お次は人物撮影編。基本的に顔を見つけると、そこにピントと明るさを合わせてくれる。顔優先露出とでもいうべきか。それは従来と同様だ。まずは強い陽射しの下で。
続いて明るい室内の窓辺逆光で。かなり厳しい条件だが、顔を見つけると、しっかりと顔が明るく撮れるよう調整してくれた。
日がかげってきた午後遅い時間。
夜、街の明かりを利用して。
さて、Xperia Z5で人物撮影といえば、約510万画素に画素数が増えたインカメラを忘れてはいけない。自撮りである。
インカメラだとスマイルシャッターや美肌効果のオンオフがメニューに出てくる。
アウトカメラに比べると画質が落ちるのはしょうがないけど、昔に比べるとどんどんよくなっております。
人物ついでに、いろんなエフェクト撮影。リアルタイムで顔にエフェクトをかける「ARマスク」「スタイルポートレート」「ARエフェクト」など、ソニーならではの機能がいろいろとあり、その多くは顔を検出してそこにエフェクトをかけるのが主眼なのだ。以前からある機能だけど、項目がどんどん増えていて、ダウンロードして追加できるようになっていたのである。
けっこうレベルが上がっている。もう1つフェイスインピクチャーを。インカメラとアウトカメラの両方で同時に撮影して1枚に合成する機能。まあ自分の顔と風景の両方をいっぺんに撮れる機能だ。
最後に動画の話。4K動画ももちろん撮れるけど、フルHDで撮ったときのブレなさに注目。歩きながら撮ったのだけど、すごく動きが滑らか。これはポイントが高い。あ、彼女に私の影が映っているけど、そこは見なかったことにしてください。
これはよい。4Kだとアクティブな手ブレ補正は効かないので、4Kできれいに残したいときはカメラは動かさずにしっかり撮り、気楽に動きながら撮りたいときはフルHDで、ってのがいいかと思う。
もう1つ動画といえばタイムシフトビデオ。1280×720ピクセルになるけど、ハイスピードで撮影し、指定した部分だけスローモーションにしてくれるという機能。個人的にインタフェースも含めて好きな機能である。
以上ざっくりといろんなシーンで撮ってみたわけだが、個人的には画面がきれいになったのも相まって、今までのどのXperia Zより撮影が楽しい。さくさく撮れるし画面もきれいだから見栄えがするし、AFも速いし。これはカメラとしてかなり素晴らしいデキなんじゃなかろうか。
ついでに、今までずっと理不尽に感じていた「プレミアムおまかせオートではなぜ8M固定なの」問題も解決。マニュアルモードではまだ機能によって8M以下にしないと使えないものもあるけど、Xperia Z5ならプレミアムおまかせオートだけでOKな感じだ。
今までXperia Zシリーズを使っていて、カメラ機能に何となしに不満を持っていた人は、思い切ってこれに買い換えちゃっていいと思う。そのくらいよい印象なのでありました。
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