LINEでの通話やIP電話って普通の電話と何が違うの? いまさら聞けないスマホのなぜ:ITライフch

» 2016年06月28日 06時00分 公開
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 世の中の電話には、大きく分けて二つの種類があるとご存知でしょうか。一つは、昔ながらの、03-1234-……や090-1234-……というような番号のついた「普通の電話」、もう一つは、電話番号無しでもつながるようなインターネット電話です。特に最近は、LINEやfacebookメッセンジャーなどのSNSでインターネット電話が使えるため、もう普通の電話はいらない、と言う人も多いようですね。この二つの電話、いったいどんな違いがあるのでしょうか。

 二つの電話の違いについて話をする前に、通信の基本的な仕組みを説明します。

 通信は、いろんな装置がお互いに連携して成り立っています。例えばスマホの中には、電波を送受信する「無線機」、接続を制御するための「アクセスコントローラ」、データの相手や意味を解釈する「IPコントローラ」などなどから成っています。それぞれが連携しており、IPコントローラはデータをアクセスコントローラに送ってもらうようお願いし、アクセスコントローラはそのデータを無線機に送信させることで、データが正しく相手との間で送受信をします。また、無線機は携帯電話基地局の無線機や無線LANのアクセスポイントの無線機を相手に、アクセスコントローラは通信網のアクセスシステム相手に、IPコントローラは通信相手のIPコントローラと、独立に会話をして、データの正しさなどを確認し合っています。

※実際はもっと細かく分かれていたり呼び方が違っていたりしますが、詳細は省略します。

スマホの中のデータの流れ

 さて、LINEやFacebookメッセンジャーは、IP電話、と呼ばれる中でも特に「インターネット電話」と呼ばれる部類のものです。その仕組みは、インターネット上の仲介サーバにお互いの状態を登録しあい、サーバに仲立ちをしてもらうことで相手のIPコントローラの位置を教えてもらって、データに変換した音声を送りあっています。つまり、IPコントローラだけで音声データをやり取りする仕組み。

 一方、普通の電話は、アクセスコントローラのレベルでお互いを特定する仕組みを使っています。アクセスシステム全体がお互いを呼び出せるような仕組みを備えていて、直接つなぐことができます。つまり、「アクセスコントローラのレベルで通話を制御しているのが普通の電話」「IPコントローラのレベルで通話を制御しているのがIP電話」と、大雑把に言ってしまってもいいでしょう。

 ちなみに、VoLTEや光IP電話などは少し毛色が違って、基本的にはIPコントローラによる呼び出しや通話を行うものですが、呼び出しや状態管理はアクセスシステムと高度に連携して行っているので、サービスの質としては普通の電話と同レベルのものだと考えてください。

 では、この二つの違いはどこにあるでしょうか?

 まずよく言われるのが、「優先制御」です。普通の電話は低いレベルで通信資源を確保しているので、優先的に呼び出し信号や音声データをやり取りできます。IP電話はそうではありません。IPコントローラが扱うデータはその他のインターネットのデータと区別できないのです。結果として、IP電話は比較的「呼び出しを取り逃しやすい」「音声が途切れたり通話が切れたりしやすい」と言うことになります。

 また、アクセスコントローラはIPコントローラを含むOSよりもずっと低レベルのモジュールなので、OSがスリープしていても常に待ち受けしてくれます。例えば、長い時間スマホを触らずスリープさせている間に、かかってきていたはずのLINE通話が受けられなかった、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか? IP電話によってはそうならないように定期的にサーバにデータを送信してIPコントローラがスリープしてしまわないようにしているものもありますが、そうすると今度はバッテリーの消費が大きくなります。少ないバッテリー消費で確実に待ち受けできる、というのが普通の電話の利点になります。

普通の電話の音声データの流れ

 一方、コストも違います。普通の電話では、アクセスレベルでの制御のために結構高価なインフラ装置が必要なため、通話秒数ごとにそれなりのコストがかかります。他社にかける場合はそこでも料金(アクセスチャージ)がコストとして乗ってくるため、無料通話実現はなかなか困難です。

IP電話の音声データの流れ

 IP電話は、仲介サーバのコストはあるものの、それ以外は「誰でも使えるインターネット」を素通りするだけなので基本的に追加のコストがかかりません。LINE同士は無料、というのは、こういう訳なんですね。

 と言うことで、大雑把にまとめれば、「料金は高いけど確実にかけられる、話せる」が普通の電話、「つながらないこともあるけど仲間内なら無料で話せる」がIP電話。それぞれを用途に合わせてうまく使い分けるのが賢い使い方。

 ちなみに、ここで挙げたIP電話に相当するのは、例えば先ほどまで出てきたLINEやFacebookメッセンジャー、また、Skypeやgoogleのハングアウトもそうですね。また、OCNの050 plusやフュージョンのSMARTalkのように050番号を割り当てられているものも、ここで言うIP電話の仲間。050番号がついているタイプは特に手間をかけずに電話番号相手にすぐに電話をかけられる&番号通知ができるのが特長です。

この記事の執筆者

教えて!goo ITライフch編集部

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