写真をPCレスでバックアップ iPhone用外付けメモリ「RUF3-AL」の使い勝手は?

» 2016年03月16日 06時00分 公開
[平賀洋一ITmedia]
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 iPhoneの買い替えで悩みのタネとなるのが、スマホで撮った写真やビデオの引っ越し。iPhoneやiPadはPC用の管理ソフト「iTunes」やクラウドサービスの「iCloud」を使ってバックアップや復元が可能です。

バッファローの「RUF3-AL」 バッファローのiPhone用外付けメモリ「RUF3-AL」

 しかし、iPhoneをバックアップできる自分専用のPCを持っていない、無料で使えるiCloudの容量(5GB)では足りない、自宅にWi-Fi環境がなく大容量のデータをクラウドにアップできないという人もいるのではないでしょうか。

 もっと手軽に、分かりやすく引っ越ししたいという場合に便利なのが、周辺機器メーカーが販売しているiPhone用の外付けメモリ。バッファローの「RUF3-AL」シリーズもそうした製品の1つです。

バッファローの「RUF3-AL」 LightningとUSBコネクターを装備
バッファローの「RUF3-AL」 iPhoneにざくっと差して、写真とビデオをコピーする

 RUF3-ALにはiPhoneと接続するためのLightningコネクターに加え、データをPCとやりとりするためのUSB 3.0対応コネクターも装備されています。容量は16GB(税別7800円)、32GB(同1万円)、64GB(同1万4300円)の3種類です。

バッファローの「RUF3-AL」 Lightningコネクターは長めなので……
バッファローの「RUF3-AL」 iPhoneにケースが付いていても装着できる

 このRUF3-ALをiPhoneにざくっと差せばデータがコピーできますが、その前に専用のファイル管理アプリ「File Manager for RUF3-AL」(無料)のインストールが必要です。iPhone内のデータは、このアプリがなければRUF3-ALにコピーできません。

バッファローの「RUF3-AL」バッファローの「RUF3-AL」 専用のファイル管理アプリ「File Manager for RUF3-AL」。写真の一括バックアップをしてみた
バッファローの「RUF3-AL」バッファローの「RUF3-AL」 メモリ内のデータは専用アプリで確認できる。スマホへのコピーや移動もここから

 手元のiPhoneに専用アプリを入れてメモリを差し、まずは写真の一括バックアップをしてみました。写真1900枚(約5.3GB)のバックアップにかかった時間は約10分、ビデオ53本(約3.9GB)は6分でコピーが終了しました。1度バックアップすれば、次回からは新しく増えたデータのみを差分でコピーします。

 一括バックアップ以外にも、ファイルマネージャー機能から、1枚1枚選択してコピーすることも可能。専用アプリにはカメラ機能もあり、写真をiPhoneのカメラロールではなくメモリに直接保存します。

バッファローの「RUF3-AL」バッファローの「RUF3-AL」 一括バックアップだけでなく、必要な写真のみを選択して操作することも(写真=左)。メモリ容量の確認も専用アプリから(写真=右)

 メモリにコピーしたデータを他のiPhoneに移す場合も、専用アプリが必要です。いわゆる復元はワンタッチでは行えないため、アプリのファイルマネージャー機能からiPhoneに引っ越したい写真やビデオを選び、コピーすることになります。全てのデータを戻す場合は、一括選択ができますので、1枚1枚選ぶ必要はありません。コピーと同時にメモリ内から削除する「移動」も選べます。

 見ての通りUSBコネクターもありますから、内部のデータをさらにPCにバックアップすることも可能です。その場合、特別なソフトは不要です。

 アプリにはメモリ内のファイルにロックをかける機能もあり、パスワードを設定することでほかの人に見られることを防ぎます。ロックされたファイルは、PCでも開くことはできません。他のiPhoneで使う場合、File Manager for RUF3-ALでパスワードを入力すると開けます。

バッファローの「RUF3-AL」 ファイルにロックをかけ、他人から見られないようにできる

 Touch IDにも対応していて、素早くロックの設定と解除ができます。しかし、ロックできるのはファイルごとで、フォルダー単位ではできません。複数のファイルにロックをかけたい場合には向かないでしょう。

バッファローの「RUF3-AL」 メモリ内のデータはPCでも利用可能
バッファローの「RUF3-AL」 こんなことしてみましたが、同時には使えませんでした

 繰り返しになりますが、音楽やアプリ、電話帳などをまとめてバックアップ/復元するにはiTunesやiCloudの利用が欠かせません。写真やビデオだけなら、iTunesを使わずにPCにコピーすることもできます。またLINEなど、アプリごとにバックアップやアカントの引き継ぎ作業が必要なものもあり、こうした製品だけでiPhoneの引っ越しを完全にカバーすることはできません。

 とはいえ、PCもネットワークも必要なく写真やビデオをバックアップできるのはとにかく手軽。移動中でもバックアップできる機動性も特徴です。専用アプリのインストールが必要ですが、普段から持ち歩いているとなにかと便利かもしれません。

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