フランス生まれの「ALCATEL ONETOUCH」、格安SIM・スマホ熱の高まる日本に本格進出:まずハイエンドから

» 2015年08月21日 22時15分 公開
[井上翔,ITmedia]
photo TCLコミュニケーションのアラン・レジューネ氏

 TCLコミュニケーションは8月21日、同社が展開するスマートフォンブランド「ALCATEL ONETOUCH(アルカテル・ワンタッチ)」を日本において本格的に展開することを発表した。その第1弾として、2015年3月にグローバルで発表された「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」を8月28日に発売する。

 IDOL 3の国内販売を前に、同社は都内で製品発表会を開催した。本稿では、TCLコミュニケーション アラン・レジューネ氏によるブランド説明と、IDOL 3の簡単なレビューをお伝えする。

ALCATEL ONETOUCHは「消費者目線」を重視

 ALCATEL(※)は、1993年にSMS送受信に対応した初めての携帯電話をヨーロッパ市場に投入した。その後、1997年にONETOUCHブランド第1弾となるフィーチャーフォン「ONETOUCH Easy phone」を投入して以来、ALCATEL ONETOUCHは「デザインするときに消費者目線を大事に考えるという根本的な価値観を重要視」(レジューネ氏)した携帯電話として歩みを進めてきた。それと同時に「最新テクノロジーを大衆化させて、高性能かつ革新的な機能を、素晴らしいデザインと共に届けること」(同氏)も大切にしているという。

※ALCATELは、フランスの通信機器メーカー「アルカテル」(現在のアルカテル・ルーセント)のブランド。2005年、アルカテルは中国の家庭用電気機器大手のTCLに携帯電話事業を売却した。TCLの携帯電話端末事業会社であるTCLコミュニケーションは、アルカテル・ルーセントからの許諾のもと、「ALCATEL ONETOUCH」ブランドをグローバル製品に使っている。

 現在、ALCATEL ONETOUCHブランドのスマートフォンは170カ国以上で販売され、サービスを提供している。地域ごとに最適化された販売戦略をとった結果、ラテンアメリカでは1位、米国市場では4位のシェアを確保している。最近では、韓国市場でも展開を開始したという。日本でも、2年前から販売活動をしてきたが(参考記事)、昨今のMVNO(仮想移動体通信事業者)による通信サービスの広まりと、それに伴うSIMロックフリースマホ市場の拡大を受け、IDOL 3発売を機に日本での事業に本腰を入れる。

 事業の本格化に当たっては、販路を大幅に拡大する。IDOL 3は、ネット通販、大手家電量販店の店頭やMVNOの端末販売サービスで購入可能だ。オフィシャルオンラインショップ(ALCATEL ONETOUCH Shop)での販売も行う。

photophoto ARCATELはフランス生まれのブランド(写真=左)。ARCATEL ONETOUCHブランドのスマホは170カ国以上で販売されている(写真=右)
photo IDOL 3をARCATEL ONETOUCH Shopでは、期間限定でフリップカバー、「IIJmio音声通話パック」と16GバイトのmicroSDHCがもらえるキャンペーンを実施する

充実した機能を持つ「IDOL 3」

 IDOL 3の一番特徴的な機能は、本体が上下逆さまでも電話の発着信ができる「リバーシブル仕様」だ。

 着信があってスマートフォンを取り出したら本体が上下逆さまで、上下の向きを直してから着信しようとしたら出る前に切れてしまった――ということを防ぐために、IDOL 3は本体の上下両方にスピーカーとマイクを配置しているのだ。電話に出るときにどちらが上(下)ということを意識させないために、本体正面はシンメトリック(対称)デザインとなっていて、電話関連アプリも端末の向きに合わせて自動回転するようになっている。使わない場合は端末設定から無効にすることもできる。

 リバーシブル機能は、ALCATEL ONETOUCHブランドが重視する「消費者目線」を体現した機能の1つといえる。

リバーシブル機能の動作の様子
photo リバーシブル機能は使わない場合はオフにできる。オンの場合はアニメーション効果の設定もできる

 IDOL 3は音楽まわりにも力を入れている。スピーカーはJBLの音質認証を取得したものを本体正面に2つ配置している。日本で販売されているSIMロックフリースマホでステレオスピーカー、しかもオーディオブランドの認証を通過したものを採用していることは非常に珍しい。

 また、JBLの「Clari-Fi」という圧縮音声を“復元”する技術にも対応している。音楽ファイルや動画を楽しむ際に効果を発揮するであろうこの技術は、スピーカーだけではなく、イヤフォンでの再生時にも効果を得られる。

 音楽機能では、「ONETOUCH MIX」というオリジナルDJアプリがプリインストールされていることも見逃せない。このアプリでは、本格的かつリアルタイムなDJミックスが可能で、発表会ではm-floのメンバーである☆Taku Takahashi氏によるDJパフォーマンスも行われた。

photophoto JBLの認証に通過したステレオスピーカーを搭載(写真=左)。本格的なDJアプリ「ONETOUCH MIX」をプリインストール(写真=右)
photophoto ガジェット好きとしても知られる☆Taku Takahashi氏がIDOL 3のONETOUCH MIXを使ってDJプレイするデモンストレーション。かなり本格的なDJプレイにも耐えうる仕様となっている

 カメラはメインカメラが1300万画素、インカメラが800万画素のCMOSセンサーを採用している。メインカメラには、電子式手ブレ補正、顔認識オートフォーカス、夜間モード、タイムラプス撮影機能が用意されている。インカメラは86度の広角レンズを採用していて、自撮りにもピッタリだ。

photophoto カメラ機能のユーザーインターフェースはシンプル(写真=左)だが、撮影モードは充実している(写真=右)

 冒頭にも述べた通り、IDOL 3は海外で発表された「グローバルモデル」だ。SIMロックフリースマホの多くは、海外モデルをほぼそのまま売っている。それに対し、日本市場向けに投入されるIDOL 3はモバイル通信における対応周波数帯が日本に最適化されていて、LTEと3G両方において、山間部を中心に使われる低めの周波数帯(800MHz/900MHz帯)に対応していることは高く評価できるだろう。

photo 日本で使う上で必要な技適などの認証は取得済み

 TCLコミュニケーションでは、このIDOL 3を足がかりに、「ALCATEL ONETOUCH」ブランドの普及をはかり、端末ラインアップを広げていく方針だ。

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