「iCloud」「iTunes」でiPhoneからiPhoneへアドレス帳を移行する:今日から始めるiPhone

» 2013年10月16日 21時04分 公開
[村上万純,ITmedia]

 前々回は、Gmail(Googleアカウント)を使ったiPhone同士のアドレス帳移行を紹介したが、今回はAppleが提供する「iCloud」または「iTunes」を使う方法を紹介しよう。どちらもアドレス帳だけでなく、iPhone内の音楽や写真、アプリのバックアップにも使えるため、ぜひ使い方を覚えておきたい。

 作業内容はシンプルでそこまで手間はかからない。Wi-Fi環境があればiPhoneのみで使えるクラウドサービスの「iCloud」を、クラウドではなく自分のPCを使うなら専用ソフトの「iTunes」を利用することになる。いずれの操作も初回は約30分前後(データ量やネットワーク環境により変動する)かかるため、時間に余裕があるときに行いたい。なお、今回はiOS 6.1.3のiPhone 4SとiOS 7のiPhone 5、バージョン11.1のiTunesを使用した。それぞれの方法の特徴や、操作手順を紹介していこう。

photo 使用したのは、iPhone 4SとiPhone 5。iPhone 5はiOS 7にアップデートした

必要なのはWi-Fi環境とiPhoneのみ PC不要の「iCloud」

 iPhoneユーザーなら、すでに「iCloud」は使っているかもしれない。iCloudは、PCがなくてもアドレス帳、写真、メール、音楽などさまざまなデータを保存(バックアップ)できる、Apple公式のクラウドサービスだ。ただし、iCloudを使うにはWi-Fi環境が必要な点に注意しよう。自宅にWi-Fi環境がなければ、各キャリアが提供する無料Wi-Fiスポットを利用すると良いだろう。

 iCloudは無料で5Gバイト分のデータを利用できる。アドレス帳だけでその容量を超えることはないだろうが、ほかのデータも含めると容量が足りなくなることは充分考えられる。その場合は、ストレージ容量は有料で増やすことができる。ただし、iTunes Storeで購入した楽曲や映画、TV番組などは5Gバイトの無料ストレージには含まれない。iPhone本体のストレージ容量が16Gバイトから64Gバイトまであることから、iCloudは、あくまで端末内の一部のデータを保存するサービスであると考えてほしい。今回は、アドレス帳移行だけに焦点を絞って使い方を紹介しよう。

photophoto 「設定」から「iCloud」を選べるが、まずはWi-Fi接続ができているかを確認しよう
photophoto Apple IDとパスワードの入力が必要だ

 まずは、移行前のiPhoneで行う作業だ。「設定」アプリ内の「Wi-Fi」をタップし、Wi-Fi環境を確認しよう。接続が確認できたら、バックアップ作業に入る。iCloudにデータを保存するには、iCloudの初期設定が必要だ。ホーム画面の「設定」→「iCloud」の順にタップすると、Apple IDとパスワードを求められる。まだIDを作成していないなら、画面下の「無料のApple IDを作成」ボタンからIDを新規に取得しよう。サインインしてサービス規約に同意すると、設定は完了。iCloudとの結合を選ぶと、「連絡先/カレンダーリマインダー/ブックマーク」がiCloud上にアップロードされる。次に位置情報の利用許可を求められるが、万が一の紛失に備えるならばオンにしておきたい。位置情報を使って紛失したiPhoneを探すサービスに利用できるからだ。これでバックアップの準備ができた。

photophotophoto 「結合」をタップすると、「連絡先/カレンダー/リマインダー/ブックマーク」データがiCloud上にアップロードされる(写真=左)。「ストレージとバックアップ」を選んだ後、「iCloudバックアップ」を「オン」にするとバックアップを開始(写真=中、右)

 iCloudへサインインした後は、画面下にある「ストレージとバックアップ」をタップし、「iCloudバックアップ」をオンにすると、バックアップを開始する。バックアップデータの詳細は、ストレージとバックアップ内の「ストレージを管理」で確認できる。

 次に、移行先のiPhoneでの作業だ。復元にかかる時間は約20分と案内されているが、ネット環境やデータ量によって所要時間は異なってくる。こちらも、事前にWi-Fi環境、Apple IDの用意が必要だ。確認ができたら、ホーム画面から「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」→「iPhoneを消去(2回連続)」とタップしていく。すると、全てのデータが消去されて、iPhoneが再起動する。

photophoto 移行先の新しいiPhoneでは、まずは下準備として「設定」→「一般」→「リセット」と操作
photophoto それから、「すべてのコンテンツと設定を消去」→「iPhoneを消去」と操作する

 再起動したら、「日本語」→「日本」とタップし、位置情報サービスのオン/オフを選択する。次に、利用するWi-Fiネットワークを選び、パスワードを入力しよう。「iCloudバックアップで復元」をタップすると、Apple IDとパスワードの入力を求められる。利用規約に同意すると、バックアップデータの復元を開始する。これで全工程が終了だ。iCloudを使えば、同期したアプリのデータは自動的にバックアップされる。ただし、自動バックアップができるのは、端末充電時かつ画面がスリープ状態で、Wi-Fi接続しているときに限る。

photophoto 端末を再起動させたら、Wi-Fiネットワークを選択しよう
photophoto 位置情報サービスをオンにすると、万が一端末を紛失したときに探索できるので便利だ(写真=左)。「iCloudバックアップから復元」を選んで、バックアップを開始しよう。Apple IDとパスワードの入力が必要だ(写真=右)

容量を気にせず全てのデータを扱える「iTunes」

 PCにiPhoneを接続してデータ移行を行うにはiTunesを使用する。ここでは、Windows OSを使って説明しよう。すでにiPhoneを使っているならiTunesを使っている人がほとんどだと思うが、未使用の場合はPCにiTunesをインストールしておく必要がある。iTunesの対応OSは、Windows XP(Service Pack 3)/ Vista/7/8、Mac OS X 10.6.8以降だ。

 バックアップは、PCのiTunes上で行う。ただし、iPhoneとPCを接続すると、両端末間のデータが同期され、iPhoneのデータが上書きされてしまう可能性がある。万が一に備えて、iTunes画面左上にあるアイコン(もしくはメニューバーの「編集」)をクリックし、「設定」→「デバイス」→「iPod、iPhone、および iPad を自動的に同期しない」にチェックを入れておこう(Mac OSの場合は「iTunes」→「環境設定」をクリック)。

photo 「iTunes」を起動して、画面左上のアイコン(もしくは「編集」)→「設定」と操作する
photo 「デバイス」→「iPod、iPhone、および iPad を自動的に同期しない」にチェックを入れ、端末のデータが上書きされないようにしておこう

 ここで、バックアップを取るため、iPhoneに付属されているケーブルでiPhoneとPCを接続する。画面左上のアイコン(もしくはメニューバーの「ファイル」)→「デバイス」→「バックアップ」とクリックしよう。すると、バックアップが始まる。

photo メニューバーの「ファイル」→「デバイス」→「バックアップ」と操作する

 バックアップしたデータは、iTunes内で確認できる。画面左上のアイコン(もしくは「編集」)から「設定」→「デバイス」と操作し、「デバイスのバックアップ」欄でデータを確認できる。

photo 「編集」→「設定」→「デバイス」で、バックアップしたデータの確認ができる

 次に、バックアップしたデータを移行先のiPhoneに移そう。ここでもデータ移行作業には20分以上かかるため、時間に余裕のあるときに作業したい。

 バックアップしたデータを復元する前に、まずは自動同期設定を解除する必要がある。iPhone内のデータがPC内に保存したバックアップデータを上書きしてしまうからだ。自動同期を解除する方法はバックアップを取ったときと同じだ。画面左上のアイコンをクリックし、「設定」→「デバイス」と選び、「iPod、iPhone、および iPad を自動的に同期しない」にチェックを入れる(Macの場合は、「iTunes」→「環境設定」をクリック)。これで復元を行うための準備は整った。

 iPhoneを付属のケーブルでPCと接続しよう。すると、「新しいiPhoneへようこそ」という画面とともに、「このバックアップから復元」という項目が表示されるので、チェックを入れる。これで新しいiPhoneへのデータ移行は完了だ。なお、iTunesのバージョンやPCのOSなどで操作画面が多少変わってくるので、注意してほしい。

photo 新しいiPhoneとPCを同梱のケーブルで接続して、バックアップしたデータを移行させよう

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  2. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  3. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  4. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  5. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  6. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  7. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  8. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー