選考委員が選ぶ「2017年を代表するスマホ」は?(前編)スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2017(2/2 ページ)

» 2017年12月28日 15時20分 公開
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佐野氏:キャリア逆襲の年 2016年発売の初代MONOが流れを作った

佐野氏 佐野正弘氏

佐野氏 「iPhone X」に関しては、他の皆さんと同じ評価で挙げています。

 今年はキャリアの逆襲の印象が非常に強かったので、2016年12月発売ですが「MONO MO-01J」を挙げました。この機種はdocomo withではないのですが、キャリア、特にドコモが独自にモデルを作り始め、「M Z-01K」(2018年2月下旬発売予定)のような意欲的なチャレンジに取り組むことにつながってきていると思います。そういった流れを示した最初のモデル、という位置づけで選んでいます。

 「AQUOS R」はシャープが今年頑張っていたので選んでいます。販路を開拓した、という意味でAQUOS senseと悩んだのですが、AQUOS Rの販売は好調ですし、目立つところは少ないのですが、使用感、目立たないところで使い勝手をいかに向上させるか工夫しています。そこを大いに評価しています。

 「Xperia XZ1 Compact」は、このままハイエンドのコンパクトモデルがなくなっていくのかな……と思っていたら出てきたので、まだまだニーズがあると思い選んでいます。

 皆さんが選んでいる「Galaxy Note8」をあえて候補に入れず、「Galaxy S8」を挙げたのは、Note8が前モデルの「Galaxy Note7」と比べると機能が多過ぎ、操作が複雑になっているからです。復活のインパクトやブラッシュアップされていることは分かるのですが、それならシンプルな操作性と「Infinity Display」を打ち出したGalaxy S8を評価したです。

Galaxy S8 「Galaxy S8」は、アスペクト比9:18.5の「Infinity Display」や、画面サイズの割にコンパクトで使いやすいことが評価された

房野氏:Galaxy S8はインパクトあり 意外と大きくないNote8

房野氏 房野麻子氏

房野氏 「Galaxy S8」と「Galaxy Note8」のどちらを選ぶか迷って、結局どちらも入れています。サイズ感と最初のInfinity DisplayのインパクトではGalaxy S8のほうが注目していましたね。持ちやすいですし。ただGalaxy Note8は大きいと思いきや意外とポケットにも入ってしまい、全然大きくありません。以前はタッチペンをそれほど使わなかったんですが、Galaxy Note8の画面オフメモのおかげで結構書いています。ペンは使いやすくなり、カメラの写真もキレイですね。

 「iPhone X」はホームボタンがなくなりましたが、上へのフリックでホーム画面を呼び出すのは、Androidでもやってしまうほど当たり前になりました。Face IDが夜でも使えるのも感心するほど。使いにくいという話もありますが使い勝手は良いですよ。それと好き嫌いが分かれるところですが、カメラの画質が濃い色で、デュアルカメラの中では一番キレイだと思っています。動画もキレイでびっくりしましたし、普段はあまりカメラを使わないのですが、iPhone Xのカメラは良いと思います。

 「HUAWEI Mate 10 Pro」を選んだのはLeicaのカメラがやっぱりキレイだから。ホームボタンの使い勝手はP9をはじめ以前の機種からやってきたところですが、Mate 10 Proでとくに使いやすいなと思いました。背面の対照的なデザインも格好良く完成度が高いですね。

 「AQUOS sense」はやっぱりdocomo withの対象で端末代が安く、その割にスペックが高いのが良いですね。今は「AQUOS R」が売れていますが、AQUOS senseがこれから追いかけていくのでは、と思っています。実は「AQUOS R Compact」も気になっていたのですが、時期的に候補に入れられず、AQUOS Rはデザインがいまひとつピンとこなくて、senseにしました。

AQUOS sense SH-01K 「AQUOS sense」は戦略的な価格設定と、バランスの良い端末スペックが評価された

すずまり氏:セルフィーとカメラで選んだ5機種

すずまり氏 すずまり氏

すずまり氏 今年はひたすらセルフィー(自撮り)をしていたこともあって、セルフィーやカメラの撮れ具合を見てカメラメインでノミネート機種を選びました。

 「HUAWEI Mate 10 Pro」は「HUAWEI Mate 9」にあった使いにくさを払拭(ふっしょく)しましたね。Mate 9は大きく、重く、金属調でクールだけど冷たくて若干持ちにくい所がありましたが、Mate 10 Proは「HUAWEI P10 Plus」に寄ったデザインで、持ちやすく、カメラも良くなっています。とくにポートレートモードの写真が面白くて、実際に自分の名刺に入れている写真はMate 10 Proのフロントカメラで撮ったもの。証明写真として使えるくらいです。Mate 10 ProのNPUは、何がどう動いているのか見えませんが、明らかにバッテリーの持ちが良くなっていると感じますね。もともとファーウェイのUIは好きですが、細かい配慮と内部的な処理が、もしかしたらNPUのおかげでもっと効率的に節約されうまくいっているのでは。

 もう1台HuaweiからP10 Plusも選んでいます。P9でLeicaのカメラを積んできて、その写りを見てHuaweiのスマホはすごいと思いましたが、P10 Plusでは画面も見やすく、カメラにはポートレートモードも加わり、さらに使いやすくなりました。ただP10 PlusのあとにMate 10 Proが出ているので、私の中ではMate 10 Proのほうが上という位置付けです。

 「Galaxy Note8」ですが、もともと私は「GALAXY Note II」のユーザーで、その後も買おうと思っていたんですね。しかし「Galaxy Note7」でバッテリー問題が起きてしまって、買えないままで。だからやっと出てきたGalaxy Note8にはとても期待していて、タッチペンを使って見たくて仕方ない(笑)。いつも石野さんが取材のときに使っているのを見ていたのですが、自分もあんな感じに使ってみたいな、と思っていて。カメラもビューティーモードが綺麗で評価しています。

 「iPhone X」は思いのほか持ちやすく手に馴染みますね。房野さんが言うようにAndroidで上にフリックする操作をしてしまうくらい、気付いたらAppleの操作に染められています。もともとiPhone 7 Plusを持っていて、そのときはカメラのホワイトバランスとか自分の好みでないと思っていたのですが、Xはいい感じにまとめてくれます。ポートレートはとくに男性が使うと格好良く撮れるのでは。シーンがハマると非常にキレイに撮れるように思います。Appleならではのポートレートへのアプローチが感じられますね。

 「Moto X4」はシンプルな端末ですが、カメラでは他の端末と比べると差が出てしまいます。それでもフロントカメラはキレイに撮れて、女性のほうに向きたいという気持ちが感じられますね。アウトカメラのボカシもHuaweiのスマホほどではないのですが、頑張りは感じられるので今後に期待したいという気持ちもあって候補に入れました。

iPhone X 「iPhone X」は、革新的な機能を積極的に取り入れたことやカメラ回りの改善が評価された

 後編では太田百合子氏、島徹氏、らいら氏、村元正剛氏とITmedia Mobile編集部のコメントを紹介します。お楽しみに。

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