日本時間で3月22日から配信されている「iOS 9.3」では、iPhoneの時刻を「1970年1月1日」に設定して電源を切ると、起動しなくなるという不具合が起きないよう改善される。
この問題は2016年2月に判明し、実際に編集部の「iPhone 5s」で試したところ、本当に起動しなくなってしまった。その後、バッテリーを完全に放電させたら再び起動したが、放電までにはある程度の日数がかかるうえ、必ず復旧する保証はない(と思われる)。
実際に編集部のiPhone 5sをiOS 9.3にアップデートし、もう一度「1970年1月1日」に設定しようとしたところ、時刻設定で2001年1月1日より前にはさかのぼれなかった。2001年1月1日まで戻り、そこからさらに日時をさかのぼろうとフリックすると、「今日(=2001年1月1日)」に自動で日時が戻ってしまう。不具合の発端となる日時の設定をさせないことで回避したようだ。
なお、アップデートの説明では「日付を手動で1970年5月以前に変更して再起動操作を行うと、iOSデバイスが起動しなくなることがある問題が修正されます」とあるので、起動不能になる日にちは「1月1日」だけではないようだ。
うっかり(?)自分で不具合を試してしまったり、悪意ある第三者から起動不能に(文鎮化)させられたりする可能性はゼロではないので、早めにアップデートして安心しておきたい。
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