インタビュー
» 2017年06月12日 12時22分 公開

MVNOに聞く:「nuroモバイル」の戦略を聞く 「5時間」プランの手応え、「0 SIM」の現状 (4/4)

[石野純也,ITmedia]
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ソニーモバイルとの連携は?

―― 同じブランドで展開しているということで、NURO光とのセット販売のようなことは考えているのでしょうか。

細井氏 一部販路では一緒にやってはいますが、直接的にはやっていません。NURO光が一都六県の関東のみで、モバイルサービスはドコモエリアで全国に提供しているからです。大々的にはできないので、時期を見ながらですね。

―― 販路はネットが中心になっていますが、リアル店舗を強化するなどのお考えはありますか。

細井氏 今は直販のWebからのお申し込みと、家電量販店さんにご協力いただいている状況です。販路が大きくこの2つというのは、変わりありません。他社が店舗展開をしているのは見ていて、研究はしていますが、今のところ、お客さまへのリーチはこの2つですね。

―― あまり派手な展開はしないということだと思いますが、現状、シェアはどの程度でしょうか。

松井氏 調査会社によってまちまちですが、弊社は10本の指の前後に入っていることが多いですね。

細井氏 ギリギリですが(笑)。さすがに某社のように、年がら年中広告を打つことはできません。そこと真正面からぶつかって本当に訴求できるのかと考え、違った戦略でやっています。目立ってはいないかもしれませんが、直販や量販店の流れでサービスに加入していただこうとやっています。

松井氏 店舗展開や広告には、費用がかかります。私たちは適切な価格で、シンプルなサービスを展開したい。規模を追うことも大事ですが、それよりも違いを大事にしたい。5時間プランもそうですが、違いを追って、事業を良質なものにしていきたいと考えています。

細井氏 今、自分たちができることをやりながら、お客さまに選んでいただける最適解は何かを常にウォッチしていこうと思います。やみくもに価格競争に追従したり、複雑にしたりするのはやめる。So-netブランドのときのユーザーと、ソニーの製品をお使いいただけるユーザーにご理解いただける形で、サービスを訴求していきたいですね。

―― 「違いを追う」というのは、先日ソニーの平井CEOもおっしゃっていましたね。グループという意味では、現状、御社はソニーモバイルの傘下で、社長も同じ十時氏ですが、あまりシナジー効果が出ているようには見えません。ソニーモバイルとの連携は、どのようにお考えでしょうか。

細井氏 今回のサービスは、もともとSo-netにあったサービスを統合し、シンプルに分かりやすくしたものです。そのお客さまの(端末に対する)ニーズは、ミドルレンジにあります。今、お客さまのお声を聞いているところで、ニーズがあれば、そういった検討もさせていただきます。ここについては、あらためて方向性が決まったらお知らせします。

取材を終えて:ソニーグループを生かした取り組みにも期待

 ブランドを一本化し、料金プランもシンプルになったnuroモバイル。MVNOの料金が横並びになりつつある中、5時間プランのような目新しいサービスで差別化も図れている。用途は限られるが、0 SIMも音声通話中心のユーザーニーズに合致しているといえそうだ。

 一方で、話を聞く限り、販売戦略が少々弱いようにも感じた。ブランドを刷新してからまだ1年もたっていないため、判断をくだすのは時期尚早かもしれないが、ソニーモバイルの製品や、NURO光との連携など、ソニーグループであることを生かした取り組みにも期待したいところだ。

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