画面サイズはZenFone Go (ZB551KL)が5.5型と一番大きい。ほか、HUAWEI Y6、Priori3S LTE、雅(MIYABI)は5型だ。いずれもHD(720×1280ピクセル)でIPSパネルを採用。この4機種の液晶は斜めから見ても色の変化が少なく、発色も良好だ。画面はZenFone Go(ZB551KL)、HUAWEI Y6、雅(MIYABI)が比較的明るい。
UPQ Phone A01Xのみ4.5型で、フルワイドVGA(480×854ピクセル)と解像度も低い。今どきのスマホの画面に見慣れていると文字や画像がぼやけたように見える。また、IPSパネルを採用しているが、真正面とほんの少し斜めにした状態で発色が変化するほか、斜めから見ると画面のコントラストが低く表示内容がやや見づらくなる。
機種名 | OS | 画面サイズ | 画面解像度 | 価格(税別) |
---|---|---|---|---|
HUAWEI Y6 | Android 5.1 | 5.0型(IPS液晶) | HD(720×1280ピクセル) | 1万5980円 |
ZenFone Go(ZB551KL) | Android 5.1 | 5.5型(IPS液晶) | HD(720×1280ピクセル) | 1万9800円 |
Priori3S LTE | Android 5.1 | 5.0型(IPS液晶) | HD(720×1280ピクセル) | 1万7800円 |
UPQ Phone A01X | Android 5.1 | 4.5型(IPS液晶) | フルワイドVGA(480×854ピクセル) | 1万4800円 |
雅(MIYABI) | Android 5.1 | 5.0型(IPS液晶) | HD(720×1280ピクセル) | 1万9800円 |
ZTE Blade V6 | Android 5.0 | 5.0型(IPS液晶) | HD(720×1280ピクセル) | 1万9593円 |
※価格は2016年5月9日時点。HUAWEI Y6はVモール楽天市場店、ZenFone Go(ZB551KL)はASUS Shop、Priori3S LTEと雅(MIYABI)やFREETELオンラインショップ、UPQ Phone A01XはDMM.make STORE 楽天市場店、ZTE Blade V6はヨドバシ.com調べ。 |
本体サイズは雅(MIYABI)が8.2ミリと一番スリムだ。実際の持ちやすさとなるとコンパクトなUPQ Phone A01Xや、背面にカーブがかったHUAWEI Y6、ZenFone Go (ZB551KL)、Priori3S LTEの三機種とも悪くない。
機種名 | 幅 | 高さ | 奥行き | 重量 |
---|---|---|---|---|
HUAWEI Y6 | 約72.1 | 約143.5 | 約8.5 | 約155グラム |
ZenFone Go(ZB551KL) | 約76.9 | 約151 | 約10.7 | 約160グラム |
Priori3S LTE | 約72 | 約144 | 約9.4 | 約161グラム |
UPQ Phone A01X | 約66 | 約133 | 約8.6 | 約118グラム |
雅(MIYABI) | 約72 | 約142 | 約8.2 | 約150グラム |
ZTE Blade V6 | 約69.5 | 約142 | 約6.8 | 約122グラム |
重量は小型のUPQ Phone A01Xが118グラムと一番軽量だ。HUAWEI Y6と雅(MIYABI)は画面サイズや性能の割に150グラム以上とやや重い。5.5型のZenFone Go(ZB551KL)と大容量バッテリーのPriori3S LTEは、性能を考えると妥当な重量に収まっている。
なお、今回実機を直接比較していないがZTE Blade V6は薄さ6.8ミリ、重量122グラムだ。画面サイズも考慮すると、6機種の中でも特に薄型軽量のモデルといえる。
プロセッサの違いについても見てみよう。1万円台のスマホに採用されているプロセッサは、3万円を超えるSIMロックフリースマホの約半分程度の性能だ。今どきのアプリを快適に利用できるかギリギリのラインにある。今回紹介する5機種のスペック値を見ると、1.1GHz/4コアや1.3GHz/4コアなどあまり差がないように見える。だが、この少しの違いが、体感でアプリが快適に動くか、動作がもたつくかの明確な差となる。
MT6735(1.3GHz/4コア)を搭載する雅(MIYABI)とUPQ Phone A01X、 Snapdragon 400 MSM8926(1.4GHz/4コア)を搭載するZenFone Go(ZB551KL)は、他の2機種と比べてアプリの起動やブラウザーの表示処理、アプリのインストールなどが速く感じられた。
また、2GBのメモリを搭載した雅(MIYABI)とZenFone Go(ZB551KL)、Priori3S LTEは複数のアプリを起動してもあまりもたつきを感じない。一方、メモリが1GBのHUAWEI Y6とUPQ Phone A01Xは、複数のアプリを起動するとタスク切り替えで待たされる感じがある。特に、プロセッサ性能の低いHUAWEI Y6は、定期的にタスク切り替え画面でアプリを全て終了させないと、極端に動作が遅くなりやすいと感じられた。
機種名 | プロセッサ | メインメモリ | ストレージ | 外部メモリ | バッテリー容量 |
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HUAWEI Y6 | Qualcomm Snapdragon 210 MSM8909(1.1GHz/4コア) | 1GB | 8GB | microSDHC(最大32GB) | 2200mAh |
ZenFone Go(ZB551KL) | Qualcomm Snapdragon 400 MSM8926(1.4GHz/4コア) | 2GB | 16GB | microSDXC(最大128GB) | 3010mAh |
Priori3S LTE | MediaTek MT6735P(1GHz/4コア) | 2GB | 16GB | microSDXC(最大128GB) | 4000mAh |
UPQ Phone A01X | MediaTek MT6735(1.3GHz/4コア) | 1GB | 16GB | microSDHC(最大32GB) | 1800mAh |
雅(MIYABI) | MediaTek MT6735(1.3GHz/4コア) | 2GB | 32GB | microSDXC(最大128GB) | 2200mAh |
ZTE Blade V6 | MediaTek MT6735(1.3GHz/4コア) | 2GB | 16GB | microSDHC(最大32GB) | 2200mAh |
アウトカメラの画質は、今回試した5機種の中だと、1300万画素の雅(MIYABI)が良好だった。また、やや薄暗い屋内での撮影は、HUAWEI Y6、ZenFone Go (ZB551KL)、Priori3S LTE、雅(MIYABI)の4機種が良好だった。なかでも、F値が2.0の明るいレンズを搭載しているHUAWEI Y6は、暗い室内でも他の機種よりやや明るくノイズが少ない写真を撮れた。LEDライトは全機種が搭載しており、ZenFone Go (ZB551KL)のみ2種類の色温度のLEDライトを搭載している。
機種名 | アウトカメラ | インカメラ |
---|---|---|
HUAWEI Y6 | 800万画素 | 200万画素 |
ZenFone Go (ZB551KL) | 800万画素 | 500万画素 |
Priori3S LTE | 800万画素 | 200万画素 |
UPQ Phone A01X | 500万画素 | 200万画素 |
雅(MIYABI) | 1300万画素 | 500万画素 |
ZTE Blade V6 | 1300万画素 | 500万画素 |
インカメラはZenFone Go(ZB551KL)のみ広角レンズを搭載。大人数で撮る撮るセルフィー(自分撮り)もこなせるうえに、画質もそこそこいい。他の機種は、基本的には自分1人か横向きにして手を伸ばして2〜3人を撮るのが精いっぱいだ。
美人エフェクトや撮影補助機能ほか、カメラ全般の操作性は上位機種と同じUIのHUAWEI Y6と、ZenFone Go (ZB551KL)が良好だった。
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