Android 6.0の「Xperia Z5 Premium」、OS標準で4K表示をサポート

» 2016年03月10日 12時29分 公開
[田中聡ITmedia]

 3月2日からAndroid 6.0へのバージョンアップが可能になった、NTTドコモの「Xperia Z5 Premium SO-03H」。

 バージョンアップの内容はさまざまだが、スクリーンショットのサイズが従来のフルHD(1080×1920ピクセル)から4K(2160×3840ピクセル)に拡大されて「おや?」と思った。Xperia Z5 Premiumのディスプレイ解像度は4Kだが、「アルバム」「ビデオ」アプリから表示した写真や動画以外は、フルHDの解像度に固定される。6.0では、ひょっとして表示されるコンテンツが全て4Kに対応したのだろうか?

Xperia Z5 Premium 「アルバム」「ビデオ」アプリから表示したコンテンツは4K表示が可能だ
Xperia Z5 Premium 左がAndroid 6.0の状態で撮った4Kのスクリーンショット、右が5.0の状態で撮ったフルHDのスクリーンショット。拡大すると原寸サイズで閲覧できる。4KとフルHDでは4倍の差がある

 気になったのでソニーモバイルコミュニケーションズに確認したところ、Android 6.0では4Kの表示をOS標準でサポートしたため、サードパーティーが4K対応アプリを開発すれば、4Kでの表示が可能になったとのこと。ソニーモバイルとして解像度を変更したのはスクリーンショットのみで、ホーム画面、アルバム・ビデオ(表示した写真と動画以外)、ミュージックなどはフルHDのまま。他社も含め、現状で4Kに対応したアプリは存在しないようだが、今後、アプリのアップデートなどで4K対応アプリが登場するかもしれない。

 とはいえ、解像度が増えることで、画像や動画を再生する際にCPUへの負荷が増え、バッテリーの消費も早まることが懸念される。ニュースやSNSなどテキストが中心のアプリは、4K対応による恩恵は少ないだろうし、電子書籍についても、もとのデータが4Kより小さかったら意味がない。ブラウザやマップも1画面により多くの情報を表示できるのはありがたいが、フルHDでも十分と感じているし、4K対応になったところで、どこまで肉眼で識別できるのかは疑問が残る。

 やはり4Kのメリットは、画像や動画をより精細に表示できることにあるといえる。画像共有アプリや動画再生アプリなどが4Kに対応すれば、より多くのシーンで美しい写真や動画を楽しめそうだ。

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