思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、au(KDDI・沖縄セルラー電話)のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)製ケータイ「WIN W44S」です。
W44Sは、ケータイとしては初の地上波デジタルラジオに対応した端末です。
当時、地上波デジタルラジオは実用化に向け試験放送を行っていましたが、受信機については一般向けに販売されていませんでした。よって、W44Sが“民生品第1号”となりました。ちなみに、地上波デジタルラジオは2011年3月にサービスを終了しています。
この機種は「デュアルオープンスタイル」と呼ばれる縦にも横にも開閉できる機構を備えていました。縦に開けば通常のケータイとして使えます。一方、横に開けばワンセグや地上波デジタルラジオ、LISMOの「ビデオクリップ」といった横画面を生かせるAV機能を楽しめました。ちなみに、W44Sはau向けソニーエリクソンケータイ初のワンセグ対応機種でもあります。
この機構を実現するために、W44Sのヒンジ部は本体右側面に大きく迫り出す形になっていて、見た目のインパクトが絶大でした。本来は“地上波デジタルラジオ対応”が目玉だったはずなのですが、むしろ見た目の方で注目を集めた機種でした。
(機材協力:携帯市場)
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