3月2日からAndroid 6.0へのバージョンアップが可能になった、NTTドコモの「Xperia Z5 Premium SO-03H」。
バージョンアップの内容はさまざまだが、スクリーンショットのサイズが従来のフルHD(1080×1920ピクセル)から4K(2160×3840ピクセル)に拡大されて「おや?」と思った。Xperia Z5 Premiumのディスプレイ解像度は4Kだが、「アルバム」「ビデオ」アプリから表示した写真や動画以外は、フルHDの解像度に固定される。6.0では、ひょっとして表示されるコンテンツが全て4Kに対応したのだろうか?
気になったのでソニーモバイルコミュニケーションズに確認したところ、Android 6.0では4Kの表示をOS標準でサポートしたため、サードパーティーが4K対応アプリを開発すれば、4Kでの表示が可能になったとのこと。ソニーモバイルとして解像度を変更したのはスクリーンショットのみで、ホーム画面、アルバム・ビデオ(表示した写真と動画以外)、ミュージックなどはフルHDのまま。他社も含め、現状で4Kに対応したアプリは存在しないようだが、今後、アプリのアップデートなどで4K対応アプリが登場するかもしれない。
とはいえ、解像度が増えることで、画像や動画を再生する際にCPUへの負荷が増え、バッテリーの消費も早まることが懸念される。ニュースやSNSなどテキストが中心のアプリは、4K対応による恩恵は少ないだろうし、電子書籍についても、もとのデータが4Kより小さかったら意味がない。ブラウザやマップも1画面により多くの情報を表示できるのはありがたいが、フルHDでも十分と感じているし、4K対応になったところで、どこまで肉眼で識別できるのかは疑問が残る。
やはり4Kのメリットは、画像や動画をより精細に表示できることにあるといえる。画像共有アプリや動画再生アプリなどが4Kに対応すれば、より多くのシーンで美しい写真や動画を楽しめそうだ。
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