静岡新聞社と静岡放送(SBS)は2月1日、地域情報ポータルサービス「@Sモバイル(アットエスモバイル)」と「@Sひかり(アットエスひかり)」の提供を開始した。同社の@S ストアコールセンタ(電話窓口)とリアル店舗「@Sストア」(静岡市駿河区)で申し込みを受け付ける。
@Sモバイルと@Sひかりは、通信回線と一体で提供される。契約者はPCやスマートフォンで静岡新聞の記事やSBSのニュース動画(それぞれ一部)や静岡県内の生活情報を楽しむことができる。
(記事中の価格は全て税抜)
@Sモバイルでは、静岡新聞社がMVNO(仮想移動体通信事業者)、NTTコミュニケーションズがMVNE(MVNOを支援する事業者)として携帯電話サービスを提供する。NTTドコモのXi(LTE)およびFOMA(W-CDMA)エリアで利用できる。店頭契約時に初期設定サービスを利用できるほか、無料の「スマホ教室」も用意している。
月間のデータ通信容量は全プランで1GB、2GB、4GB、5GB、7GBの5種類を用意している。容量超過後の通信速度は上下最大200kbpsとなる。容量超過時は500MBあたり850円を支払うことで通信速度をもとに戻すことができる。
SIM単体の「SIMのみプラン」は「データ通信専用」「データ通信+SMS(ショートメッセージ)」「データ通信+SMS+音声」から選択可能で、月額基本料金は以下の通りとなる。
スマートフォンとのセットプランも用意している。2月1日現在のセット対象の端末は「g06(グーマルロク)」「ZenFone 3 Max」「HUAWEI P9lite」「arrows M03」の4機種で、音声SIMとのセット販売となる。月額基本料金は1・2年目と3年目で異なり、3年目に負担が軽くなるようになっている。なお、12月28日までの申し込み分については「キャンペーンプラン」となり、1年目の月額料金が1000円引きとなる。
タブレット(ZenPad 10)・Wi-Fiルーター(WR-R001)とデータSIMとのセットプランも用意している。1・2年目と3年目の月額基本料金が異なる点はスマホセットプランと同様だが、こちらにはキャンペーンプランは用意されない。
なお、全ての契約において24カ月間(2年間)の最低利用期間が設けられており、期間内の解約時には1万2000円(音声SIM)または9000円(音声SIM以外)の解約金が必要となる。
@Sモバイルでは、Androidスマホ向けに専用ホームアプリ「@S簡単スマホ」を用意している。このアプリから音声発信すると、国内通話料金が一部通話先を除き通常の半額(10円/30秒)となる。また、このアプリは静岡県内の生活情報に簡単にアクセスする機能や静岡新聞ニュース速報の表示機能(静岡新聞購読者限定)を備えている。
@Sひかりでは、静岡新聞社がFVNO(仮想固定回線通信事業者)として、NTT西日本(西日本電信電話)から「フレッツ光」回線とオプションサービスの卸提供を受けて光インターネットサービスを提供する。申し込み対象は、静岡県内のフレッツ光エリア居住者となる。
このサービスでは、ISP(インターネット接続サービス)がセットとなっていない「ISP分離型」であるため、フレッツ光に対応するISPとの契約が別途必要となる。フレッツ光回線からの転用の場合はISP契約を継続できるほか、独自ISP「@ひかりインターネット接続乗り換えプラン」(月額600円〜)に乗り換えることもできる。
プランは「フレッツ 光ネクスト」に相当する「@Sひかり」と、「フレッツ 光ライト」に相当する2段階定額「@Sひかりライト」を用意している。@Sひかりの月額料金は以下の通りとなる。
なお、@Sモバイルを契約している場合は「セット割」が適用され、月額料金が150円引きとなる。ただし、@Sひかりライトはセット割の対象外となる。
@Sひかりでは、静岡新聞購読者限定でNTT西日本のセットトップボックス「光BOX+(HB-2000)」をレンタル提供するオプションサービスを用意している。この光BOX+には、@Sひかり契約者専用のポータル画面が設定されており、簡単に静岡新聞社・SBSの各種サービスへとアクセスできるようになっている。月額レンタル料金は1〜2年目が600円、3年目以降が100円となる。
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