デザインだけじゃない トータルで満足度の高い「Galaxy S8/S8+」:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2017年06月24日 06時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

1画面の情報量が多く、パフォーマンスも抜群

 ディスプレイが縦に伸びた分、1画面に表示できる情報量も増した。スマートフォンのアプリは、縦に持って操作することを前提で作られていることが多い。SNSアプリしかり、ブラウザしかり、メッセンジャーしかりだ。Android 7.0から標準になった画面分割機能を使う際にも、縦長の方がいい。

Galaxy S8/S8+Galaxy S8/S8+ ブラウザやSNSのように、縦長のアプリと相性が抜群

 アプリによっては非対応なこともあるが、強制的に18.5:9に比率を合わせることが可能だ。発売後に行われたアップデートを適用すると、非対応アプリを開いた際に、比率を画面に合わせるかどうかが表示されるようになり、さらに設定がしやすくなった。見た目だけでなく、使い勝手の面からも、このディスプレイの搭載に踏み切ったことは高く評価できる。

Galaxy S8/S8+Galaxy S8/S8+ アプリごとに、比率をどうするかを設定できる(写真=左)。アップデート後は、アプリ起動時に比率を合わせるかどうかを選択可能になった(写真=右)

 Galaxyで定評があるのは、そのパフォーマンスの高さ。Galaxy S8、S8+は、どちらもプロセッサにQualcommの「Snapdragon 835」を採用しており、メモリ(RAM)も4GB搭載する。「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを取ってみたが、スコアは16万点台と好成績。もちろん、ベンチマークテストはあくまで性能の一部を切り取っただけの数値だが、実際、操作してみると、そのサクサク感には驚かされる。筆者は先代のGalaxy S7 edgeから機種変更したが、完全に別物といえる滑らかさ。アプリの立ち上がりも非常に速い。

Galaxy S8/S8+Galaxy S8/S8+ AnTuTu Benchmarkのスコアは16万点を超えた

 内蔵ストレージ(ROM)も64GBになり、1年前のGalaxy S7 edgeから倍増した。AndroidはmicroSDカードで容量を拡張できるため、必ずしも内蔵ストレージが大きい必要はないが、アプリなどでデータサイズの大きなものは増えている。筆者の場合、記者会見時などの録音データを内蔵ストレージに保存していたため、Galaxy S7 edgeでは保存容量が足りなくなっていただけに、意外とうれしいポイントだ。

Galaxy S8/S8+ 内蔵ストレージは64GBに

 ユーザーインタフェースはAndroidの標準にやや近づいたが、細かなところまでしっかりカスタマイズされていて、使い勝手がいい。例えば、有機ELディスプレイの特性を生かした「Always On Display」はその1つ。日付や時刻、通知など、必要最低限の情報だけを常時表示してくれる機能で、スタンドなどに立てかけておくと、置き時計代わりになる。不在着信があったときに端末を持つと、ブルっと震えてくれる「スマートアラート」も、役に立つ機能だ。これらは従来モデルでも搭載されていたが、Galaxyらしい心配りの利いた機能といえる。

Galaxy S8/S8+Galaxy S8/S8+ 「Always On Display」や「スマートアラート」など、使い勝手のいい機能は継承している

 カメラも非常に性能が高く、暗い場所でもキレイに写真が撮れるが、ハードウェアとしてはGalaxy S7 edgeと同じもの。1回の撮影で3枚の写真を撮って合成することで手ブレを防ぐ機能が加わっているが、基本的に画質が大きく向上いたということはない。とはいえ、もともとGalaxy S7 edgeのカメラは、スマホの中でトップクラスの性能だった。それを引き継いでいるため、大きな不満はない。Galaxy S7 edgeのときにたびたび起こった熱での撮影中断と、撮影直後の写真が保存されない不具合は、今のところ一度も起こっていない。使い勝手の面では、ストレスがなくなった印象だ。

Galaxy S8/S8+ カメラのセンサーは、Galaxy S7 edgeと同じもの
Galaxy S8/S8+ 暗い場所でもキレイに撮れる。オートで撮っても、料理がおいしそうに写るのもポイントが高い

 通信性能も向上した。最大の目玉といえるのがドコモ版のGalaxy S8+。この機種は、下り最大788MbpsのLTE Advancedをサポートしている。といっても、速度がここまで上がるのは8月以降の話。現状では、Band 42(3.5GHz帯)に使われる4×4 MIMOのアップデートが終わっていないため、下りの速度は、最大で688Mbpsだ。それでも速度は十分高い。試しに、Band 42のエリアになっている、筆者の事務所周辺で速度を測ってみたが、電波状況がいい場所だと、200Mbspを大きく超え、300Mbpsに迫る速度が出た。

Galaxy S8/S8+Galaxy S8/S8+ ドコモ版Galaxy S8+は、Band 42を含んだキャリアアグリゲーションに対応。場所によっては、300Mbpsに近い速度が出る

 ドコモのBand 42はこれまでルーターにしか開放されておらず、スマートフォンが対応したのは夏モデルから。まだ端末が少ないため、ここまでの速度が出ているものと思われるが、Band 42に対応したモデルは夏モデルの中でも3機種だけで、広がり方は緩やかになりそうだ。もちろん、Band 42以外の3CC CAにも対応しており、ラッシュ時の地下鉄駅間のような例外を除けば、比較的混雑しがちな場所でも、今のところ快適に通信できている。

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