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» 2017年08月26日 11時00分 公開

石野純也のMobile Eye:熱烈なファンに応える期待の1台――「Galaxy Note8」の魅力を読み解く (2/3)

[石野純也,ITmedia]

最先端の技術を盛り込み、ユーザーの期待に応えた「Galaxy Note8」

 このような忠誠心の高いユーザーがターゲットになっていることもあり、イベントで発表された「Galaxy Note8」は、最先端の技術を結集させた製品に仕上がっていた。

 大きな特徴は、3つある。

 1つ目が、アスペクト比9対18.5の6.3型「Infinity Display」。Galaxy S8/S8+と同様に、ギリギリまで細くしたサイドの額縁と左右が湾曲したエッジスクリーンが相まって、あたかも映像が浮かんでいるかのように見えるディスプレイは健在だ。S8/S8+と同様にホームボタンを廃したこともあって、上下のベゼルも細い。しかも前面のカラーを黒に統一して存在感を薄くしているため、ほぼ全面がディスプレイのように見える。

Galaxy S8+とGalaxy Note8 Galaxy S8+(写真左)を踏襲した、Infinity Displayを搭載。サイズも6.3型と大型化している

 ディスプレイの表示領域が広がったことで、Galaxy S8/S8+にはなかった、Noteシリーズならではのメリットも生まれる。映像が見やすくなったり、マルチウィンドウで2つのアプリを同時に表示させやすくなったりする点は共通だが、「Sペン」で文字や絵を書けるのはGalaxy Noteならではの機能。従来モデルよりも縦に広いので、書き込める範囲がより増えた格好になる。

App Pair(その1)
App Pair(その2) 2つのアプリを同時に立ち上げる「App Pair」に対応。マルチタスクがより使いやすくなった

 発表会に登壇した製品戦略担当シニアヴァイスプレジデントのジャスティン・デニス氏は「Infinity Displayはゲームチェンジャーだ」と語っていたが、この点こそが他のスマホとGalaxyシリーズを大きく分ける特徴になった。しかも、Galaxy Note8では「Infinity DisplayにSペンの技術が融合された」(同)のだ。

画面の表示領域が増えた 画面の表示領域が増えたことで、メモの取りやすさも向上

 そのSペンが、2つ目の特徴だ。Sペンのスペックそのものは、「廃盤」したGalaxy Note 7と同じだが、市場で販売され続けてきた「Galaxy Note5」と比較すると、スキャンレートが360Hzに上がり、応答速度などを含めた書き味は大きく向上している。Bluetoothでのペアリングや充電をする必要がない上、ペン先が0.7mmと細くて書きやすいのもSペンのメリット。タッチパネル側に特殊な仕組みを入れることで、4096段階で筆圧を検知することもできる。

Sペンは本体にしまえる 本体にSペンを収納できる仕様は初代から変わっていない

 「対Galaxy Note7」という観点で見ると、強化された部分はソフトウェアになる。ディスプレイを消灯した状態からすぐにメモが取れる機能は、ノートを100ページまで追加できるように進化。有機ELディスプレイの省電力性能を生かして時計やカレンダーなどを常時表示できる「Always On Display」と組み合わせて、ToDoなどのメモを画面上に張りつけておけるのも便利な機能だ。

画面オフの状態から書き込める 画面オフの状態からそのまま書き始めて、最大100ページまでのメモを残せる
Always On Displayでメモを常時表示 「Always On Display」を使ってメモを常時表示させることも可能

 Sペンの用途を単なるメモ以上に広げていこうとする意思も感じられた。新たに搭載された「Live Message」という機能を使うと、文字や絵を書くプロセスをアニメーションにして、スタンプのように友人や知人に送信することができる。写真の上に文字を重ねてもいい。キーボードから直接呼び出してメッセンジャーのいち機能のように使える工夫もある。スマホの本質がコミュニケーションツールであることを考えると、メモ以上に人気が出る機能になるかもしれない。

Live Message 手書きの文字や絵をアニメーション化できる「Live Message」

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