホで使う場合、mopera Uは2プランから選べるようになっています。
種類 | 月額料金 | メールアドレス付与 |
---|---|---|
シンプルプラン | 216円(税込) | 無し |
U スタンダードプラン | 540円(税込) | 有り |
シンプルプランはメールアドレスの付与がなく、基本プラン(デバイスごとの回線利用料)内でのみ契約可能。縛りはありますが月額料金が216円と安価です。
一方、Uスタンダードプランは、メールアドレス(@mopera.net)が付与され、料金プランも縛りがないので柔軟に使うことができます。
SIMフリースマホで通話も使う場合は必然的にカケホーダイプランになりますので、Uスタンダードプランを選ぶことになります。これらの申し込みは設定の前に行うので慎重に選択ください。
mopera Uを申し込めば、次はスマホ側での設定です。
Androidスマホは【設定→モバイルネットワーク→アクセスポイント名】から設定画面に入ることができます。
まずは右上のプラスボタンを押します。
名前は任意でOK。分かりやすく「mopera」と付けてもいいかもしれません。
続いてAPN名。ここが一番のカギですが「mopera.net」と入力します。
右上のメニューボタンから保存を選びます。
あとは新しく保存された「mopera」を選択して終了です。
これでSIMフリースマホを使ってドコモが提供するSIMを使えるようになりました。格安SIMでのAPN設定とほぼ同じか少ないくらいの手順なので、初めて利用するという人でも問題なく設定できるのではないでしょうか。
※画像はXperiaでの設定画面。他のAndroid端末を利用している場合、表示は一部異なることもあります。
このように、自分で申し込んで設定する必要があることもSIMフリースマホの現実です。自由を取るのか、一手間かけるのか。今回のmoperaUに限らず、「格安SIMを買ったけど、うまく使えない!通信できていない!」という方は、APNの設定を見なおすと有効かもしれません。
(文:モバイルプリンス)
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