楽天は、MVNOサービス「楽天モバイル」の加入者に対し、2回線目以降の月額料金を半年または1年間無料にするキャンペーンを実施する。申込受付期間は2017年2月15日から5月11日9時59分まで。価格は全て税別。
キャンペーンを適用するには、1回線目が通話SIMの5GB、10GB、20GB、30GBプランのいずれかと、「楽天でんわ」の5分かけ放題オプションに申し込んでいる必要がある。
1回線目に契約しているプランによって、2回線目の割り引き内容が変わる。1回線目が5GBプランの場合、2回線目はベーシックプラン相当分(1250円)が半年間無料、1回線目が10GBプランの場合、2回線目はベーシックプラン相当分(1250円)が1年間無料となる。1回線目が20GBプランの場合、5GBプラン相当分(2150円)が1年間無料、1回線目が30GBプランの場合、2回線目は10GBプラン相当分(2960円)が1年間無料となる。
「春のキャンペーンといえば学割だが、春は学生や若い方だけに訪れるわけではない。年齢制限はなくてもいい」(楽天 執行役員 楽天モバイル事業の大尾嘉宏人氏)との考えから、今回のキャンペーンを楽天モバイルの全ユーザーを対象とする(プランの条件はあるが)。
大尾嘉氏によると、楽天モバイルのユーザーは、34%が2人同時に申し込んでいるという調査結果も出ているという。さらに、高速通信の繰り越したデータ容量を分け合える「データシェアサービス」の利用者は、「1グループあたり3〜4人が中心だと思っていたが、平均2.3人だった」という。そこで「2人目」がメリットを感じられるキャンペーンを考案した。
ただし割り引き対象は2回線目だけではない。例えば「妻と子供用に2回線を追加した」といった場合、2回線目だけでなく、3回線目も割り引きされる。割り引き回線数に上限を設けていないので、2回線目以降ならどのユーザーもお得になる。
家族で楽天モバイルに乗り換えれば、データシェアサービスで、翌月に繰り越したデータ容量を分け合えるが(家族じゃなくてもシェアはOK)、当月のデータシェアには対応していないので、2回線目がベーシックプランだと、1カ月目の通信速度は200kbpsと低速のまま。
この点についてプロダクト料金サービス課 シニアマネージャー 倉澤赳徳氏は「繰り越し分のシェアは、もともと契約していた容量は他のユーザーに使われないのがメリット」と説明する。
また、高速通信容量オプション(リチャージ)メニューを改訂し、従来の100MB/300円(税別)に、500MB/550円と、1GB/980円を加える。こらのいずれかを適用すれば、低速のベーシックプランでも高速通信が可能になる。
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